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長く眠っているケーキの型

台所の引き出しのいくつかには、お菓子の型、ハンドミキサー、麺棒などの道具が入っている。
普段何とも思わないでいたが、先日、長く使ってないプリンの型や食パンの型が錆びてしまっていることに気がついてしまった。
マドレーヌの型はよく使ったので焼けて黒くなって貫禄が付いている。

マドレーヌは、子ども達の誕生日にたくさん焼いて、遊びに来てくれた友達に生クリームでそれぞれ好きなように飾りつけて楽しんでもらったり、手土産によく焼いたものだ。
誕生日に焼いたものはマドレーヌ本来のレシピではなく、スポンジ
に近いものだったが、懐かしい。

このいろいろな型は、生活が変わって、一人暮らしになった今の生活では、もう、使わないだろうなぁと思うが、もったいなくて未だ捨てる気になれないでいた。
以前息子に、好きだった食器をあげたとき、物に執着する心が薄くなったはずなのに、もう使わないだろうと思われるこの物たちを捨てきれないでいる。
こんなふうにいろいろなことをしてきてんだなぁと、自分の足跡の記念みたいなものであるのかもしれない。

去年、体調を崩したとき、元気でないと、片付けもできなくなることを実感した。
家の片付けは元気なうちにやらないといけない!そう思ったはずなのに。
それなのに、元気になると、もう少し先でも良いかな、という気持ちが勝ってくる。

自分の嗜好も変わってきて、ケーキよりも和菓子の方を好むようになってきている。
一人では、自分で作るより少しずつ違うものを買ってくるほうが楽だし、おいしい。
今決心する時期だな!
ですよネ!断捨離の山下さん!

よし、3月、台所の道具を残すものと片付ける物と分けよう!
パウンド型、タルト型などまだ必要で使いそうなものは残して、後はきっぱりと片付けよう!

捨てる前にもう一度使ってみたら、楽しくなって、またお菓子作りができるようになるかしら?と心の声。

うーん、今まで、時間があってもやってないんだから……。
ないない!絶対ない!
余計なことは考えない!

頑張れ!と、自分に言い聞かす。





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