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そのうち死んじゃう
しかしまあ、50歳になってから人生に対する考え方がいろいろ変わってしまいました。50歳なんてただの数字なんですけど、私たちは日々数字によって時間を認識する様になってしまったので、数字を避けて通る訳にはいかないのです。数字の概念が無かった原始時代の人も、日の出と日の入りの繰り返しによって数字的なモノに縛られていたかも知れません。ずっと昼だったり夜だったりしたら、時間の概念になかなか気づけない気もしますし。そこにいて、老いていくだけ、と言いますか。
50歳になって強烈に感じたのは死ですね。水平飛行していた飛行機が少しずつ高度を下げていくイメージと言いますか。まだ雲の上にいて、窓の外の景色は全く変わらないのに、数字だけがどんどん下がっていく感じです。
そういう意味では、人生の水平飛行は短い気もします。人生の水平飛行は35歳〜50歳ぐらいまででしょうか。本当に水平なのは42歳〜46歳ぐらいかも知れません。
50歳になって死を意識した時に、「そのうち死んじゃうんだから遠慮もクソもねえな」と口汚く思いました。順当に行ったらあと20〜30年ぐらいで死んじゃうんですよ。「今年もあっという間に終わっちゃったな」なんて言っている20〜30年ですよ。
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