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ワクチン接種一回目(更新)

昨日、7月4日(日)に、新型コロナウイルスのワクチンを接種して来ました。これは自治体の接種ではなく、職域接種になります。ちなみに私が住んでいる世田谷区では、49歳の私にはまだ接種券は送られて来ておりません。

あんまり職域接種の詳しいことを書くと、「高齢者もまだ打ててないのにケシカラン!」という人が出てきそうなのでここでは書きません。ワクチンに関しては、本当にみなさんいろんな意見を持ってますから。野球とかサッカーとか、政党とか原発とか、左とか右とか、ここのところだいぶ地雷が増えましたね。どこで踏んじゃうか分かりません。

接種券はありませんが、職域接種の場合、予約をして身分証明書を持っていけば打つことが出来ます。もちろん、そこの職域接種の対象になっていることが前提です。

私は14時に予約をしました。受付で名簿に名前があることを確認され、その後、免許証を見せて本人確認をして、「予診」といって医者と接種前の診察みたいなのをします。私は予診票に、「血管迷走神経反射がある」と書いておいたので、「ベッドで寝て接種も出来ますよ。」と言われました。

一瞬心が揺らいだのですが、「いえ!大丈夫な気がします!ピシッ!」と言ってやりましたよ。たぶん目の前の女医さんは「何だこの派手な格好したオッサンは…」と思ったに違いありません。坊主でヒゲでもあります。「アタシらはジャンジャンジャンジャン打たなきゃなんだよ!ほれ!お前の前にも後にも、こんなに人が並んでんだよ!」と思ってるに違いありません。私もそれを察してましたので、おとなしく座って打つ決心をしたのです。

予診が終わると、接種の列に並びます。ラーメン屋の50倍ぐらいのスピードで進んでいきます。もう接種する部屋のドアも開けっ放しなので、前の人の接種が丸見えです。

すぐに私の順番が来ました。イスに座って肩の力を抜くように、そして息を止めないようにと言われました。今回はノースリーブではなく、Tシャツで行きました。ノースリーブは持ってませんけどね。針が刺さる瞬間は別に痛くありませんが、ニュル〜っと液体が注入される感覚がありました。

私がしばしば注射でブッ倒れるのは、その様子を頭の中でビジュアライズしてしまうからなんです。断面図が頭に浮かび、そこに針が刺さり、液体が侵入してくる様子を12Kで想像してしまうのです。はっきりビジュアライズが終わる頃には、目の前がノイジーになり倒れてしまうのです。

それが分かっていたので、今回は気持ちを「いまここ」にしましたよ。マインドフルネスですね。「え?いまここ?いまどこ?え?いまここってどういうこと?何それ?」と考えているうちに注射は終わりました。マインドフルネスのおかげです。

その後、15分間の待機場所に移動します。接種を終えた面々が座っています。さながら取り組みを終えた力士が入っているお風呂のようです。幸いにも私はアナフィラキシーはありませんでした。

アナフィラキシーの語源は「穴平式(あなひらしき)」で、明治初期に富山の開業医である穴平一郎医師によって定義されて世界に広まり、今ではアナフィラキシーと呼ばれている。などと考えていたら15分経ちました。

帰りに4週間後の2回目の予約を取って終了です。

家に帰ってからも特に副反応もなく、5時間後の19時ぐらいまで何もありませんでした。19時半に慌てて都議選の投票に行って帰ってきたところ、体が熱っぽかったので測ったら37度ちょうどでした。私は酷い風邪をひいても熱が出ないタイプなので、37度出るのも珍しいんです。

うわ!遂に来たか!と思いましたが、30分ぐらいで平熱に戻りました。何でしょうね。体を動かすと発熱しやすい状態になってるんでしょうか。その後、軽い吐き気があったり、下痢があったり、腕が痛くなって来たり、来たな!来たな!と思ってましたが、そこから酷くなることもありませんでした。吐き気や下痢と書くと嫌な感じがしますが、別に大した事の無いレベルです。「副反応」などと言うには大げさなぐらいです。

