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noteを書きたくない時もある

私は本当に申し訳ないのですが、noteを書きたい時と書きたくない時の差が激しいのです。それなのに定期購読マガジンをやっているので、心の底から申し訳ないと思っているんです。

noteを書きたくない時と言うのは、SNS全般に発信したくない時とも言えます。冷静に考えて、何も発信する事が無いんです。それは、現実の活動として発信することが無いと言うよりも、発信したいと思う「意見」が無いんです。

私のTwitterは日頃からロクな事を書いてないのですが、にも関わらず書きたくない時というのは、相当なものです。世の中を良くすることも無ければ、悪くすることもない、便所の落書き以下のツイートですから。あの適当な、どうでもいい、自分の事しか書いてないTwitterなのに、なのに書きたくないというのは、相当のものなのです。「オナラが出た」みたいな事すら書きたくないというのは相当の精神状態なんだと思います。

反対に、私がSNSで積極的に発信したい時というのは、実際の活動が上手く行っている時だったりします。これは皆さん同じかと思います。何か良いことがあったら自慢したいですもんね。

私はやっている仕事が何かのアワードにノミネートされたり、作った映画が映画祭に選ばれたりした時だけFacebookを更新します。私の中ではFacebookは自慢するためだけのSNSです。自分がある程度上の立場に立てると思った時にだけFacebookに投稿します。私の中ではFacebookってそういうメディアです。(なんてヤツだ…)

一方でTwitterの方が私は好きです。何と言いますか、Twitterの方が野生なんですよね。年齢や立場や職業なんか関係なく、面白い人は面白いという。Facebookにある年功序列感みたいなものが無いですから。

こんな事を書くと恥ずかしいですが、noteを書きたくない時は自分に自信が無い時なんだろうと思ってます。noteではTwitterの様な「俳句投げっぱなし」という訳には行きませんから。特に私は、基本的に2000字以上書くと決めてるので、1つの投稿でまあまあ書かなければなりません。2000字以上書くとなると、ある程度の自信というか、確信を持っていないと書けないんです。

「自信が無い」というのは、ゼロ以下の時です。まあ、マイナスの時なんでしょうね。たぶんゼロでも書けますから。特に自信は無いけど、特段マイナスでもない気分だったら余裕で書けるんです。でも、マイナスの時は書けないんです。

いや、書こうと思えば書けるんです。マイナスの時って、実は書きたいことが山程ありますから。愚痴だったり、不満だったり、悪口だったり。でも、私はnoteをエンタメとして捉えているので、そういう気持ちのはけ口にはしたくないんです。

現実問題としても、仕事上の愚痴をnoteなんかで書いたら、当事者には分かるでしょうから仕事に支障が生じます。私は肌感覚として、かなりの人にnoteが読まれていると思っていますから。あの人もあの人も、何も言ってこないけど読んでるっぽいぞ、と思ってます。だから、誰が読んでも良いように愚痴や不満は書かないのです。

ちなみに私は、お酒を飲んだ時に書いたnoteは絶対にその日にアップしません。お酒を飲んでいる最中に「いや、今は酔っ払っているかも知れないけど、何度読んでも冷静に書いてるから大丈夫だ。」と思うんですけど、次の日に読むと、「セーフ!アップしなくて良かった!」と思うことがしばしばあったからです。

話を戻しますと、自分に自信が無い時にはnoteを書きたくないんです。仕事が上手く行かなかった時とか、映画が映画祭に選ばれなかった時とか、そういう時は書きたくないんです。

さすがに、告白してフラれたとか、彼女から別れを切り出されたとか、愛人が別の男とも付き合ってたとか、そっち方面の自信を失う出来事は無いので、まあ単純なんですけどね。要するにモノ作りの人間としてのプライドが揺らいだ時に自信を失って、noteを書きたく無くなるんだと思います。

一方で、自身を失った人の話って本当は面白いんですけどね。あれだけ自信満々に独自の方程式を語っていたのに、それが上手く行かなかった人の話は絶対に面白いんです。そして、もういい加減、完膚無きまでの中年になったんだから、恥ずかしがらずに「自信を失った」という話を書けばいいなとも思ってます。

中年の自虐って、私は割と好きなんです。若者の自虐は単なる自信の無さの表れなので、痛々しさを感じてしまいます。痛々しさとともに、若い頃の自分を見ているようでいたたまれない気持ちにもなるんです。

でも中年の自虐って、メチャクチャ面白いんです。何なんでしょうね。開き直ってるところが面白いと感じるんでしょうか。もちろん面白いのは、本人が自虐を面白おかしく書いている時ですけどね。「訴訟を起こされた。弁護士に相談したが、今回の案件は引き受けられないとのこと。」みたいなのは笑えないですから。

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