経済リポートまとめ1.0 13:30
1. オーストラリア経済
豪ドルの下落
$0.64を下回る水準に減少。
RBA(豪州準備銀行)が政策金利を4.35%で据え置き。
市場は早期の利下げ期待を強める。
経済成長は第3四半期に0.3%成長と予想を下回る。
企業信頼感指数は11月に急落(-3)。
オーストラリア10年債利回り
7週間ぶりの低水準(4.18%)。
直近4週間で40.2ベーシスポイント減少。
2. 中国経済
政策発表
政治局会議で「緩和的金融政策」と「積極的財政政策」を表明。
2025年の国内需要拡大と消費促進が重点。
中国10年債利回り
1.9%以下に低下(史上最低)。
デフレ圧力と経済減速への懸念が背景。
人民元
オフショア人民元:7.25/USDまで反発。
政策支援への期待感が市場を支える。
3. 日本経済
日本円
151円/USDを突破。
日銀の利上げ時期に関する不確実性が円安を進行。
BOJ黒田総裁は「利上げは間近」と発言する一方、経済の弱さを懸念する意見も。
経済指標
第3四半期GDP成長率:+0.3%(予想を上回る)。
賃金データも強い結果を示し、BOJのタカ派的な見方を後押し。
4. 世界市場
米ドル
106.1付近で安定。
米国のインフレデータ発表を控え、注目が集まる。
11月の1年先インフレ期待:3%(前月: 2.9%)。
金価格
$2,660/オンスを超え。
中国の金準備再開や地政学的リスクが背景。
原油価格
WTI:68.1ドル/バレル。
シリアの政変による地政学的リスクが価格を下支え。
1. 中国貿易動向
輸出
前年比 +6.7%(予想: +8.5%、前月: +12.7%)。
輸出総額:3,123億ドル(26ヶ月ぶりの高水準)。
主な増加項目:
機械・電気製品:+7.0%
アルミニウム製品:+15.9%
家具:+6.2%
輸入
前年比 -3.9%(予想: +0.3%、前月: -2.3%)。
輸入総額:2,148億ドル。
主な減少項目:
食用油:-31.0%
希土類:-28.3%
鋼鉄:-9.9%
貿易収支
974億ドル(5ヶ月ぶりの高水準)。
米国との貿易黒字:349億ドル(前月: 335億ドル)。
2. 中国経済政策
中国の政治局会議で以下が発表:
「積極的な財政政策」。
「適度な緩和的金融政策」。
重点:国内需要の拡大と消費促進。
中央経済工作会議で2025年の政策目標が明確化予定。
3. 韓国ウォン
1,428ウォン/USDで安定。
中国の経済政策発表が支援材料。
国内では政治不安が継続:
ユン大統領、弾劾危機を辛うじて回避。
野党は辞任を求める姿勢を強化。
4. 香港株式市場
ハンセン指数:+1.5%(20,717ポイント)。
主な上昇セクター:
不動産、消費財、テクノロジー。
注目銘柄:
Geely Auto:+4.7%
Meituan:+3.5%
Bosideng Intl.:+4.0%
5. 原油市場
WTI原油価格:68.1ドル/バレル。
背景:
シリア情勢の急激な変化(アサド政権の崩壊)。
中国の経済刺激策による需要増加期待。
6. インドネシア小売売上高
前年比 +1.5%(前月: +4.8%、9ヶ月ぶりの低成長)。
増加項目:
燃料:+9.3%
衣料品:+1.7%
自動車部品:+8.8%
減少項目:
文化・娯楽品:-0.8%
家庭用品:-6.5%
1. 中国株式市場
概況
上海総合指数、深セン成分指数ともに約**+2%**上昇。
背景:
中国政治局が「積極的な財政措置」と「適度な緩和的金融政策」を発表。
国内需要の拡大と消費刺激に重点。
中央経済工作会議での2025年の経済優先事項への期待。
主な上昇銘柄
East Money Information:+6.6%
Kweichow Moutai:+3.3%
Hithink Royalflush:+6.4%
Citic Securities:+4.2%
Wuliangye Yibin:+4.7%
2. 韓国株式市場
概況
KOSPI指数:+2.2%(2,412)。
背景:
自動車・ハイテクセクターの回復。
