切り取り注意!

相手の話を聞いてそれに対して共感しているのに全然手応えがない!と感じたことはありませんか?人間は共感してほしい生き物なので相手の話をしっかり聞いて聞き上手になればコミュニケーション上手になれる、と何度も書いてきました。しかしもちろん聞き方にも技術は必要だしやってはいけないこともあります。では、相手の話を聞けるようになってからの内容について今回は書いていこうと思います。

早速タイトルに書いてある内容に触れていきましょう。単純明快。そのままの意味で受け取ってください。相手の話を切り取る場合は注意が必要だということです。では切り取るとは何でしょうか。私達は話を聞く時に相手の言いたいことを汲み取ってそれについて反応したり質問したりしますよね。大事なのは「相手の言いたいこと」だという点です。聞き手であるこちら側が会話を続けやすい内容や自分が話したい内容について反応したりしても意味がないどころか不快に思われてしまうだけです。この相手の言いたい部分の『切り取り』に注意が必要だということです。とは言っても相手の言いたいことをピンポイントで切り取るのは大変ですよね。どうしたらいいのでしょうか。ポイントをいくつか紹介します。

まずはフラットな気持ちで相手に寄り添って話を聞くということです。自分の気持ちが入ってしまうとどうしても自分主体の聞き方になってしまうのでひたすら相手の話に聞き入って自分の気持ちに流されないようにしましょう。

次に大事なのは相づちの時に反応を見ることです。話を聞いている時に相槌を打つとは思いますがその時に相槌に対してどんな対応をしてくるかよく観察してみましょう。相槌を打ったことに対して満足そうにしていたらそれが相手の本当に共感してほしい部分かもしれません。話を聞いているときも注意が必要ですね。

最後に言いたいのはそもそも切り取る必要があるのか、ということです。可能なら話全体を受けて返答してあげた方が相手も自由に話したいように話すことができます。切り取って返すのが苦手な人はとりあえず全体をよく聞いて話し手に投げ返してみると良いかもしれません。

ポイントを三つ挙げましたがどれもそんなに簡単にできるものではないです。ぜひ聞き上手になるために練習してみてください。