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薄毛 髪型の戦略、ギャップをつくって注目を独り占め

コロナウイルス渦でリモートワークの波が自分にも降りかかった。
50歳が見えるオジサンにとって、新しいことに挑戦することはホント億劫だ。
とは言え、考える時間の余裕なんてあるわけもなく、
強制的にZOOMを使ったオンライン会議が始まった。

何とか開始時間までに参加することができたのはよかったが、
パソコン画面に映る自分を見て愕然とする。
そこには、薄くハゲた頭をフルスイングで映し出しているオッサンがいた…。

きょうは、新型コロナ以来初めての散髪に行ったことからの
気づきをまとめよう。


営業マンは見た目が命

10代のころまでは毎月ヘアカットに行ってた。
20代、30代と徐々にその回数は減り、
40代を過ぎるころには、季節ごとに。
そして、昨日髪を切りに行った。
実に、4カ月ぶり。

4カ月も伸ばしっぱなしで、
みっともない髪型になっているかと言えば、
そんなことはない、と思う。苦笑

子どものころは母ちゃんに連れて行かれ、
学生のころは部活で強制的に坊主だった。
身だしなみを気にするようになったのは、
結局は社会人になってからだった。

就職した会社の社長が身だしなみに厳しくて、
机にいろいろなメッセージが置かれていた。

整理整頓

すべては自分が源

そして、
営業マンは見た目が命。
直ぐ髪を切りに行け。

千円札2枚と共にそのメッセージが置かれたときは
ビビって切りに行ったのを覚えている。
もう20年以上も前の話し。
世話になった社長、今ごろどうしているんだろう。


4カ月に1度で大丈夫なのか?

4カ月でも大丈夫なのは理由がある。
ズバリ、髪が薄いから。涙

それはあるけれど、それだけじゃなくて、
20年近く通い続けている美容師の技だと、最近気づいた。

私は薄毛にもかかわらず、美容室に通っている。
20年前は今ほど薄くはなかったので、オシャレに決めたいと、
教えてもらったそこの美容室に飛び込んでみたのが始まりだ。

男は、散髪屋と決め込んでいたから、
美容室に行く男を、どこかで冷めた目で見てたけど、
男性タレントが美容室に行ってると雑誌で知ってからは、
美容室こそ、オシャレ男子への道だと散髪を卒業した。

私が通う美容室の美容師さんは2歳年上の男性で、
お兄ちゃんみたい。

行き出したころは、美容師と補助スタッフ10人くらいいたけど、
10年くらい前に体調を崩したのをきっかけに、
自分のペースでお客さんと向き合おうと
それまでの経営方針を180度変えて、
1日のお客さんの数を減らしている。
今は、美容師の奥さんとスタッフの3人体制で
丁寧にお客さんと向き合っている。

だから、他のお客さんといっしょになることはない。
人気美容室でよくある、
「ちょっと待っててくださいね」
あの時間がないから、心地いい。
本当に贅沢な時間に感じられる。

私の髪が4カ月持つのは、この美容師の腕だ。
新型コロナウイルス対策で、スタッフ側は皆さん
マスクを着用しているが、お客さんはマスクを外す。

お店として、経営者として、感染の不安はあるというが、
顔とのバランスなどその人の今に合わせてサービス提供するので、
マスクを外してもらっているという。
お客さまを大切にするプロの意識だ。

4カ月ぶりになったことをお詫びすると、
髪が伸びても大丈夫なようにカットしていますと。

知らなかった。
そこまで気にかけていてくれたとは。
髪の毛が0本になるまで、いや一生、
この美容室に通い続けると決めた。


コロナに負けない美容室

一生通うと決めた私の美容室。
お客さんの数を減らすという経営方針の転換で、
経営は大丈夫なんだろうか。

そんな余計なお世話なコンサル気質から、
聞いたことがある。

実際のところ、決断には不安もあったそうだ。
それでも、命あっての店舗経営だし、
体調を崩して休んでも待っていてくれたお客さまのために、
自分自身が長く続けられる運営方法として決断したという。

お客さんの数を減らすから、当然売上は減る。
そのため、スタッフが少なくした。
そこが一番辛い決断だったようだが、
全員の面倒をしっかりと見てあげたというから、
経営者として最低限のことはしたのだろう。

コロナの影響はどうだったのか聞いたところ、
休業対象にはならなかったので、通常通り開けていたそう。
通常、予約だけなので、お客さんが密にならないよう
対策も取れ、実際お客さんの数はあまり減っていないと。

普段他のお客さんとの接点がないことを知っているので、
心理として安心して行くことができたのかもしれない。
お客さんを絞るという戦略がコロナに強い体制をつくった。


【まとめ】反応を求めるならギャップをつくる

コロナに負けていない美容室の戦略みたいな話しになったが、
モテる薄毛オジサンの気づきをまとめたい。

4カ月ぶりに髪を切った翌日、会社に行くと、
朝から声をかけられた。

「夏モード突入ですね」
「さっぱりして、いいですね」
「涼しそう、私もしたい」

ムフフ、、、女子3人から。
すごく気持ちがいい一日だった。
美容師、ありがとう!

うれしい声をかけられたのは、
美容師の腕のおかげもあるけれど、
ギャップが生み出したのも事実だ。

いくら毛量が少ない薄毛の私でも、
サイドをすっきりさせて、
バシッと決めれば印象は変わる。

しかも、その日は金曜日の朝だったから、
週末まであと1日というみんなの解放感も
私への優しい、うれしい言葉になったのだろう。

モテてるというよりは、
ギャップが生んだモテ現象体験だ。
とは言え、朝から女子に声かけられたら、
無条件にうれしい。

「涼しそう」が薄いことをディスっているのか?
なんて1ミリも感じてない。
きょうもモテて行こう!

美意識を鍛える。薄毛で働くおじさんの奮闘を綴っています。
https://datsuzan.biz/

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