VS妻
シグマdp1sとの思い出はたくさんあります。
これまでに数台のカメラを所有してきましたが、最も思い入れのあるカメラといえばやはりdp1s。
こんな思い出もあります。
ある日、妻が、
「職場の友達と食事会があるからカメラ貸して」
無論、拒むことなど出来ません。
ですが、嫌な予感はしていたんです。
そしてそれは的中。
帰宅した妻が怒り心頭な表情で、
「なんじゃ、このカメラは~~~~!」
事実・・・。
妻が撮影してきた画像を見てみると・・・。
「暗っ・・・、」
「居酒屋、暗っ・・・、みんなの顔、暗っ・・・!」
しかも撮影枚数が4~5枚と、すぐに携帯電話のカメラでの撮影に切り替えた様子。
実のところ、携帯電話で撮影した画像のほうが一見、綺麗に見えたのです。
が、言われっぱなしというのも納得がいかず・・・。
その日は夜更かしして”SIGMA Photo Pro”でRAW現像。
L判で見てもらう分には問題ないレベルに調整して人数分プリントアウトしたものを翌日、妻に持たせたのでした。
チャンチャン♪
では終わりませんでした。
それからすぐ、休日に妻が、
「電器屋行こか」
「何買うん?」
「カメラ」
「へ・・・?」
「あんたのカメラじゃ話にならん」
「・・・・・・・・」
イラッとしたことを覚えていますが、歯向かうことなど許されず、近所の大型電器店へ。
一緒に食事に行ってもメニューを決めるのに人一倍時間の掛かる妻。
そしてどんなものでも小型サイズを好む妻。
”きっと選ぶんに時間掛かって、店員さんを困らせて・・・、挙げ句は一番ちっちゃいの選ぶんやろなぁ・・・”
が、この時は違いました。
カメラコーナーへ着くやいなや、
「あった、これや。◯◯ちゃんが持ってるやつ」
「ぉ、マジか・・・!」
一瞬、驚いたことを今でも覚えています。
何故なら妻が手にしたのは、
SONY DSC-HX5V
dp1sに比べれば小型は小型ですが、コンパクトカメラの中では大きめの部類だったと記憶しています。
この妻のなかなかに硬派な選択(欲しいと思った理由は”友達と同じ”というものでしたが)に気を良くした僕は、
「よっしゃ、買お!」
そして、
「お~い、店員さ~ん・・・!」
と手を振ろうとした、
のですが・・・。
次の瞬間、妻が吐いた一言。
「でも、思ったより高いな・・・、店員さん呼んで値切ってもうてえな。あんた得意やろ。」
はい、来ました地獄の時間・・・。
以前、車を購入するときに僕が行った値段交渉を見て依頼、どうやら妻は、
”僕の特技は値段交渉~~~♪”
と思いこんでいる様子なのです。
しかもこの時はこんなオーダー。
「値段で下げるん無理やったら、どんなんでもええからケース付けてもうてな。」
”こ、こいつ・・・。”
まぁ、結果的には優しい店員さんが第1回目の交渉で気前良くお値引きしてくださったので、事なきを得たのですが・・・。
この日以降、2人で出かける時の僕のカバンにはdp1sと、何故か・・・
「小洒落たケースに入ったHX5V」
が入ることとなったのでした・・・。
チャンチャン♪
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