見出し画像

20代、ICL適応検査を受けたら白内障が見つかった話

結論からいうと、いまは白内障の治療をするほどではないらしい。だけど周辺にかなりの濁りがあるらしい。
画面に映し出された瞳の写真は鱗雲が広がっているようだった。


最近、災害などのいざという時に眼鏡を失くしたら、自力で避難できないのではないかという考えが頭をよぎり、怖くなった。

その時、ICLという手術を思い出した。ICL(眼内コンタクトレンズ)は目の中にレンズを入れるインプラント手術。レンズを取り出せば元の視力に戻せるという可逆性がある。ただ費用が45〜65万くらいする。高い。。

今後ずっと視力での不安や煩わしさがなくなるなら、受けるのもありかもしれない。リスクも直接話を聞くのが早い。と適応検査を受けた。


乱視ボーダーライン


適応検査は、視力だけでなく眼圧や眼の形、眼の中の写真撮影、網膜までの距離、細胞組織などさまざまな検査をしているようだった。(会話の中でそのような感じと思ったけど違うかもしれない)検査は2時間〜2時間半を要す。

今回、裸眼で久しぶりに視力検査をした。

左眼 0.04 
右眼 0.03
乱視 ボーダーライン

『乱視有りレンズにするのか、乱視無しレンズにするのか微妙な値。もう一度、別日に視力検査をして、数値計算する必要がある。』と言われた。


白内障発見


最後に点眼液で瞳孔を開く。なかなか瞳孔が開かず3回くらい点眼した。30分くらい待ち、瞳孔が開いたことを確認して診察室へ。光が眩しい。

そして、先生は私の目を見て、『白内障がたくさんあります』と言った。『20代でも1~2個濁りがある人は結構いるけど、これは多い。』と。

先天性の可能性もあるけど、現時点ではわからない。乱視の値の揺れもこれが原因かもしれない。
他の目の状態は問題ないのでICL手術をすることは可能。ただ、ICLレンズは白内障手術の際に廃棄になる。白内障の進行スピードは分からないけど中央に達したら手術が必要。いまICL手術をして、もしかしたら5年後に白内障手術をするかもしれない。金額も高いものだから、それも踏まえてICL手術を受けるか考えてください。

要約するとこんな感じだった。


医療補助者の配慮を感じた話


全く予想もしていないことを言われ、自分でも少し動揺しているのがわかった。診察室を出て待合室にいると、医療補助の方が来て再度簡単に説明をしてくれた。ICLを進めるかは私の返答次第になること。今回の適応検査は3ヶ月有効で、それを過ぎたら再検査になること。

(去年か一昨年、祖母が白内障の手術をしていたな〜)などと思い出していた。ただ、自分の事として考えたことがなかったので色々と質問が溢れてきた。

10歳の頃からソフトコンタクトレンズを使っているのでそれが原因なのか。遺伝があるのか。どれくらいで進行するのか。

丁寧に質問に答えてくれた。
そして、ちょっと考えて自分の話をされ始めた。「私も数年前治療をしました、」と。見た目から推測するに同世代くらいの同性のように思う。その時(あ、気を遣ってくれているのかな)と急に冷静になった。(もしかしたら結構動揺していたのだろうか。優しい人だな〜)と考えていたら落ち着いてきた。

その方に見送られ病院を出た。


写真と眼


『瞳孔は4~5時間開きっぱなしになるので視界がぼやけるし、眩しいので気をつけてください。』と。これは予約の時から公共交通機関で来るように注意されていた。

病院を出る頃には日が暮れていて街灯がキラキラしていた。夜なのに眩しい。すれ違う人の顔もはっきり分からない。瞳孔すげーなーと思いながら歩いた。自分は裸眼のピントが合わないぼやぼやの視界でぼーっとするのも好きなんだよなぁ、と思い出していた。

ICL のリスクを知りたかったのは、自分が写真をしているのも大きく。眼の手術に抵抗がないわけではない。自分の視力に自信がなかったからこそ、カメラのレンズを通して見える世界に惹かれていた部分もある。みんなどんな風に世界が見えているのだろうか、など考えることはよくあった。

調べて知ったけど、若年性白内障は増えているらしい。白内障についてはまだ分からない事が多いので、調べてみようと思う。

漠然と、自分はいつまで写真ができるのだろうか、と思うことはあった。視力に限らず、何事もいつまでって分からないよな、などと思った。


あとがき


検査中に気づいたけど、今使っている眼鏡は5年前に買ったものだった。当時はお金に余裕がなかったので安い眼鏡を買った。強度近視なのにお金をかけられないからレンズが分厚い。かけると重いし、目は小さくなる。家でしかかけないからこれでいいかと思っていた。

新しい眼鏡を買おうかなと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?