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膝の痛みから卒業するために必要なこととは?

歩くと膝が痛い、階段の上り下りで膝が痛い。

お医者さんには
「変形性膝関節症ですね、関節の動きがよくなるように、ヒアルロン酸の注射を打ちましょう」と言われ

定期的に整形外科に通っているが効果がない、、、

「将来的には手術が必要かもしれない」と言われ、すごく不安になる。

あなたはこんなことに当てはまってはいないでしょうか?

変形性膝関節症とは

関節軟骨の進行性の骨の変形性変化と定義され、病理的には、関節軟骨の変性と摩耗。関節縁での骨新生がみられる状態。

理学療法学 変形性膝関節症の診断と治療 2005

とされています。

少し難しい言葉で分かりにくいですね。

簡単に言い換えると、膝の骨が徐々に変形を起こして、すり減っている部分とゴツゴツした部分ができてしまう病気です。

なので、お医者さんは、関節の滑りよくし摩擦を軽減するヒアルロン酸の注射と、ゴツゴツした部分も一気に取り去ることのできる手術を提案します。

整形外科でレントゲンを撮影し、「変形性膝関節症」と診断されたのであれば、大なり小なり膝関節に変形があることは間違いないでしょう。

しかし、「膝の痛み」が膝の変形が原因になっているとは限らないのです。

実際に、変形性膝関節症の関節裂隙狭小化(軟骨の擦り減り度合い)と痛みに関しては

関節裂隙狭小化と痛みに関連はないとする報告がある一方で、関節裂隙狭小化および関節軟骨の菲薄化・欠損と痛みの関連を示した報告も存在する。関連を示した報告において、その痛みは、骨組織や軟部組織(半月板や靭帯、関節包など)の変性や損傷が痛みの発生源になっており、間接的に関節裂隙狭小化および関節軟骨の菲薄化・欠損との関連が示されたと考察しているものが多い

日本ペインクリニック学会誌 変形性膝関節症はなぜいたいのか

という論文が発表されています。

こちらも簡単に言い換えると

軟骨の擦り減りは、痛みに関係する場合もしない場合もあり、関係するとしても膝の回りの他の組織が痛みを出している。ということです。

もし膝の軟骨が痛みの発生源であり、軟骨の擦り減り自体が痛みに直結しているとしたら、摩擦を軽減したり、膝を手術で取り替えるしか手立てはないかもしれません。

しかし、実際にはそうではないのです。

軟骨の擦り減り自体は痛みに直結していないので、
摩擦を軽減するヒアルロン酸注射や、膝がぐらつかないように行う筋トレなど、膝だけの治療で痛みを改善するのは難しいのです。

実際には、膝以外に原因があり、膝に負担がかかっている状態なので

では、膝の痛みから卒業するにはなにが必要なのでしょうか?

それは「膝に重心を乗せること」です。

ここを変えずに膝だけの治療をしてもなかなか良くなりません。

次回は、膝の痛みと重心について、掘り下げていこうと思います。

To be continue…



HIPs株式会社
TPL認定セラピスト
整体院〜想和〜代表  梅本修央
大学でリハビリテーションについて学び、理学療法士の国家資格を取得
その後大学院に進み修士号を取得、中国広州、中山大学付属病院での臨床研修や若手セラピストのセミナー活動などの経験を経てHIPsに加入
静岡で整体院を経営しながら大阪でHIPsのメンバーとして治療や若手セラピストの育成に取り組む。


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