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密室トーク Vol.2

地理人(今和泉)からは、コミュニティハブの一環で、毎月密室トークイベントをお届けしています。
題して「好きで始めたこと、仕事にする?」

「好きなことで仕事をする」…そんな人もいますが、それが最善の方法とは限りません。6月は自身のマニア活動を発端に仕事にした人、それを発端に大きく起業した人を招いて話を聞いてみました。好きなことを仕事にしたほうが良いか、分けた方が良いか…それを知るためには、分けている人の話も聞きたいところ。今回は、好きなことと本業を分けているゲストをお呼びして、リアルな事情に迫ります。(以下、開催レポートです)

・日時
8月31日(木)19:30〜21:00

・話し手(聞き手)
坂田恭造(いぬくそ看板マニア)
松澤茂信(合同会社別視点代表)
今和泉隆行(空想地図作家)

前回は自分発の活動(マニア)を本業にした3人の話を聞いてみましたが、今回は本業として定職を持ちながらマニア活動をする坂田さんをお呼びしてお話を聞いてみました。

大学卒業後、就職した会社には4年間勤め、その後本業不定期が始まります。アルバイトをしつつライターを始めますが、物書きになりたいと思っていたのは大学生の頃から。この間にライター講座に通ったり、その後コミュニティFMのディレクターを経て、現在は堅実な勤め仕事が本業となっています。平日は本業の勤め仕事で埋まることもあり、ライターの活動を本格的にするには限界があったようですが、コロナ期間のリモートワークを経て、少し自由時間が増えたようです。空き時間はマニア活動だけでなく、家族との時間も増やしたいというのも大きいと言います。

若い頃はマニア活動を本業にするのも難しいと感じていたが、今後その可能性も考えつつ、しばらくは勤めながら自身の活動(いぬくそ看板、ジョグ鉄)を進める試行錯誤が続きそうです。何より、自身で発信するだけでなく、日経新聞等、思ってもいないメディアから価値ある活動として取材されたこと、テレビやラジオの取材が来たことも、追い風になりそうです。こうして取材が来るようになったのは、編集ライター講座から10年以上経ってからのこと。一人で始める活動は、他者の目に入ることや評価を目的にすると気が遠くなるかもしれませんが、自分本位で続けてこそ日の目を見るのかも知れません。

フランス・シュヴァルの理想宮、全駅訪問を達成した横見浩彦さんのように、徹底的に満足するまでやり込む姿には影響を受けると言います。地道に続けて積み上げるフェーズと、それを広く伝えるフェーズ、その両方の動きが取れる現在、坂田さんのこれからの動き方に注目したいところです。文章を書くことが中心だったものの、今後は他の伝え方(動画や音声)も検討していくとのことです。

それでは次回も引き続き、好きなことと本業を分けているゲストをお呼びしてお話を伺います。

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