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【共同執筆】漢字について語る#3

前回はこちら。

八重:
俺らでもし新しい苗字をジェネレートするとしたら、どんなんがあるかちょっと話してみん?
さすがに今の御時世に綿を詰めたり抜いたりして服を着回す人おらんじゃろうけん、今風にアレンジができたらええなと思うんじゃけど。

さっきも書いたけど、
小鳥遊(たかなし)さん:鷹がいないところで小鳥が遊べるから
四月一日(わたぬき)さん:着物の綿を抜いた日から

こういうのがあったな。
他にもこういうやつ探して、それから俺らなりのオリジナル苗字考えてみようや。

涼:
楽しそうじゃな!

月見里(やまなし)さん:山がなく月がよく見える里であることから
八月一日(ほづみ)さん:穂をつんでいた日から

ここら辺の方々も難読苗字でよく見るよな。
ちょっとだけニュアンスが変わるけど、

一(にのまえ)さん:ニの前だから
九(いちじく)さん:一字でクと読むから
十(つなし)さん:ひとつふたつ……やっつここのつ、と来て十を数えるときに「つ」がつかないから

っていうトンチみたいなのもあるよな。
実際には会ったことねえけど。

八重:
いやいや漢数字一文字系の人って、苗字ガチャではめちゃめちゃレアでええじゃろうけど、実際に読み間違いされることによるストレスを考えたらハズレよな。
読み間違いで言えば萩原さんと荻原さんとか、山崎(やまさき・やまざき)さんとかも厄介じゃろ。後者はレア度も低い上に読み間違いが多いっていうなかなかハードモードじゃが。ガチャ引き直してええと思うわ。

さて、オリジナル苗字じゃけど…
四月一日さんとか八月一日さんみたいな季節のイベント系で言うとこんなんがあるわけじゃが。

・十二月二十五日(12/25):クリスマス
・十月三一日(10/31):ハロウィン

この辺の行事と掛けて、できるだけ苗字っぽい語感のものを当てるとすると…

→十二月二十五日(いるみ)さん
→十月三一日(かそう)さん

とかどう?
クリスマスといえばイルミネーションじゃし、最近のハロウィンは仮装して出歩くのがトレンドじゃろ。

涼:
ええが、2300年くらいに存在しそうな苗字じゃ。
発想は四月一日さんたちと全く一緒じゃもんな。
でも十月二十五日さんは印鑑作るのが大変そうじゃけんすぐ廃れるじゃろうな。
あ、2300年に印鑑文化なんかねぇか。

それはさて置き、俺が考えたのはこれじゃな。

・親指(いいね)さん
・故郷(ちきゅう)さん

1つ目は今のSNS時代を揶揄したイメージでサムズアップのあのマークからいいねさんとさせてもらったわ。
2つ目はもう火星に移住した後に流行るやつなんじゃけど、故郷と書いて「ちきゅう」と読ませてもらうわ。ちょっとダーク寄りになってしもうたかな。

我ながら意味わからんなと思いながら書いたけど、五十嵐さんとか永井さんとか普通の名字でも意味わからん方おるよな。
五十回嵐にあったん!?とか井戸に永遠おるん!?とか。
足立さんは足で立ったけん足立さんなんかな?
名字(苗字)ってマジで奥が深ぇな。

八重:
親指さんも故郷さんも、いいラインを突いとるな。
これって一歩踏み間違えたら中二病みたいな感じになるけど

俺の"乱れし魂"(そうる)が疼いてやがる…っ!

そうならんようにギリギリの読み方と苗字にする技術が問われるでな。
いいねさんはあと50年後に廃れる可能性もあるし、その時には火星移住が本格的に進んどるじゃろうけんこの2人の邂逅は無さそうじゃな。

あと足立さんには申し訳ねぇけど、足で立ったけん付けられた名前って…かなり馬鹿にされた雰囲気を感じるわ。元々足が悪い人じゃったんかなーとか…これ以上言うとコンプラ的に問題ありそうじゃけんやめとくけど。
今回のトークでは漢字力と発想力を鍛えられた気がするわ、ありがとうな。

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