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【噛んで砕こう】嗚呼、素晴らしき哉オノマトピイアの世界④

どうもこんにちは!
水島ひらいちの八重です。

これまで色々なオノマトピイア(擬音語・擬声語のことです)を紹介してきましたが…今回は私の好きなオノマトピイアを紹介したいと思います。
これまでとは少し毛色の違う単語を入れてますので、「今まで紹介してきたものとどういう点が違うんだろう…?」と想像しながら読んでみてくださいね!

Hocus-Pocus |《ホゥカスポゥカス》

→アブラカダブラ、ちちんぷいぷい

呪文をかける時の掛け声といえば…なフレーズです。
そもそも、Abrakadabra(アブラカダブラ)という言葉も呪文なフレーズではあるのですが、アラム語・ヘブライ語のエリア(ペルシャ帝国あたり)の言葉なので…英語よりもエキゾチックな香りがしますよね。
Hocus-Pocusは掛け声としても使いますが、その信ぴょう性から『ごまかし・でたらめ』という意味でも使われます。間投詞・名詞ですね。

I am strongly suspicious about my mom curing the scratch by saying Hocus-Pocus.
(ママが「痛いの痛いの飛んでいけ~」で擦りむいたのを治そうとしてるけど、僕は極めて懐疑的だ。)

Soundly |《サウンリィ》

→ぐっすり、すやすや

かなり限定的な使われ方をするのがこのSoundlyです。
というか"Sleep soundly!"(おやすみ)っていう使われ方しかしないものだと思ってたんですけど、辞書を引いてみると「しっかり」「したたかに」なんていう意味もあるんですね。
ちなみに、日本語の「ぐっすり」という言葉はgood sleepから来ている!?というセンセーショナルな雑学がありますが、どうやら嘘みたいですね。寝息の「ぐう」「すう」あたりから来ているんじゃないかな…擬態語に見せかけた擬声語ですね。

I dunno why you're sleeping soundly in front of me... Do you know it's the final job interview?
こいつは何故ワシの前でスヤスヤと寝入っているんだ…最終面接だと知ってるのか?

Shiver |《シヴァ》

→がくがく、ぶるぶる

これは擬音語として紹介されることがあまりない単語ですが、「絶対擬音語から来たでしょこれ!」っていう確信を持っている単語です。
寒くて震える時に、口が震えながら言う時はうまく発音できますね。
どことなく、北海道の方言である「しばれる」に似ているのは凄いです…やはりどこの地域でも寒いと口があまり開かず、破擦音(サ行)が出てくるのでしょうか。
ちなみに『震える』という言葉はたくさんありまして、"tremble《トレムボゥ》"、"quiver|クィヴァ"、"shudder|《シャダァ》"など。
trembleは、なんとなくですが大地が震えるイメージがありますね。quiverは恐怖で震えそうで、shudderは心象にフォーカスしていなくて、単純に震える…といった感じでしょうか。
※全て私のイメージの話です。調べてみると割と違いました。笑

丁度こういうサイトを見つけたので共有しておきます。
trembleは興奮により震える表現みたいです。

おわりに

これまで色々な擬音語を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に、世界広しと言えど日本語ほどにオノマトピイアを大事にする言語はありません。昔から沢山の擬音語や擬声語が存在していて、しかも最近になっても更に新しい擬音語が登場するという変わった言語です。
私が最近見たのは、水分を含んだ重たいものが床を弾む時の音が「とぽん、とぽん」といった表現で、思わず『新しい…』と感動してしまいました。

もちろん、英語の普通の単語でも擬音語から来ているものがたくさんありますので、興味があれば調べてみてくださいねー!


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