麻雀で培った考え方でビジネスに活きたこと
麻雀は人生に似てる、みたいに言う人って多いですよね。
でも正直、それって麻雀しかしてなさすぎて麻雀以外の喩えを知らないだけなんじゃないのって気がしませんか。料理だろうが相撲だろうがダンスだろうが、抽象化すれば人生に例えられる要素なんていくらでもあるのでは、って思っちゃいます。
麻雀をしてきたことでこんな風にビジネスに役に立ちました!とか言うけど、それって同じ時間プログラミングの勉強してたらもっと結果出てんじゃないの、みたいな。
ゲームとしての麻雀はとても好きだし楽しいけど、ゲーム以上の高尚なものとして見ることには抵抗感があります。こんなに楽しいんだからただのゲームでいいじゃん、みたいな。
なんですけど私自身も麻雀しかしてなさすぎる人生を送ってきたので同じ穴の狢なわけで、今日はそういう記事です。
このnoteは麻雀のことというより、麻雀を仕事にしたい人に対して自分の試行錯誤が価値ある形で伝われば良いな、というコンセプトでやってる(もちろんそのほかの内容もちょいちょいあるけど)ので対象読者はそもそもプログラミングじゃなくて麻雀をやりすぎてきちゃった人なわけです。
それならば「麻雀がっつりやってる人にしか伝わらない言葉で自分の経験を言語化する」ってのも悪くないかなと思いました。
私が、会社を辞めてフリーランスになってからもうそろそろ3年がたちます。
自分なりにいろいろ考えて、YouTubeを伸ばしたり全く別の仕事をしてみたりしてきたんですが、その中で「麻雀をやっていたおかげで導けた選択」というのがいくつかあるのでそれを綴ってみようと思います。
役にたった麻雀思考(1) 点数状況判断で会社を辞めた話
会社を辞めてフリーランスとして生きているというと
「会社辞めるのって怖くなかったですか」
とよく言われます。
普通、独立するにしても会社員時代に副業として事業をある程度軌道に載せてから会社をやめる人が多いと思うんですが、自分がYouTubeをはじめたのは会社を辞めた半年後でした。収益をもらえるようになったのはさらにその半年後。
自分は今YouTubeの収益とフリーライターとしての報酬で生活してるんですけど、会社を辞める時点ではその両方が全くなかったわけです。
今考えると気が狂ってますね。
一応何かあってもこれとこれをやっとけば死ぬことはないだろうな、くらいのセーフティネットは考えていましたが、当時はまだ麻雀YouTuberというジャンルの人はほとんどいなかったし「YouTuberとしてお金を稼ぐ算段がある」とは到底言えない状況でした。初めてないんだから当たり前だ。
よく小学生が「将来はYouTuberになりたい!」みたいに言ってるのにたいして「そんなに人生甘くないぞ」みたいに言う人がいるけど、「将来はYouTuberになりたい!」って言って会社辞めた27歳を見たらなんて言うんだろう…
ちなみに麻雀本の執筆は会社員時代からやってましたが収入としてはだいたい100万円/年くらいだったので一人暮らしで生活するのはまあ無理だし、そもそもいつまで本を書かせてもらえるかもわかりませんからね。
今振り返ればもうちょい計画的にやれよ、とは思いますが、その一方で「会社を辞めるのが怖かったか」というとそれはNoであり、そこには自分なりのロジックがありました。それが点数状況判断です。
麻雀ではゲームの後半戦、南場にはいると、自分の持ち点によって判断を変えていきます。すでに十分リードをしているならリスクの無い選択を取るべきですし、逆に相手にリードされていて逆転を狙う立場ならばハイリスクハイリターンな選択が正解となりやすい。
ここが重要なところなんですが、ハイリスクハイリターンとは言っても打ち手心理として「リスクを背負っている」という感覚はあまり無いんですよね。
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