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【共同執筆】雑学連想ゲーム#10

前回の記事はこちら。

涼:
記憶に新しいニュースじゃな。
過去に改名したのをうっかり忘れとって、二度と戻せんくなったやつもおって滑稽じゃったわ。

改名で有名な日本人と言えばやっぱり『野口英世』よな。
元々は「英世」じゃなくて「清作」っていう名前じゃったんじゃけど、とある小説を読んで改名を決意したんよ。
その小説が坪内逍遥の『当世書生気質』なんじゃけど、主人公が自堕落な生活を送って最期は自暴自棄になって自殺するっていう内容で、これが当時の自分とすごくかぶって見えたらしいんよ。
そんで主人公の名前ってのが『野々口精作』じゃったんよ。
名前が似すぎとって、このままじゃ自分も同じ末路を辿ってしまうと思って改名を決意したみたいじゃわ。
改名に至るまでもかなりの苦労話があるけん、気になったら調べてみてや。

八重:
野口英世って改名しとったんかよ。
全然知らんかったけど、英世に改名してくれたおかげで『野口英世の愚痴ひで~よ』っていう、1文字も余すことなく使われるダジャレが生まれとるけん、改名したところでなんよなぁ…笑

似すぎとるっていうところで言うと…
新築の劇場で行われる公演のことを「こけら落とし」っていうけど、この「こけら」が「杮」っていう漢字なんよ。
これって、日本古来からある果物「柿」と同じ…わけではねぇんよな。柿じゃけど瓜二つ。実は、「こけら」って縦の棒が繋がっとんのに対して「かき」は亠と巾の字で分かれとんよな。
まあこれを書き分けたところで殆どの人は気づかんと思うし、まさにこれぞ豆知識…柿じゃけど豆知識

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涼:
これはほんまに欠陥じゃと思うわ。日と曰と並んで限りなく相似。こういうのを四字熟語で已己巳己っていうんよな。

最近あんまり食べんくなったんじゃけど、俺めっちゃ柿好きで昔はよく食べとったなぁ。
あ、杮じゃなくて柿じゃけん気を付けてな。
ということで柿の雑学いくで。
柿って大きく分けて「渋杮」と「甘杮」の2つがあるわけじゃが。
これの違いは柿に含まれとる「タンニン」の性質の違いなんよ。担任じゃねぇけん気を付けてな。
タンニンが不溶性だと「甘柿」
タンニンが水溶性だと「渋柿」
になるって寸法よ。
じゃけん甘柿はタンニンが溶けずに、酸化して実に黒ずみが残っとるんよ。
切って黒い方が甘い杮じゃけん、食べる前に注意してな。

八重:
これは担任から教えてもらわん知識じゃったわ。
渋柿をドライアイスに漬けて渋味を抜くっていう「あわせ柿」の作り方も、この水溶性とか其の辺が関係しとんかな?適当に書きょるだけじゃけど。柿だけに。

溶けるっていうので思い出したけど、
みかんの汁をパンパンに膨らんだ風船かけたら、その風船が割れるっていうのは知っとる?これぞまさに『柔で剛を制す』を実感する瞬間よな。
これって柑橘類に含まれとる成分(カンペによると『リモネン』らしいわ)が、ゴムとかプラスチックの素材と融和して溶かすことで起こる現象らしいわ。
家の汚れ落としスプレーなんかも「オレンジ成分配合!」っていうのがあったりするけど、アレも油分との親和性を利用した化学反応で汚れを落としやすくするっていうことじゃ。これを応用すると、電子レンジの中のこびりついた汚れは、柑橘類の皮をたくさん集めてチンするだけで落ちやすくなるけん便利な知恵じゃで。

~続く~



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