【じーじは見た!】前編:電力料金値上げ申請の公聴会を見てみた⁉️
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️
電力料金が高くなってきましたね。
化石資源の高騰は、脱炭素の流れの中でいずれ訪れることではありましたが、再エネへのエネルギー転換が遅れてしまった日本にとっては厳しいところです。
今回は、みなし小売電気事業者(10社)の1社である東京電力エナジーパートナー株式会社の電気料金値上げ申請の公聴会を見てみましょう。
✅みなし小売り電気事業者をご存知ですか?
日本の電気料金が高止まりしているのは10大電力の独占が続いているからだということで、まずは、電力を供給する発電事業者の自由化から始まり、電力を販売する事業者の自由化へとの電力自由化が進み、2016年に電力の小売り事業者の参入自由化に至りました。
電力は、発電→送電・配電→小売りを経て家庭に電気が届きます。そのあたりのことを詳しく知りたい方は下記をお読みください。👇
電力の小売りが自由化されたからといっても10大電力の小売り価格については、つぎのような形で公聴会を開くことになっています。
✅構造的な電力供給の問題点
日本の場合、皆さんご存知のように関東と関西で電源周波数が50Hzと60Hzに分かれています。更に、10大電力の商圏をお互いに攻めないような串だんごのような系統といった構造的に競争が起こりづらい体制を続けてきた構造上の問題が未だに解消されていません。
エスカレーターの右側を空けて乗るか、左側を空けて乗るのかを競う東京に対抗する大阪根性。こういったムラ意識が世界でも例のない系統問題を抱えてしまいました。
系統というのは、要するに皆さんのご家庭へ電気を届けるための送配電網のことで、これが串団子のようになっていて、10大電力が互いの既得権益を守るための都合の良い障壁として出来上がっていたのです。
ここに手を付けず、国全体の青写真がないまま、選挙の票になりそうな小手先の「電力小売り自由化で電気代が安くなりますよ」とやってしまったので今のこんな状況になってしまっているのです。
明治維新の後に、発電機をドイツから購入した関東とアメリカから購入した関西で周波数帯が異なってしまったのは仕方なかったと思うのですが、これが世界でも珍しい1国2周波数帯という非効率な形になってしまいました。
また、串だんご系統は、再エネ(太陽光・風力)に向いた北海道や九州の再エネ発電を需給調整で捨てて調整することになってしまいました。
原発事故後、九州では太陽光発電事業がFIT制度を活用してどんどん設置されました。でも系統が繋がっていないので、九州でしか活用はできず、余った再エネ電力は捨てるしかなく、有効活用されてきませんでした。
この系統を握っているのが、実は10大電力なのです。系統を10大電力が独占している今でも何ら構造が変わっていないのです。
✅公聴会に提示された資料
公聴会の様子は、YouTubeでどなたでも録画が見えるようになっています。
900回程度しか視聴されていませんけどね。
東京電力エナジーパートナー株式会社側が値上げ申請した内容を説明している部分にURLを合わせてありますので、ご興味がありましたら、2~3分👆見てみてください。
公聴会で使用された資料は下記のとおりです。前編では、お題目だけを確認して後編で東京電力エナジーパートナーが準備した資料を詳しく見ていくことにしましょう。
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(感謝)
▼チェンナーさんの「バトンリレー企画2023」〇人生は人喜ばせ合戦に参加させていただきました。そしてありがたいことにまとめ記事にじーじの記事も紹介していただきました。チェーンナーさん、楽しい企画をありがとうございます。
▼きしゃこく先生のしゃかせん「Real World Teacher」と「您是老師」でじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生、ありがとうございます😊
都市国家シンガポールだからできることで人口が1億2千5百万人もいる日本では難しいと言わずに、いいところは謙虚にアジアの優等生からも学びましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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