麻雀初心者卒業検定:牌効率編②

麻雀初心者卒業検定ドリルの牌効率編②です。

このマガジンのコンセプトはこちらから。

有料記事となっていますが、無料部分で学習のコツ+問題2問。有料部分で残りの問題8問という構成となっております。マガジンで購入するとお得です。

初心者は打点を意識すべきか?

まず今回のテーマです。牌効率編②ということで今回は「打点を考える必要がある何切る」を出題していこうと思います。

が、前回の「牌効率編①」をご覧いただいた方は「そっちでは初心者は打点は考えなくて良いって書いてたやんけ!」と思われたはずです。
そう、基本的には初心者はまず受け入れ枚数のことを理解するのが重要ですから最初は打点は無視をしていてかまいません。

その上で今回出題するのは次の2つの意味合いのある問題です。

(1)打点と速度のバランスを考える上での基本
→まず前回の問題で合格した人は受け入れ枚数についてある程度理解しているはず。そしたら次は徐々に打点についても考えていく必要があるよね、ということでその基本となるロジックを理解するための問題を用意しました。

(2)バランスが関係ない問題
→例えば次のようなテンパイでリーチをする場合、何を切ってリーチするでしょうか。

ルールさえ知っていれば一択ですよね。

選択肢は黒5mを切るか赤5mを切るかですが、赤を切るメリットはありませんから黒を切ります。
これもある意味では「打点を考えた選択」と言えなくもないですが、これは初心者であっても考えればわかりますよね。問われるのは赤ドラの意味を知っているかどうかだけです。

打点の関係ある問題のうち「打点が上がるかわりに速度(アガリ率)が落ちる」問題に関しては、そのバランスを学ぶ必要があるので非常に難しく、これは初心者のうちはわからなくてもかまいません

一方でこのような「片方の選択肢(今回でいうと赤5m切り)にほとんどメリットがない」場合は、単なる思考力のトレーニングですから初心者のうちから考えておいて損はありません。この例は簡単すぎますが、こういった問題も今回は出題していきます。

(1)については中級レベルに片足をつっこんでいるので今回は「初心者卒業検定」という今回のテーマの中ではレベルが高め。そこで10問中7問正解で合格としたいとおもおいます。

第1問

東1局南家 7巡目
※5mは片方赤ドラ

前回と同じように問題をだしたあと数行スクロールしたあとに解答がでるようにします。ゆっくり考えたいというかたは画面を止めて考えてみてください。






答えいきますね。

東1局南家 7巡目
※5mは片方赤ドラ

答えは3pです。
当然だろ!と思われたかもしれませんが、「この問題から学ぶべきポイント」を理解しているかどうかが重要です。

この問題から学ぶべきポイントとは何かというと、簡単に言えば次の手牌

東一局南家 5巡目

これならば打北は十分に有力であるということです。

まず今回の手牌はこんな構造になります。

攻撃のAプランか守備のBプランか

基本的には左側だけで十分なので3pも北も両方いらないのですが、一度に2枚切るわけにもいかないので「どちらが手にもっておく価値があるか」と考えます。

そうすると3pは三色になるかもしれないという打点面での価値、北は安全度が高いという守備面での価値があることがわかります。

この手牌においては打点と守備力どちらが重要ですか?と聞いてるわけですね。

その手が現状何点くらいになるかを把握しながら打とう

そこで重要となるのが「打点アップのために工夫する必要があるのはリーチをして3翻未満の手牌だけ」というセオリーです。今回の手牌は十分な打点があるから打点よりもその他の要素(守備力)を優先して安全牌の北を残した方が良いということですね。

なぜ3翻が基準になるのか。これは点数計算の仕組みが関係しています。

麻雀においては中距離打者が最強。ホームランはいらない。

さらにメンゼンの手ならば「メンゼンツモ」の1翻がつく可能性がありますし、リーチをすれば「一発」「裏ドラ」がつくこともあります。したがってメンゼンの手なら3翻あれば十分ということができるのです。

これは最初に紹介した2つの打点狙いのうち(1)打点と速度のバランスを考える上での基本です。今後も打点アップの細かなテクニックを紹介していきますが、引き換えに受け入れが減ったり守備力が減ったりする場合それは3翻以上の手ではあまり有効ではないということになるので注意してください。
ここの整理ができていないと、せっかく本や動画で学んだ知識も、実践で当てはめてはいけない手牌に当てはめてしまってミスとなってしまいます

第2問

先ほどの問題は「打点と守備力どちらが大事か」というバランスの問題でした。北切りにも3p切りにもそれぞれメリットがあり、どちらのメリットが重要かは全体の翻数で変わるという話でしたね。

では今回の問題はどうでしょうか。

東一局南家7巡目

今中をポンしたところ。369mのどれかを切ればテンパイです。
ヒントになりますが今度は(2)バランスが関係ない問題です。







では答えいきますよ。

東一局南家7巡目

これは9m切りが正解です。
3mや6mを選んでしまった人は不正解です。

もしかしたらピンズを切ってホンイツにいくという人もいたかもしれませんが、ここからピンズを切るのは流石にアガリから遠のきすぎです(さらに言えばそれはバランスを考える問題ですね)。

基本的に369mのどれを切っても自分は47p待ちのテンパイですから何も変わりません。この瞬間は何を切っても良いのです。

しかし次にドラをツモってきたときに差がでます。

赤5m引いてくれば一気に満貫になるかもしれない。

こうなると明確に9mを切っておく方が良いですよね。自分の打点がアップするのはもちろん、最初に3mを切っていたがばかりに渋々切ったドラを鳴かれたりロンされたりしたら目も当てられません。

もちろんこれは「アガるまでの間にドラを引いてきたとき」という超限定的なパターンですから、3mを切った人が毎回実践で損をするというわけではありません。成績に与える影響は小さいかもしれません。

しかし、他に3m切りのメリットがない以上「論理的に一択に絞れる問題」です。このような(2)バランスが関係ない問題は、思考力のトレーニングのようなものですから例え微妙な差しかなかったとしても正解できるべきです。

第3問

ここから先は

6,303字 / 36画像
この記事のみ ¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?