#29 科学者の生徒さんがよくレッスンで使うストラテジー
科学者のBさんは、学習ストラテジーの中の、「補償ストラテジー」を使うのが本当に上手です。
補償ストラテジーとは、特定の言葉や概念がわからないときに、関連する言葉や表現を使って説明する学習者の行動を指します。
彼女は初級レベルの頃から、語彙を忘れたりわからない時でも、必ず日本語で聞いてきます。出会った時はN5レベルでしたが、現在はN2レベルです。
今でも、忘れられないのは
「カトリックの親分は日本語で何ですか?」
「電車の家は日本語で何ですか?」
この2つ。
「カトリックの親分」で、わかりますよね?!
私は0.1秒でわかりました。「ローマ法王」です。
「電車の家」も、「駅」です。これもすぐにわかりました。センスが良すぎる。この2つは私にとってパンチをくらうくらいのインパクトが大きすぎて、私は一生忘れないと思います。
彼女はいつも思い出せない、または知らない語彙に対して代替の言葉やイメージを活用して伝えてきます。
こうすることで、彼女自身も記憶に残りやすいのだそう。
どんな語彙を使ってわからない、または知らない言葉を私に伝えてくるのか、いつも楽しみにしています。
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