見出し画像

繋がる世界

 新作の油絵の紹介です。
 大阪はギャラリーベルンアートのグループ展に展示されます。
 展示と作品詳細は文末に掲載しておりますので、そちらもご覧ください。

世界が色づく(岐_a_境界に掛けられた大樹が残る場所)

御柱は天と地を結ぶ通路
泳ぐ魚はこの地が生命のスープに満ち
あちらとこちらの未分化の証

御柱のそびえる世界

 後戸で生命力をたっぷりと注がれた紫陽花様の種は新しい世界に産み落とされました。そうして生まれた世界が本作です。
 要所要所には山の何倍も高い大樹がそそり立ち大きな大きな花をつけています。この大樹は後戸(あの世)と繋がっていて、後戸からのエネルギーが流れてくる通路です。前回、前々回と紹介した作品から伸びた植物の茎のように、本作では大樹が胎内における臍の緒のようにこの世界へと栄養を供給しているのです。
 この大樹は神籬や御神木の類です。現実世界でも象徴的な樹木や岩などはこちらとあちらの世界を結ぶ神聖な場所とされています。

 空には魚が泳いでいます。あるいは飛んでいます。
 本作の世界は未だに羊水に満たされているかのように外の世界から守られています。魚はそのような液体に満ちていることを暗示しています。

 後戸の世界とは打って変わってこの世界は色鮮やかな華々しい印象になりました。しかし未だに後戸とのつながりを保った世界は、後戸との繋がりが途切れた時どう変容するのでしょうか。

 ということで、今回のグループ展には作品を4点を出品します。この作品の物語は4つ目の作品へと引き継がれます。次の物語もお楽しみにしていただけましたら幸いです。

 この投稿に関連する作品の記事もあります。もし興味ありましたら下記リンクよりご参照下さい。

 最後まで読んでくださりありがとうございました。
 以下、作品情報と展示情報です。ウェブ上でも十分楽しんでいただけるよう画像は提供させていただいていますが、本物は本物で違った魅力があります。是非会場でもお楽しみ下さい。

【作品情報】

タイトル:世界が色づく(岐_a_境界に掛けられた大樹が残る場所)
サイズ:P4号(333*220mm)
技法:パネルに油彩
価格:154,000円(税込み)

【展示情報】

『Eden上の君たち・絹の雨:展』

会期:2023.9.15(金)~9.23(土)*日・月曜休廊
時間:13:00-18:00
会場
ギャラリーベルンアート   
530-0047 大阪市北区西天満4-2-4(美術ビル2F)
TEL 06-6361-5507
www.gallery-bernart.com    
E-mail: bernart@kf6.so-net.ne.jp

出品作家
浅野 信二、小川 香織、小林 宏至、さかの 依、平林 孝央、伊豫田 晃一(友情出品)、 高松 ヨク(特別出品)
*敬称略

*購入など作品に関するお問い合わせは画廊までお願いします。

ギャラリーベルンアートホームページはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?