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ハンドメイドを副業にするのは難しい?!私が消しゴムはんこ販売を断念した理由。

最近ハンドメイド作品を販売して副業にする主婦の方が多いですよね?

私もヒルナンデスの「どケチ隊ハンドメイド主婦に弟子入り」のコーナーに影響されて、

「消しゴムはんこ作りを副業にしたら、自宅にいながら楽しく稼げていいんじゃない?!」

と安易な気持ちで消しはん販売に乗り出したことがありました。

しかし、今ではその消しゴムはんこ販売からは完全に足を洗ってしまっています。

なぜか?

オリジナル図案を考えることができなかったからです。

また、時間をかけて頑張って彫っても、必ずしも売れるとは限らない

副業として成り立たせるには難しいと感じたからなんですね。

今回は経験談を踏まえて、私がなぜ消しゴムはんこ販売をやめたのか語ろうと思います。

ちなみに私は1歳の長男と4歳の長女育児中の専業主婦です。

1.彫るだけじゃない!販売するには図案を考えるセンスが必要。

写真 2018-12-18 23 12 12

消しゴムはんこは、
100均で材料や道具を揃えることができるので、気軽に始められる点で非常に魅力的だと思います。

趣味にするには超おすすめです。

しかし、当然といえば当然ですが、

オリジナルで図案を考えることができないと、売ることは出来ません。

著作権の問題があるからです。

私が消しはん作りを始めた当時、メルカリやラクマにはスヌーピーやミッキーの消しゴムはんこが溢れるように販売されていました。

「ほかにも出品している人もいるし、大丈夫でしょ?」

「警察も暇じゃないんだし、メルカリの大量出品一つ一つをチェックするなんてしないでしょう」

などと、甘く思う方も多くいたかと思います。恥ずかしながら私もその一人でした。

しかし、消しゴムはんこ界に激震が走るニュースが飛び込んできたのです。

「スヌーピー消しゴムはんこで偽グッズ、34歳女逮捕」


逮捕者が出ちゃった…


このニュースの影響は大きく、メルカリなどの販売サイトからキャラはんこの出品が消えただけではなく、

日記目的でキャラはんこ作品を投稿していたインスタグラマーさん達も、

著作権とは何ぞや…と思い直し、アカウントごと削除することが相次ぎました。

参考までに消しゴムはんこの著作権について、JESCA日本イレイサースタンプ協会が注意喚起を載せておりましたので紹介します。

消しゴムはんこの図案(デザイン)には「著作権」がございます。家庭内で私的に楽しむ範囲を越えて、無許可で使用することは法律により禁じられています。
著作権に関する主な禁止行為は下記をご確認ください。
・著作者・著作権者に無断で図案(デザイン)の一部(または全部)をコピーして作品を公開したり販売すること
・図案の一部(または全部)をコピーして自分の作品であることを主張すること
・図案の一部にアレンジを加えて模倣すること(類似性が高く盗作と疑われても仕方のないもの)
・図案をコピーして他人に(有償・無償に関わらず)譲渡すること
・図案の一部(または全部)をコピーしてハンドメイド教室の指導用に使用すること

要するに、販売だけではなく、作品を公開することや無償で他人に譲渡することも、著作権に抵触してしまうんですよね。

私は彫る行為そのものが好きで、

図案を考えたり描くのはあまり好きではなかったのです。

オリジナルで図案を考える必要がある以上、副業としての消しゴムはんこ作りは、私には無理かな?と思ってしまったんですよね。

それが一番の理由。

とはいえ、

「じゃあ、商用フリー素材を使ってみては?」という意見もありますよね?

そうなんです。

私もそう思って、手書き風のちょっとお洒落なフリー素材集を買ってきて、彫ろうとしたこともあったのです。

しかし、

残念なことに彫っていて、あまり楽しくない‥

キャラはんこを彫っている時のワクワク感が私には湧いてこなかったのです。

図案に対する愛着があまり湧かなかったからだったのでしょうかね…

2.割に合わなかった

消しゴムはんこ販売断念の二つ目の理由としては、作業時間や材料コストに対する収益が少ないと感じてしまったこと。

消しゴムはんこは非常に手間もかかります。

彫るのに30分~1時間程度平均でかかるわけですが、

彫る時間だけではなく、

前準備として、図案を消しゴムに転写する作業もまた意外と手間だったりします。

図案を自分で描ける人であれば、

トレーシングペーパーに直接描いて消しゴムに転写するだけなので、

さほどの手間とは感じないかもしれません。(微細な図案の場合は別として)

しかし、私のように絵心がなく、ネット上からフリー素材を拾ってきたい方は少し大変です。

①画像をサイト上から拾ってくる。

②ワード上ではんこサイズに画像を調整する。

③家庭用プリンタに印刷する

④除光液転写の場合、セブンイレブンのネットプリンターで印刷する。

(※家庭用プリンタのインクでは滲んでしまい転写ができないため。セブンのプリンターのインクではないと転写が不可だったのです。)

⑤消しゴムはんこに転写する。

転写だけでもこれだけの工程が存在するのです…

(※家庭用プリンタで印刷した後、えんぴつ書きで転写もできますが、線の太さや流れなど、図案のニュアンスをしっかり転写するには、除光液転写は避けられないとハチコフは考えます。)

彫り終えた後は販売サイトに出品、

売れたら発送準備して郵便局へ‥


これだけの手間に対して、販売価格は500円~1000円程度。

2000円程度で販売する方もいますが、売れっ子作家の作品か、よほど微細な図案でない限り高すぎると言えます。

販売価格の平均値をとって、仮に600円で販売したとして、

そこから【消しゴムはんこの材料費+切手代の送料+販売手数料】を差し引くと、手元に残るのは数百円の収益…

雀の涙ほどの収益です‥

材料コストを抑えるため、100均で消しゴムを調達することもできます。

しかし、個人の練習用として使うには問題ありませんが、販売には向きません。

消しゴムはんこ専用の消しゴム(1枚550円~600円)を使った方が圧倒的に彫りやすく、キレイに仕上がりますし、はんこのモチの良さも全然違います。

消しゴムはんこ専用の消しゴムで彫っていると伝えると、買う側の安心ポイントにも繋がったりもします。

腕を上げたり、人気を博すようになったとしても、

2000円程度が限度と思うと、あまり稼ぎにはならない…

そして、売れてこその収入であって、売れない以上、収入は入らない…

その不安定さに心折れてしまい、断念してしまった次第です。

3.まとめ

つまり、趣味の延長として、お小遣い程度に稼ぐには良いかもしれませんが、生活の足しに!副業として成り立たせる!と強い思いを持って臨むにはおすすめできません。

とはいえ、作ったはんこを手紙に押してみたり、スケジュール帳をデコったり、活躍する場面はかなり多いので趣味にするにはおすすめです。

消しゴムはんこならではの温かみは非常に魅力的ですので、

何か趣味を見つけたい方はチャレンジしてみると良いかもしれません。


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