共感は大事。でも「自分も」はNG!?

今までの記事でも何回か書いてきた通り、人は何かを話すときに共感して欲しくて話すことが多いです。特に女性はこの傾向が強く出ていると言われています。では、そもそも共感するとはどういうことなのでしょうか、共感にも良い共感と良くない共感があることを知っているでしょうか。今回はこの「共感」について書いていこうと思います。

『他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。』

ある辞書で「共感」と調べると上のように出てきます。この意味に関しては多くの人が理解してると思います。相手の話に対して「わかる。」とか「たしかにそうだよね。」なんて返す場合はこの意味が含まれているのではないでしょうか。この返答はすごく大事です。多少理解できない点があったとしても共感したふりをして返すだけで会話がスムーズに進むなんてことは多々あります。コミュニケーションを取るのが苦手な方はこの「共感」をしっかりするだけで一歩も二歩も会話上手に近づけるのでぜひ使ってみてください。

ただ、一見簡単でいつでも使えるテクニックのようですが効果的でないどころか相手を不快にさせてしまう場合もあるので要注意です。

まずは一つ目。自分が体験したことのないような深刻な問題について話をしている相手への共感です。例えば災害などの話について考えてみましょう。「大地震が起きて〜〜大変だったんだよね。」に対して「わかる〜。」という返答した場合相手からしたら「経験もしてないのに何がわかるの?!」となってしまうわけです。正直このラインの見極めは難しいです。もちろんそんな風に不快にならずに共感してもらえて嬉しいと捉えてくれる人もいると思います。では相手がどう捉えるかわからない人の場合はどう共感すれば良いのでしょうか。それは『オウム返し』です。これも今までに何回か出てきたコミュニケーションテクニックですがここでも有効になってきます。先ほどの例だと「〜〜が大変だったんだね。」のように返すのです。これに対して不快に思う人はなかなかいません。ただ、オウム返しは何度も使うと少ししつこさが出てしまうので使う場面は考えた方が良いです。

続いて二つ目。共感だけではなく自分の意見を加えてしまう場面です。人の話を聞いているときに自分も似たような経験をしていてつい「あ、自分も・・・」のように話し始めたりしていませんか?冒頭にも書いた通り人間は共感してほしいと思う生き物です。それは他人だけでなく自分も同じです。つまり、自分のことも相手に聞いてほしいと思うのは悪いことではないし当然のことです。ただ、相手が話しているときにそれに重ねて話してしまってはコミュニケーションにおいては失敗になってしまいます。聞いてもらいたい気持ちはグッとこらえて相手が話し終わってから話すようにしましょう。

この、自分のことを話し始める、というのは私の周りでも多くの人がやってしまっているのを見かけます。そんな時に最初に共感して欲しがってた人の顔を見ると複雑な表情をしていることがほとんどです。相手にそんな顔をさせないためにもきちんとした共感をするようにしましょう。