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定期購読マガジン

私は『平林勇ストア』という定期購読マガジンを月500円で書いています。定期購読マガジンの説明には「いつもの投稿がたまに有料になる有料マガジンです。」と書いてありますが、最近はほとんどの投稿を有料マガジンにしてしまっています。以前の有料マガジンの説明では「月4回程度の投稿をします。」と書いてたんですが、今月なんて14回ぐらいの有料の投稿をしてしまっているんです。無料は1回ぐらいです。もはや赤字です。10回以上オーバーしちゃってるんですから。

この記事も含めて、月に15回前後を有料マガジンで投稿するとするじゃないですか。そうすると一回あたりの記事は33円ぐらいなんです。「33円のギャラで2000文字程度の記事を書いてもらませんかね?」というオファーが来たらビックリしてしまいます。いや〜、ビックリしてしまいますね。33円の請求書を書くのも面倒くさいです。

でも、ほとんどの投稿を有料マガジンにすることで、適当に言いたいことを言っても変な事を言われる事はほとんどありません。よく考えてみても、一度もnoteの記事に絡まれた事は無い気がします。一応、絡まれないように気をつけて書いてはいますが、無差別に絡むクセがある人もいますからね。そういう意味では有料マガジンで記事を書くのはすごく安心感があっていいんです。

あと、実は有料マガジンを誰が読んでいるか私は知らないんです。購読者の調べ方がよく分かりませんし、知ってしまうと緊張感が出てしまう気がするので調べないようにもしてるんです。Twitterなんかで紹介してくれる方々が何名かいらっしゃいますが、そういう方々しか私は購読者が誰なのか分からないんです。あ、あとは有料記事にいいねをしてくれる方々ですね。

私は有料マガジンをやっていて葛藤があります。それは、私のプロフィールを見た人が、映画についての話や映画論や映画の制作方法についての記事を期待していると思うからです。ですが、私はそういう映画についての記事をロクに書きません。映画映画詐欺だなと私自身も自覚しています。

しかしですね、本当にそんなに映画について語れないんですよ。私はシネフィルではありませんし、どちらかというとシネフィルの対極にいるタイプです。映画が好きというよりも、映像という手法でアート作品を作っているイメージなので、映画人として接されると戸惑いがあります。

だから映画人の集まりには出来るだけ行きたくないと思っています。正体がバレてしまいますので。今話題の映画も見てませんし、見ておくべき古典映画も見てませんので。と言いつつも、ド素人の人と比べたら見ている方ではあると思いますが、語れるほどでは無いのです。だから、「映画」というジャンルで私をフォローしたのに、映画について何も書かないので離れていった方々も多いと思われます。

一方で、全く何の気配も無く私のnoteを読んでいる人たちがいるんじゃないかとも思っているんです。ずっと読んでいるけれどもゼロコンタクトという方々です。

私は映画祭に行ったり小さな映画祭の審査員をやったりすることがあるんですが、そこで会った映画人たちに「平林さんのnote読んでます」と言われる確率が割と高いんです。そういう経験を何度もしているので、実は映画人たちにも読まれていると思って書いています。特に映画に関して書く時は、映画人が読んでいるというのが頭の片隅にありながら書いています。

そういう意味では、あまり偉そうな事を書けませんね。私は短編映画に関してはいろいろやって来ましたが、映画の本場である長編映画では一試合しか出てませんからね。(そしてまたスポーツで例えてすみませんね。)短編映画はどこまで行っても軟式の世界なんです。軟式野球や軟式テニスなんです。世界一になっても軟式の世界一なんです。軟式テニスの世界ランク一位が誰かなんて知りませんよね?

だから、謙虚に書くしか無いんです。たまに偉そうに書いてますけど。

Twitterにしてもそうなんですけど、その人の専門の事だけを書く方がフォロワーも増えますし、エッジが立ちやすいんですよね。私もTwitterで専門家をフォローする時は、専門的な事だけを書いている人だけをフォローします。

だってその専門の書き込みや記事を期待してフォローしているのに、「14時から床屋に行くはずだが昼飯を食べる時間がない。」みたいなTweetや、中年のオジサンが人生に戸惑っているnoteの記事は要らないのです。だから私のプロフィールで私をフォローしてしまった人はイラッとしてフォローを外してるはずなんです。そのお気持ち、ものすごく分かります。

それなのにずっと定期購読して頂いている方々が実在するのです。この世に実在しているのです。「テメー、映画監督ヅラしてるクセに中年のモラトリアムみたいなことばっかり書いてんじゃねえ!」みたいな事も言わずに優しく見守って頂いているのです。

私は自覚症状としては「世の中に受け入れられて無い側の人間」という意識が強いんですが、それは隣の芝が青く見えてるだけなのかも知れません。隣の芝というのか、隣のマンションの鉄筋が太く見えるというのか。

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平林勇500円

¥500 / 月 初月無料

少し踏み込んだ事を有料マガジンで書いてます。いつも踏み込んでしまうので、ほとんどの投稿が有料になってしまいますが。

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