一生踊る、を考える
踊るおばあちゃん
私の理想は踊るおばあちゃん。
もちろん80歳の私がガンガン踊ってジャンプして逆立ちして・・・ではないかもしれませんが、いつでもニコニコ踊っているおばあちゃんでいたいなと思っています。素敵でしょ?
とはいえ、一生踊るって実際に、現実的に考えた時、本当にそんなことできるのか?って考えたら・・・できると思います。
その時の自分に合った踊り方を選ぶことができて、
自分の身体のことをちゃんとわかっていたら、
現実的な話だと思います。
そして、私は「あいこさん=踊っている人」という認識を持ってもらうのが理想です。
なぜ80歳の自分を考えるに至ったのか。
一つ目に、自分が怪我をして動けない経験をしたこと。
これはかなりおっきかった。
自分の実感で本当に動けないってこういうことなんだとわかったことは大きいですね。
二つ目に、家族が年齢を重ねてきて、入院したりリハビリしたりと本当に身近にその環境ができたこと。
今まですでに知っていたことも、
実際に身の回りで起こると切迫感が違いますね。
真剣に自分ごととして捉えて考えます。
一生踊るってこういうことじゃない?
この、スタエフを始めた時、初めの言葉は「一生舞台に携わっていきたい」と言っていたんですよ。
今までの自分の歴史を振り返ったときに、本当に小さい頃から踊ることが自分のすぐ近くにあったんですね。
踊りが全くない人生って逆に考えられなくて、
これから先も踊ることが自分の周りからなくなることはないと思います。
皆さんも、今まで振り返ってみてどうでしょうか。
いつでも身近に踊ることがあったんじゃないでしょうか。
じゃ、振り付けがあって、照明があって、踊ることがそれかと言ったら、
そうではなくて、どんな形でもいいんです。
舞台に乗れなくても踊ることができると今は思っています。
昔はそうは思っていませんでした。
だからね、焦るんです。
できなくなったらどうしよう。
踊れなくなったらどうしよう。
ってきてもいない時のことを考えて、不安になってました。
でも、今はね、座ってても踊れると思うし、
いたいところはあえて動かさないようにして踊れるのよ。
どんな風にでもなれると思ったら、一生踊れる。
でも、自分を大切にしないで、心の面で自分を追い込んでしまったり、
身体の方のケアを怠って、自分をいじめるようなことになっていたら、
いつか本当の終わりが来てしまうかもしれません。
今はそれは嫌だ。
まだ満足してないから。
もうお腹いっぱい!やり切りました!と思えて終わりにするのなら、
それはハッピーなダンサーズライフだと言えるけれども、
そうでなければ、後悔と一緒にいつまでも心に残ることになってしまうと思います。
もし後悔が残って今苦しんでいる方、
他の分野でも自分に合っていると思えることが見つかったり、
自分が踊るのではなくても、踊りに関わった何かができるとか。
他の方法でその気持ちを昇華するということができるといいですね。
でもね、私は踊りたいのよ。まだ。
諦め悪く、まだ踊りたい。
だから今の時点でどこまで踊れるのかっていうのは知っておきたいし、
まだこれからも上達する気満々なので、
舞台で踊ることをやめたわけではない。
むしろ、考えてます。
毎週エクササイズクラスを受けて、自分のケアをして、
身体の状態を把握して、どんなことができるのか、
足りないところは何だろうと把握できる、
スケジュールを見て舞台までの計画が立てられる。
結構現実的に舞台乗れると思ってます。
ダンサーのケガは防げる
ダンサーはけががつきもの。のように考えられているんですけど、
ケガは防げるものがたくさんあります。
ケガすると、踊りに支障が出ますよね。
レッスンできない時があったり、
動かせない箇所があったり、
治っても違和感とか痛みが残ったりまた出たり。
私の膝のケガ、半月板損傷の時は、今の状態に戻るまで約2年かかりました。今でもケガする前の80%くらいしか動けません。
急に膝を曲げたり、片足体重で深いプリエはできません。
クッションがなくなってしまった感じで、
ショックを吸収してくれないので、痛みが出ます。
最初の1年は膝を曲げ切ることができない、伸ばし切ることができない、
何とも不自由でした。
階段の降りるのができなくて、一段ずつ降りてましたし、
しばらくしてだいぶ痛みも引いてきたとて、
教えの時に動いて見せることはできませんでした。
プリエできないし。
もうね、あんなの嫌!
だから徹底的に自分の状態をわかって、できない動きはやらない、
弱いところは強化する、使いすぎているところはケアする。
エクササイズの知識が自分の味方になってくれています。
プロダンサーの方は本当にそんなケガをしている暇はないですよね。
もう一度言います。
防げるケガはたくさんあります!
ケアすることを怠っていませんか?
レッスンの前と後、
弱いところは強化、使いすぎているところはリリースやストレッチ、そして身体全部を見て、邪魔になる動きは直す。
食べること、飲むこと、寝ること。
総合的にダンサーの動きをわかっている人とエクササイズしましょう。
私も力になれることがあると思います。
一生踊り続ける。私が自分の体で実験し続けていきたいと思います。
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