仲良しさんこそ、緊張しちゃう!娘が登園を嫌がった意外な理由

どれほど仲の良い相手でも、久々に再会すると変に気負って空回りしてしまうことはありませんか?

あれだけLINEで、

「あー早く会いたいわー!コロナが落ち着いたら、またガンガン話そうね」

なんて言い合っていたのに、
いざ顔を合わせると妙に緊張しちゃって、言葉が出てこない。

夏休み明け、年中の娘が登園を嫌がっていた理由が、まさにこれだったようなのです。

幼稚園大好きな娘がまさかの登園拒否

4歳半の娘は幼稚園が大好きで、入園時から登園を嫌がることは一度もありませんでした。

それがどうしたものか。

夏休みが明けて以降、毎朝泣いて登園を嫌がるではありませんか。

「トイレが嫌」

「給食が嫌」

「別に粘土とかしたくない」

「遊びたくない」

涙をポロポロ流しながら、あらゆる難癖をつけては「行きたくない」と訴えるのです。


コロナ対策で園での日常も大きく変わりましたからね。

合間合間に列に並んでアルコール消毒。

つい立てを挟んで無言での給食。

おもちゃは全撤去で、粘土遊びや工作がメインの日々。

ようやく分散登園から毎日登園に切り替わり、そうした変化に戸惑っているのかもしれないな、そんな風に思っていました。

一日中1人で過ごす娘

園での様子が気になり、担任の先生に話を聞くと、

「暗い顔をして1人で遊ぶことが多い」とのこと。

先生が働きかけても、表情が変わることなく、

終始疲れきった顔をしているらしい。

えー‥

娘よ、どうした?

あれほど「お友達と遊びたい」と言っていたじゃないか。
園での娘の姿を想像すると、胸が痛みました。

「幼稚園どうだった?」

「‥‥」

「‥つまんなかった」

「そうか。つまんなかったか‥」

「明日も幼稚園あるの?」

「あるよ」

「行きたくない」

「そうか…行きたくないか…」

「うん‥だって緊張するから…」

「緊張?!」

いつの間にそんな語句を覚えていたんでしょう。

「何に緊張するの?」と聞くと、

「AちゃんとBちゃんが嫌」

「え?!AちゃんとBちゃん?!!」

AちゃんとBちゃんはお互いの家を行き来するほど、仲良しのお友達です。

「なんで?!喧嘩でもしたの?」

「してない」

「嫌なことでもあったの?」

「ない。」

「じゃあ、どうして?」

「……。」

「そうか…久々にお友達と会って少し緊張してるのかな?」

「でもEちゃんやFちゃんには緊張しない」

EちゃんとFちゃんは、たまに遊ぶ程度のお友達です。

年中にして、女の子は既にグループ化が進んでいるのですが、どうも他のグループのお友達には緊張しないらしいのです。

どういうことなんだろ。

まだまだ自分の感情をうまく話せない4歳児。

ポツポツ話す単語を謎解きパズルのように組み合わせ、推理しようと努めますが、理由が飲み込めずにいました。

しかし、先日、私がAちゃんのママに久々に会ったことで、娘が緊張する理由を身をもって理解したのです。

親しい関係の人ほど、久々に会うと緊張してしまうのだと。

身をもって知った娘の緊張感

Aちゃんのママとは子供同士だけでなく、ママ同士も非常に仲が良く、お互いの家をちょこちょこ遊びに行く間柄です。

コロナが流行り出した2月以降、

直接会うことを控えつつも、LINEでの交流を絶やすことはありませんでした。

旦那と喧嘩しただの、

娘のわがままに参ってるだの、

辛い自粛期間をあーだこーだ言いながら支え合った私の大事なママ友さんです。

ラインの結びには、

「早く会って話したいね」が決まり文句になっており、再会する日をあれだけ待ちわびていたのに、

なのに、

久々に幼稚園の前で会うと、妙な気恥ずかしさが先行して、うまく話せずオドオドしてしまいました。

Aちゃんママ「あ、ハチコフちゃん!久しぶり!元気だった?」

ハチコフ「うん!久しぶりやねぇ」

Aちゃんママ「2月末以来だもんねぇ」

ハチコフ「そーだねぇ‥」

ハチコフ「(照)」



なんでしょう、この気恥ずかしさは。

3時間は平気で話せる相手なのに、なぜか言葉が出てきません。

わぁ、何だか緊張しちゃう。

よそよそしくしちゃった。

‥‥。

あ。

娘が登園を嫌がる理由はこれかもしれない。

親しい相手こそ、久々に再会すると緊張する、これじゃないかと。

仲の良い相手だと、「話が弾んで当然、お互い楽しくて当然」なんて少しハードルが上がるように感じて、緊張するのでしょう。

それほど親しくないお友達に緊張しないのは、きっと「どうでも良いから」

身も蓋もない言い方ですが。

(仲の良い)AちゃんBちゃんには緊張するけど、(それほど仲の良くない)EちゃんFちゃんに緊張しないのは、そういうことだったんだな。

点と点が繋がる感覚がありました。

そして相手のAちゃんも娘と同じく、「〇ちゃん(娘)に緊張する」と話し、登園を嫌がっていたようです。

まるで鏡のようですね。

お互い相手が話しかけてくるのを待ち続けて、結局1人で過ごしてしまう。それが2週間も続いてしまったのです。


しかし、幼稚園が再開して2週間が経ったある日、

園の前で子供たちが出てくるのを待っていると、手を繋いでニコニコ出てくるAちゃんと娘の姿がありました。

思わず顔を見合わせるAちゃんママと私。

先生に聞くと、

Dくんが2人の間に入り、いつの間にか3人で仲良く遊んでいたとのこと。

男の子の単純な思考とでも言うのでしょうか。

「遊びたいから遊ぶ。」

そのストレートな発想に娘もAちゃんも助けられた様子でした。

緊張しても、自分は相手とどうしたいのか。

Dくんのように思いのままに接せられたら、大人も子供ももっと心軽く過ごせるのかもしれません。

Dくんには感謝しかありませんね 笑

その後、ぱったり娘が登園を嫌がることはなくなりました。

大事なお友達だからこそ、緊張してしまう。

そんなお話でした。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?