見出し画像

おじさんとK-POP(無料記事)

この話題には触れたくなかったんですが、タイミングを逃すと書く機会を失うので今のうちに書いておきます。1年前には考えられなかったことなんですが、最近はよくK-POPを聞いています。なぜK-POPの話題に触れたくなかったかと言うと、私がおじさんだからです。妄想かもしれませんが、「おじさんと同じものを聞きたくない」と思う若者たちがいるはずだからです。そんな事になったら申し訳ないのです。おじさんはそのぐらいおじさんという自我に敏感なのです。

K-POPを聞いてはいますがオタクではありません。だから特に推しもいないので、トレカもアクスタも買いませんし、握手会にも行きません。そのぐらいの距離感ではあります。

K-POPを聞くようになったのはその多くがHIPHOPだからです。私は昔からHIPHOPをよく聞いてまして、RHYMESTERなんかは大好きなのです。あとミッシー・エリオットみたいなヒネリが強い曲なんかも大好きでして、K-POPもかなりヒネリの効いたHIPHOPが多く、曲として心地いいんですよね。

去年の秋ぐらいに身近な2人がStray Kids(スキズ)のファンだということが分かりました。実名で書くと嫌がると思いますので実名は書きませんw。その2人がカラオケボックスで推し活の会をやるというので参加したんです。私はただ宴会のつもりで参加しました。そこでスキズの映像を見ながら、2人の話していることを聞いてるうちに、顔と名前が一致し始めたのです。

不思議なもので顔と名前が一致すると親近感が湧くものです。家に帰ってからYoutubeでスキズの曲を聞くようになり、2ヶ月後ぐらいにはスキズの全員の顔と名前が一致して、映像がなくても誰が歌っているのか分かるまでになりました。

そうなると、あの2人の会話がナチュラルに理解できるようになりました。「味噌がさ〜」と言われてもコチュジャンの話ではない事ぐらい分かるのです。メンバーのリノとハンの組み合わせを味噌と言うそうなんです。理由は知りませんし調べません。英会話は出来るけど文法は分からないような感じです。

スキズの曲をYoutubeのミックスリストで聞いていると、他のグループの曲が勝手にセレクトされて流れてきます。仕事をしながらそれを流し続けてたら、最初に曲を覚えてしまい、誰が歌っているのか調べてみると曲とグループが一致し始めるのです。

そうこうしているうちに相当数のK-POPの曲を覚えてしまいました。覚えると言っても「あ〜あの曲ね」という覚え方です。

そして、Stray Kidsのの顔と名前が一致するんだから、他のグループの顔と名前も一致させてみようと思ったんです。顔と名前を一致させるってけっこう大変なんですよ。だって、初見のグループは全員同じ顔に見えますから。でも、これはボケ防止になると思ったんです。顔と名前を一致させようと努力したことなんかありませんから、今まで使ったことのない脳を使っている感じがありました。

今のところ、顔と名前が一致するグループは7つにまで増えました。4〜
5人で構成されているグループは覚えやすいんですが、13人とかになると受験勉強レベルで努力しないと無理です。あと女性グループは覚えやすいですが、男性グループは覚えづらかったりもします。それは私が男だからなのかも知れません。女性のK-POPファンに聞くと、女性グループの顔と名前が一致しないと聞きますから。

たまに仕事の合間とかに若者たちとK-POPについて話すこともあるんですが、私の方が知ってることが多いと思うことがあります。多分それは若者たちはしっかり推しを推してるからです。私は広く浅く知っているだけで、それぞれのグループの実情とかどういうオーディションを経て結成されたとかは知りません。私はMVベースでしか知らず、一人一人のキャラクターを深堀りしてるYoutubeなんかは見ませんので。

K-POPの特徴は「見る音楽」というところかと思います。MV無しで楽曲だけで売れていくのは想像できません。音楽とダンスの融合で、それを突き詰めてやっています。本当に恐ろしいと思うのは、こんなに大量のグループが大量の曲を出しているのに、音楽やダンスをキャッチーに出来るところです。「もうこれ以上バリエーション無いだろ…」と思うんですが、しっかり記憶に残るように音楽もダンスも作られてるんです。

実情は知りませんが、若い人たちが自由にノビノビと、ある程度のまとまったお金を使って作っているんじゃないかと思います。ストッパーの無い20〜30代に高額な制作費を使わせて作られてる印象があります。若者の突拍子もない思いつきを、一流のプロが仕上げてしまう感じと言いますか。

やっぱりキャリアを積んでいった人の考えるものは安定感はあるんですが破綻はしないんですよね。でも、若者の「こうしたい!」をキャリアのあるプロがカタチにしてる印象をK-POPから感じるんです。いや、実情は知りませんけどね。50代の大御所が作ってるかも知れませんから。

来週はベルーナドームに「ウマチュン」を見に行きます。ウマチュンというのは韓国の音楽番組が開催するライブイベントです。出演する半分ぐらいのグループの曲は知ってますから、おじさんでも楽しめるはずなんです。

サポートして頂けたら、更新頻度が上がる気がしておりますが、読んで頂けるだけで嬉しいです!