一方で、頭に鳥肌が立ってる感じが続くようになりました。あの腕とかになる鳥肌を、私の坊主の頭皮で感じるんです。頭に血が昇ってる感じにも近いかも知れません。血圧が180ぐらいになってる気がして、血圧計で計ってみましたが、特に高くありませんでした。頭痛持ちの人は、これが頭痛になるんですかね。

夜は普通に寝ました。接種した腕を下にすると痛いので、逆向きで寝ましたが、それも別に大したことではありません。筋肉痛のちょっと酷いやつってぐらいです。たまにロケハンで行った公園とかで、調子に乗って鉄棒で逆上がりとかをやっちゃって、その日の夜に、腕とかお腹とかの筋肉が痛いぐらいの痛さでした。

次の日の今日、起きた時には特に変化はありませんでした。腕が昨日より少し痛いですが、熱もありませんし、それ以外の体調に変化はありません。完全に寝込む予定だったので、打ち合わせも入れてません。仕方がないので宿題のコンテ描きをやりました。

昼頃、一瞬だけちょっとした吐き気がありましたが、特に熱もなくただの二日酔いだと思われます。いやいや!昨日飲んでないですから。

15時ぐらいになると、頭の鳥肌が強くなってきました。接種後24時間ぐらいですね。頭の鳥肌と共に、頭に血が昇って頭の脈を感じる様になりました。でもだからといって、それで寝込むとかではなく、「あ〜、頭が脈打ってるな。」と感じるぐらいで特に不快感はありません。これまた血圧を測っても、別に高いわけではないのです。

実は頭の鳥肌は冬場になるとたまにあるんです。数年前からなるようになりまして、当初は何かの異常じゃないかと心配したんですが、首の血行が悪くなると頭に鳥肌が立つ様なんです。実際に、寝違えたりした後に頭に鳥肌が立つと気づくようになりました。それが今回どういう関係があるのかは分かりませんけど。

そして、17時半ごろ、遂に本格的なやつがやって来ました。倦怠感ですね。何かツラい。何か気持ち悪い。全身が不快感なんです。特にこれと言って具体的に言えないんですが、総合的にイヤな感じなんです。来たぞ来たぞ!と思って熱を測っても、熱はありません。

うわ〜と思って横になっていたら、フッとダルさが無くなり、食欲も湧いて18時半ぐらいには夕飯もガッツリ食べ、その後復活し、接種した腕の痛みも弱まって来ました。

何なんでしょうね。倦怠感のジャブが時々入る感じなんです。ブワーッと調子を崩して、しばらく調子を崩し続けて、だんだん良くなるとかではなく、突然不快感が襲ってきて、身構えるとスッと収まっていくのが何度かありました。

この感じはなかなか伝えるのが難しいのですが、私が一番近いと感じたのは、軽い食中毒になったときの感じですね。ノロウイルスの食中毒なんかには比べ物にならないぐらいの楽さではありますが、ちゃんと茹でてないインゲンを食べた時になった食中毒に似ていました。これは、ほとんどの人がなってないと思うので、これまた伝わってない気がするんですが、インゲンのレクチンという成分でなった食中毒が、今回の副反応に近かったんです。

何とも言えない不快感があり、かと言って、具体的にどこがどうおかしいのか分からず、でも軽く吐き気があるのに、吐くほどでもなく、座っているより寝ている方が楽なんだけど、別に座ってもいられて、飲み会に誘われたらたぶん行ってしまう。そんなレベルの倦怠感であり不快感でした。

そしてそれは、我々が定期的に経てきている二日酔いに比べたら、まだマシなんです。私は二日酔いになると本当に「死にたい」と思います。そのぐらい苦しみます。

でも、今回の副反応は、二日酔いの5分の1から、10分の1ぐらいの不快感でした。副反応は怖いと思ってましたが、私はそのぐらいで済みました。アラフィフで男だとこんな感じなんでしょうね。60歳を過ぎてる先輩方は何も起きてなかったりもしますし。

明日起きたらどうなってることやら。続きはこのnoteに更新して書きます。

(追記)

