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栗原シェフのお店「ぐるぐる水戸笠原店」にみんなで行ってきました

水戸までおとなの遠足

ビアンキュイ会員の皆さんと栗原シェフのお店、ぐるぐる水戸笠原店に行ってきました!このお店は今月の頭にグランドオープンしたばかりで、とても楽しみでした。

水戸駅で集合してから、車で15分ほど走ってお店に到着。
大きな駐車場に車を停めてまずはシェフと店内のスタッフの皆さんにごあいさつです。時間帯はお昼のピークを越えて、厨房では明日に備えて準備と清掃が始まっている頃でした。

まず厨房を見学

栗原シェフのご案内で厨房を見学させていただきました。リテールベーカリーとしては異例なほど広い厨房です。

まず最初に見せていただいたのは、製粉機と製粉前の小麦。
栗原シェフの弟さんは専業農家。その弟さんが作られた小麦をお店で製粉して、一部のこだわりのパンに使っているそうです。製粉機もその日の調子があるみたいで、製粉された粉に合わせていろいろ調整が必要らしくそういう点では材料に合わせて生地を調整していく技術が必要になるんですね。

なるほど、なるほど。ただ製粉機を買って粉を引けばいいというものでもないんですね。こういところにシェフの地力というものが出てきてるように思います。

オーブン、ホイロ、ミキサーもかなり大型のものが複数台設置されています。一部のパンに関しては、このお店で一度に作ってしまいそれを他店舗に運んで販売するという仕組みを組んでいるので、これだけの設備が必要とのこと。

そうなんです、栗原シェフはまだ若いにもかかわらず、このお店で3店舗目、他に2店舗もオーナーシェフとして経営しているんですね。

パン屋はどこも人手不足

いま日本中が人手不足と材料費高騰の流れの中にいます。
その中で特に飲食業は、昔から労働環境などの点の改善が遅れている業界でそのため他の業界以上に、適切な労働時間と福利厚生が求められています。パン屋さんもその例外になく、またこの点は実は日本だけでなくフランス含めてヨーロッパでも以前から問題になっています。

ちょっと昔の話になりますが、フランスでは労働者時間を適切にすることにより、パンの発酵時間を短くする製法を採用せざるを得なくなり、その結果パンの味が全国的に悪くなって、パンの製法を規制する「パン法」という法律が施行されることになったほどです。

この流れの中で、短時間の発酵でも風味のよくパリの人達でも満足できるパンを作れる「ルヴァンリキッド」をカイザーが開発するに至ります。

話はちょっとそれてしまいましたが、要は栗原シェフも社員の皆さんの労働環境を改善しながら、美味しいパンを作り続けるための工夫や効率化を日々おこなっているということですね。

こういうお話を聞くと、「あぁ将来も美味しいリテールベーカリーが残りそうだな」っていう気がしてとても安心します。パン屋さんで働きたい人がいなくなってしまったら、結局大型工場で作るパンしか残らなくなってしまいますからね。

イートインコーナーでお勧めパンセットをいただきます

厨房でシェフからいろいろなお話をいただいた後、イートインコーナーに移動してからシェフのセレクトしたぐるぐるパンの試食セットをいただきます。
今回は、食べやすいサイズにカットされた12種類のパンとサンドイッチをご用意いただきました。ご紹介しますと

1.バジルチキンのサンドイッチ
2.自家製粉の全粒粉をつかったカンパーニュ
3.GR食パン
4.クロワッサン
5.ブルーベリーとクリームヨーグルト
6.常陸大黒(花豆)の入ったブリオッシュ
7.極上ウインナーパン
8.干し芋のシュトーレン
9.奥久慈卵の玉子サラダサンド
10.抹茶と大納言のカンパーニュ
11.塩バターメロンパン
12.具沢山カレーパン
13.塩パン

という感じです。これが一つのお皿に盛りつけられていて、見ているだけでお腹いっぱいになりそうです。とても香りのよい紅茶を出していただいて、一緒に食べているとついつい進んでしまいます。

もちろんどのパンも美味しいのですが、個人的には特にサンドイッチの美味しさが素晴らしく。ちょっと感度してしまうほど。バジルチキンのサンドはチキンも、バジルソースと野菜と、そしてパン生地とのバランスがすごくよく、口の中で幸せな気持ちが広がってきます。上品でいて、軽すぎない、しっかりとした味わい!

本当に栗原シェフのサンドイッチとバゲットは東京の競争の激しいエリアでも絶対売れると思うのでぜひ東京に出店してほしいと思うのですが、ご本人的には今のところ東京進出は考えられていないとのこと。
残念だなぁ。

全員が感動したパンは意外にも!

栗原シェフの代名詞といえば、「奥久慈卵のクリームパン」。
あまりの人気のため、シェフのお店外の場所でもたとえば高速のインターとか、ショッピングモールであるとか、いろいろなところで販売されています。

もはや茨城県の名物、お土産の代名詞にもなりつつあるクリームパン。

冷蔵庫でひんやり冷やして食べるクリームパンは、普通のクリームパンとは全く違う味わいで癖になる美味しさ。甘いけどくどくなくて、クリームも上質な甘みとコクが特徴です。

これは美味しいよねっというパンなのですが、実はそれ以外にもぜひ食べていただきたいパンがあります。

それがカレーパン。
このカレーパンはちょっとすごいと思います。奥久慈卵のクリームパンが有名すぎてあまり話題に上らないのですが、パン生地の甘みといい、食感といい、普通じゃないです。

揚げてある正統派のカレーパンで、フィリングのカレーも辛さとコクのバランスがGood!
ひと口食べると、サクッとした食感から生地の甘みとスパイシーなカレーの風味が、わっと口の中に広がります。東京や神奈川、千葉にいろいろなカレーパンの名店ありますがそこにも負けないんじゃないかなぁと個人的には感じました。

お店の売りげベスト10が張ってあって、よく見ると「具沢山のカレーパン」はクリームパンと塩バターメロンパンにつづいて3位。やっぱりなぁという感じですね。行きつけのお客様が一番分かっていらっしゃいます。

もちろんハード系もバツグンに美味しくて、特にシェフのバゲットは秀逸です。これ、港区や渋谷・世田谷で販売したら1日に何本売れるかわからないくらい売れると思います。というか、私が栗原シェフにビアンキュイの講師をお願いしたのはこのバゲットをお店で買って食べたことがきっかけなんですよね。

というわけで、地理的な関係でなかなか茨城県までいけない方も多いと思いますが、皆様ももし水戸やその近くまで行く機会があったらぜひ栗原シェフの「ぐるぐる」までお運びください。
そしてその時、必ず買っていただきたいと強くお勧めするのは
1.奥久慈卵のクリームパン
2.具沢山カレーパン
3.バゲット
4.塩メロンパン
5.バジルチキンサンド
6.全粒粉のカンパーニュ
です。

あ、それからしっとり食パン好きな方はGR食パンをぜひお試しください!

なんか宣伝みたいになっちゃいましたけど、ホントに美味しいので!
食べてみればわかります!

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