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続編:”補助金カタログ”noteマガジン化構想案 ~受験しないで、資格の勉強はアリか?~

 先日、””補助金カタログ”noteマガジン化構想案”の記事を書き、補助金活用の難しさを克服すため、note機能を活用して”補助金カタログ冊子”作る構想案をご紹介しました。noteのリンクを貼り、他のSNSでも同様の発信をしましたが、ある中小企業診断士の方から以下のコメントが。

”プロだったら、「中小企業施策利用ガイドブック」が網羅的でよいかなと思います。最新情報というわけにはいきませんけれど。”

 なるほど。補助金活用者を支援する側の立場では、いろんな質問に対して回答できるように自分なりの型を作る必要がありますが、その型を”中小企業施策利用ガイドブック”に置くということですね。イメージ的に、”補助金カタログ冊子”作る構想案は枝葉の部分でしたが、今回は幹の部分である”中小企業施策利用ガイドブック”の使い方について、補足説明します。

1.「中小企業施策利用ガイドブック」の内容

 では「中小企業施策利用ガイドブック」とはどのような冊子なのでしょうか。最新版を添付しました。中小企業庁のホームページからダウンロードできます。

 366ページと大ボリューム。ですが、中小企業診断士が補助金のアドバイスする際、この冊子の大まかな内容・ポイントが頭の中に入っていて、追加の補完情報も入手したうえで診断・支援している人が多いと言われています。いわゆる、支援する側の”ネタ本”と言うことですね。

2.「中小企業施策利用ガイドブック」は企業支援時の”ネタ本”(マジック種明かし)

 でも、366ページと大ボリュームの内容・ポイントを抑えるにも難があるが次の問題です。分厚い冊子を眺めても、辞書代わりには使えますが、他人に説明するレベルまで、頭の中に入れるのは難解ですよね。

 実は中小企業診断士の試験の中に、「中小企業経営・中小企業政策」という科目があり、「中小企業白書」と一緒に「中小企業施策利用ガイドブック」の内容も受験対策で勉強する訳です。例えば”資格の大原”などの受験予備校の対策講座や書籍によって、366ページの大ボリュームの内容のうち、試験に出やすい論点(≒実務でも使う補助金等)の色分けをして、暗記・理解するということです。

 ”資格持っていても、実務に役に立つか微妙だなぁ・・・” こんな声もよく聞きます。確かに、仕事と無関係の資格を多くとっても、役に立たないかもしれません。しかし、資格を目指すうえで得られた知識は、時と場合によって役に立つことがあるのでは、と考えています。資格を取得するかどうかは別として、世の中の課題と自分の仕事の関連をアンテナ高く巡らせ、知識を習得する必要が出てきた時に、この分野について受験予備校のノウハウを利用するのもアリだと考えています。

 読者の皆さんの中にも、分厚い書籍・テキストの内容を頭に入れるにも時間が掛かるが、テキストに対応した予備校の講義を聴くことで内容を理解する時間が短縮される、という経験をお持ちではないでしょうか?これも”時間をお金で買う”方法の一つだと思います。

 補助金に係る説明は以上になりますが、知識を効率的に入手するために受験予備校を使う例を以下、自身の経験を交えてご紹介します。

3.”ネタ本”は様々なシーンで役立つのでは!?

 例えば学生時代。大学で法学(民法)の授業に頑張って出席しても、頭に入らずチンプンカンプン・・・。レポート課題出されても、対応に時間が掛かり、期末試験となれば赤点必至。でも周りには難なくクリアしている友人も・・・。教授や授業にもよりますが、レポート課題や期末試験の対策について、司法試験の受験勉強をしている学生にとっては楽勝ということもありますよね。大学の講義で理解に苦しんだ論点も、受験予備校のテキストでは分かり易く解説していました。私はこの時まで、司法試験の勉強内容について理解していませんでしたので、衝撃的でした。

 社会人になって入社。経理部門で働いている時、設備投資の予算を組むため、不動産に係る税金を含め調べ物をした上で、設備管理部門にお伺いに。この設備管理部門の担当者(予算担当者)は、不動産に係る税金を含め実務全般にとても詳しく、経理部門の大まかな仕事内容も理解してくれていました。この設備管理部門の担当者は予算担当する前から、お金に関心があり、ファイナンシャルプランナー(FP)の勉強をされていて、不動産関連のお金の知識も体系的に吸収されたとのこと。経理部門としても、とても仕事しやすかったのは言うまでもありません。

 以上、如何だったでしょうか。補助金実務も深く、むしろ受験予備校の知識がスタートで、ここから経験と知識をブラッシュアップする必要があります。しかし、取っ掛かりについてネタ本「中小企業施策利用ガイドブック」があり、この内容について、受験予備校で対策講座が行われている訳です。

 なかなか知識の習得が難しい分野について、もし関連資格があり、受験予備校が対策講座を開講しているなら、受験をする・しない関係なく、受験予備校を利用しても良いかもしれません。

<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>

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