「アンネリダ這いて」

私は、硬直した死体とワルツを踊りながら

永い永い夜を越えるのです。

そして朝(あした)、アンネリダの這う

蝋のようなる手の甲に、キスをして別れます


人の消えたダンスホールで

アンネリダだけが踊っている

クイックの得意な彼らは

きっとルンバを踊っているのでしょう


その楽し気な光景に

私も参じて行きましょう




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