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平成元年生まれ、これからどう生きようか


1989年、平成元年生まれ。

少し前まで、「平成生まれ=若者」として扱われてきたように思います。
しかし、年号も令和となりミレニアム世代やZ世代などといった言葉も出てくる中で、ついに平成元年生まれも35歳を迎えることに。
アラサーもすでに名乗れなくなり、いよいよアラフォーという肩書が目の前にある状況の中、
「これからどう生きようか」そんなことを考える機会が増えてきました。

自分のこれまでの人生を一言で言うならば、「なんとなく」生きてきたんだと思います。
今まで何かを成し遂げた事もなければ、一般的なライフイベントのチェックリストは空欄が目立っている。
仕事のキャリアは早々に諦め、人間関係に思い悩んでは転職を繰り返してきたし、結婚こそ32歳で入籍したものの(建前としてはコロナ渦の為)結婚式は行わず、現在35歳時点で子供には恵まれていません。
そう、子供がいないのです。これからの人生設計を考えるうえで、子供の有無をどうするのかはとても大きな問題。そんな大きな問題にも解答を先延ばして決めきれないでいる、今日この頃なのです。

最近の私は、そもそも子どもが欲しいのかが分からない、むしろ諦めつつあります。
結婚してすぐ、2年間ほど不妊治療専門のクリニックへ通いました。若いころから生理不順がひどく自然に妊娠することは難しいと言われ、妊活するなら早いほうが良いと考えたからです。タイミング法をしばらく、その後は卵管造影検査などを行ってもやはりご縁がなく。
そんな中、人間関係が原因で適応障害となったタイミングで治療をお休みし、心身共に落ち着いた今でも再開せず今に至る、といった状況です。

本当に子供を望むのであれば、年齢のこともあるし、すぐに不妊治療を再開したほうがいいと分かっていました。
それでも再開しなかったのは、自分の中で「子供がいない人生」を選択したいと思っている事に気づいたからなんです。
もともと、あまり自分のやる事なす事に自信がなく、ちょっとしたことでパニックになってしまう。そんな私が子供を育てるなんて、我が子に申し訳ないという気持ちがずっとありました。
みんな理由は様々だけど、「選択子なし」という言葉にほっとする自分もいるくらい。

そんな気持ちの変化もあり、一応いまは保留という形を取らせてもらっています。
ただ、肝心の夫は「子供はどちらでもいいよ」と言ってくれるのですが、もしかしたら本当は子供を望んでいるのかもしれない。
私ひとりの問題ではないので、最終的な決断は慎重にしなければ。まだまだ悩む日々は続きそうです。

そんな、人生の方向性に思い悩んでいる中「これからどう生きようか」のひとつの指針となるような本に出会いました。
小川糸さんの「ミ・ト・ン」という物語で、ルップマイゼ共和国という国に生きる女性の一生が書かれています。
主人公夫婦は子供に恵まれないのですが、庭にやってきたコウノトリをわが子のように思ったり、近所の女の子たちにミトンの編み方を教えるなど、子供がいなくとも愛情をもって他者と関わる姿が印象的でした。
この物語を読んで、私には社会に貢献できるようなスキルはないけれど、こんな私だからこそのエッセイを通して「愛情をもって社会に関わっていきたい」と考えるようになりました。noteへの投稿のきっかけのひとつでもありますね。

いまだに、キャリア・結婚・出産などの大きなライフイベントに対する「こうあるべき」ってあるんだと思います。実際に悩んでいる友人も多いです。
子供の有無。この大きな問題をどうするか、まだ結論は出ないけれども、「これからどう生きようか」の方向性がちょこっと見えてきた。それだけでも、なんだか前向きになれそうな気がします。


ここまで読んでくださりありがとうございました。みなさんの「これからどう生きようか」のお話しも、よかったらコメントなどでお聞かせくださいね。

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