ワクチンを打った翌々日。朝起きたら、胃もたれみたいな症状がありました。これには心当たりがありまして、前の晩、かなり無理して食べて腹一杯になったんです。その胃もたれに伴う息苦しさみたいなものもありました。これは私特有の症状なのかも知れませんが、胃もたれしたり、胃の調子が悪くなると息苦しさを感じるんです。てか、みんな食べ過ぎたら息苦しくてフーフー言ってますよね。

これは副反応ではない。と勝手に判断して、ウォーキングに行きました。90分ほど歩いたのでまあまあ歩きました。歩いてる最中も特に倦怠感もなく、胃もたれも収まってきて、体調的には絶好調になりました。接種した腕は触ると痛いですが、グルグル回せるほどです。

その後、昼にZOOM打ち合わせを2件やりました。

そして気がついたのが、割とゲップが出るなあということでした。ガスター10を飲んだらゲップも胃もたれも収まりました。副反応で胃酸過多ってあるんですかね?軽く布団に横になったら、メチャクチャ眠気が襲ってきて眠ってしまいました。それが14時ぐらいでした。ワクチンを打って48時間後ですね。

17時ぐらいに起きると体が熱い感じがしました。熱を測ってみると、36.9度あります。私はだいたいいつも36度前半なので、微熱が出ている感じです。すっかり副反応も収まったと思いきや、まだまだ体は反応し続けているんですね。翌々日の17時なので、接種から51時間が経っています。

どうもワクチンを打った当日の数時間後まで、何も症状がなかった事で、「自分はアラフィフのおっさんだから副反応弱いぞウェ〜イ!」という風にワクチン接種を捉えたおかげで、何か反応があるとちょっと動揺してしまう様になりました。その低く見積もった設定がアホでしたね。バカだなと思いますね。もっと苦しめとすら思いますね。

せっかくワクチンを打つ前に、「接種した日の夜から寝込む。次の日も寝込む。バッファーを見て三日目まで寝込む。」と思って、解熱鎮静剤なんかを用意していたのに、なんか中途半端になってしまいました。しっかりと副反応と対峙する意識を持ち続けていれば、「この程度か…」で済んだはずなのに、「自分は副反応出ない方だ!ウェ〜イ!ラッキー!」とか思っちゃったために、いちいちちょっとした反応にガックリ来るんです。バカですね。なんともバカですね。要するにバカなんでしょう。

そして、いちいち現れる症状は、本当にちょっとしてるんです。ちょっとした倦怠感、ちょっとした眠気、ちょっとした吐き気、ちょっとした息苦しさ、ちょっとした胃部不快感。

そして、ちょっと面白いのが、壮大な人体実験に参加している感覚です。こういう言い方すると不謹慎と思われるかも知れませんが、接種してから3日間、若干のお祭り気分があるんです。私は本当に身近な仕事仲間と、全く同じ時間に同じ場所で予約して打ったので、お互いに経過を報告し合うことで、この人体実験を共有している感覚なんです。

だから、ワクチンを打つ時は、身近な誰かと時間や日にちを合わせると不安が少なくなると思います。1時間後、6時間後、1日後、2日後の副反応が、リアルタイムで共有出来ますから。

ワクチンを打って56時間後。翌々日の夜。腕の痛みもあと5%ぐらいですね。ちょっと触ったぐらいでは痛くありません。ギュッと掴んでやっと痛いと感じるぐらい。体調はあまりにも普通に戻りました。このまま終わってくれると良いなあと思います。

そして私は、誰も彼も絶対にワクチンを打った方がいいとも思ってません。ワクチンが不安な人はだいぶ後で良いと思いますし、結果的に打たなくてもいいと思います。その前に、打ちたい人たちがバンバン打って、ある程度壁になってくれますから。

でも私はどちらかというと野蛮人の部類なので、早く飲み歩きたいし、美味しいものを食べに行きたいし、海外に行きたいし、地方ロケにも行きたいんです。地方ロケ先で飲みたいんです。だから、副反応に不安があっても打たざるを得ないのです。私にとっては、その自由がワクチンを打つインセンティブなんです。

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