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麻雀初心者卒業検定:押し引き編

今回は麻雀初心者卒業検定ドリルの5つ目(最後)の記事となります。

もちろん単品購入もできますが、マガジンで購入いただく方がお得です。マガジンの概要についてはこちらの記事をどうぞ。

今回のテーマは押し引きです。
基本的な押し引きはもちろん、点数状況をふまえた押し引きについて触れていこうと思います。

厳密な正解をだそうとすると扱うべき要素が多すぎ(自分の手牌、捨牌、切る牌の危険度、親か子か、点数状況、etc)て難しい問題ですが、「初心者卒業」というテーマにおいて意識すべき要素を抽出してできるだけシンプルに解説できるよう頑張ります。

今回も
無料部分で2問
有料部分で6問

となっております。
5記事あわせるとだいたい私が普段書いている戦術書1冊の7〜8割くらいの文字量になっているので情報量/値段でいうとお買い得かと思います!無料部分を読んで気に入っていただけたらぜひご購入お願いします。

一応このマガジンのコンセプトは「初心者卒業検定」なので(大事なのは考え方なので点数にそこまで固執する必要はありません。一応ね。)8問中6問以上正解できれば押し引きについてはひとまず合格ラインかなと思います。

第1問

東一局。他の捨牌や手出しツモ切りは関係ないものとします。

ここから押す(8mを切る)べきでしょうかオリる(現物を切る)べきでしょうか。
今回も何行かスクロールすると答えがでるようになっているので、ゆっくり考えたいという人は画面をここで静止させて考えてみてください。




再掲

答えは押し(8m切り)です。
先ほども書いた通り、押し引きは本来さまざまな要素が絡まり合って結論を出すものです。

ただ全ての情報を取り入れた上で正解を出すのはとても難しいので、まずはシンプルに考えることが重要です。
そこでまず最も重要となるのが「自分の手牌の価値」です。当然手牌の価値がよければ押すし、手牌がしょーもなければオリる、ということになります。その上で重要な基準がこちら。

簡易押し引きシステム

もちろん、厳密なことを言えば1シャンテン時はもっとさまざまな要素があります。切る牌の危険度はどれほどか、オリたとして安全牌は十分あるのか、安全牌を切りながら復活する(回る)ルートはないか、などなど。

ただ、そもそも1シャンテン時の押し引きは上級者でも悩む場面が多いもの。ここの精度は麻雀人生が続く限りずっと勉強を続けていくものとして、まずは重要な要素だけをピックアップして70点の選択ができるシステムを構築するのが良いと思います。

再掲

そう考えると今回の手は、まず1シャンテンです。
そして
・テンパイすればリーチピンフ赤で3900点以上になる
・受け入れはリャンメン+リャンメン
・巡目は8巡目

ということで押して良い、というのが答えになります。
このまま数巡たってもテンパイしなければ巡目の要素を満たさなくなるのでオリましょう。

第2問

今度は少し特殊な問題。
自分はすでにリーチをしていて、上家との2件リーチとなっている状態。持ってきた4枚目の中は、当然上家に対してほぼ確実に通る牌ですが、カンをするのはアリでしょうか?

ちなみに毎回無料部分の2問は「できるだけ記事全体の雰囲気が伝わるように」問題としての振れ幅が大きいものを選んでいます。左端と右端を詰め込んでるイメージ。
今回は第1問がいちばんベーシックな問題で、これがこの記事で一番特殊?な問題。有料部分はこの中間くらいの(第2問よりはシンプルだけど点数状況が絡んだりする)押し引き問題が多いですね。




では答えいきます。

答えは中はカンせずツモ切り、です。

カンをするメリットは
・打点が上がる(符のテンパネと新ドラ)
・もう1枚ツモることができる

逆にデメリットは
・相手の打点も上るかもしれない

ということです。自分がリーチしていない場合は「その牌をこのあと切ったりシュンツに組み込んで使うことができない」「相手に与える情報量が多い(例えば7pをカンすることで相手にカン7pを払う機会を与えることになったり)」というのもデメリットですね。

自分も相手も打点が上がる、というのが最大の特徴ですが、ここでとても重要なロジックがあります。
それは打点が上がって本当に嬉しいのはアガれた人だけ、ということです。表裏モロのりでリーチのみが倍満になったとしてもアガれなければ意味はありません。

再掲

ではこの状況、自分と相手はどちらがアガリやすいでしょうか。
もちろん相手の待ちはわかりませんが、普通リャンメンと愚形(カンチャンやシャンポンなど)の割合は半々からリャンメンの方が多いくらいでしょう。

それに対して自分は愚形であることが確定しています。

シンプルに考えれば相手の方がアガる可能性は高いですよね。つまり新ドラの恩恵をより強く受けるのは相手なのです。

また、待ちの良さほど重要ではありませんが、自分の打点というのも関係する要素です。
現状自分の打点は出アガリ5200点。
新ドラが1枚乗ったら8000点(約1.5倍)
新ドラが2枚乗っても8000点(1枚から据え置き)

です。あんまり増えてませんよね。ツモった場合は新ドラ1枚なら乗っても乗らなくてもまったく打点がかわりません。
もしこれがリーチのみとかリーチドラ1みたいな手なら、新ドラ1枚で打点は2倍、新ドラ2枚ならさらに2倍、と打点が跳ね上がります。

麻雀は点数計算の仕組み上、5200点以上の手は1翻アップする価値が低いのです。
そしてこれも、相手の打点はわかりません。
そう考えると相対的に自分の方が新ドラの恩恵を受ける度合いは低そうです。

そう考えるとこの手は大人しく中を切るべき。
2件リーチ中に安全牌をカンするのは自分の待ちがよく、低打点のときが良いでしょう。

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