中国の経済政策シフトへの楽観的な見方。
政治的不安定性の継続が依然として懸念。
主な上昇銘柄
現代自動車:+3.2%
Kia Corporation:+3%
サムスン電子:+1.1%
3. フィリピン貿易動向
概況
輸入:+11.2%(前年比)(6ヶ月ぶりの高成長)。
増加項目:
電子製品(+21%)
輸送機器(+37.4%)
穀物・穀物製品(+97.9%)。
主な輸入元:中国(25.6%)、インドネシア(8.5%)、韓国(8.3%)。
輸出:-5.5%(前年比)(2ヶ月連続減少)。
減少項目:
電子製品(-23.2%)
精錬銅(-14%)
その他鉱物製品(-6.4%)。
主な輸出先:米国(16.2%)、日本(15.3%)、中国(13.9%)。
貿易赤字:58億ドル(2年以上ぶりの高水準)。
4. カナダ通貨
概況
USDCAD:1.42(4年半ぶりの高水準)。
過去1ヶ月:+1.85%
過去12ヶ月:+4.44%
市場全体の注目ポイント
中国の積極的な政策シフトがアジア市場全体を支える一方で、フィリピンでは輸出減少と貿易赤字拡大が課題。
韓国では政治的安定性への懸念が残るものの、中国政策の恩恵を享受。
為替市場ではカナダドルがさらなる弱含み。
1. 日本株式市場
概況
日経225指数:+0.3%(39,200超え)。
TOPIX指数:+0.4%(2,745)。
背景:
中国の「積極的な財政措置」と「適度な緩和的金融政策」発表による楽観ムード。
米国ハイテク株の下落を受けた影響を回避。
日本経済のビジネスセンチメントデータへの期待。
主な上昇銘柄
トヨタ自動車:+1.5%
ソニーグループ:+2.7%
川崎重工業:+2.3%
2. オーストラリア株式市場
概況
S&P/ASX 200指数:-0.3%(8,400割れ)。
背景:
RBA(オーストラリア準備銀行)の金融政策決定を控えた慎重ムード。
経済成長率やビジネス信頼感の低下が影響。
業種別動向
金融セクター下落:
コモンウェルス銀行(-1.9%)、ナショナルオーストラリア銀行(-2.4%)。
技術セクター下落:
Zip Co(-6%)、Megaport(-4.2%)、Wistech Global(-4.1%)。
3. 米国株式市場
概況
主要指数の動き(先物):
S&P 500:ほぼ変動なし。
Nasdaq:ほぼ変動なし。
ダウ:ほぼ変動なし。
背景
月曜日の下落要因:
Nvidia(-2.6%):中国の反トラスト法調査。
Palantir(-5.1%)、**AMD(-5.6%)**などハイテク株全般で売り。
Oracle:時間外取引で**-7%以上**の急落(業績未達)。
注目
水曜日のインフレデータ発表が市場期待を左右する可能性。
4. ニュージーランド株式市場
概況
NZX 50指数:+0.3%(12,841)。
背景:
中国の積極的な財政措置期待による回復。
本日発表予定の中国貿易データを警戒。
主な上昇銘柄
A2 Milk:+2.3%
Mainfreight:+1.1%
Manawa Energy:+1.1%
1. 暗号資産市場
概況
**ビットコイン(-4.13%)とイーサリアム(-7.69%)**が下落。
背景:
利確売りが進行。
中国の規制強化の影響。
米国インフレデータを控えた警戒感。
2. 商品市場
農産物
上昇銘柄:
ココア(+3.28%)、菜種(+1.62%)、キャノーラ(+1.28%)。
下落銘柄:
チーズ(-1.67%)、オレンジジュース(-1.43%)、オーツ(-1.18%)。
金属
上昇銘柄:
銀(+2.86%)、鉄鉱石CNY(+2.15%)、銅(+1.62%)、金(+1.01%)。
下落銘柄:
リチウム炭酸塩(-0.52%)。
エネルギー
上昇銘柄:
メタノール(+4.32%)、天然ガス(+3.67%)、暖房油(+2.32%)、WTI原油(+1.43%)、ブレント原油(+1.12%)。
下落銘柄:
欧州天然ガスTTF(-3.46%)、英国天然ガスGBP(-3.20%)。
3. 通貨市場
為替動向
下落通貨:
日本円(-0.77%)、インドルピー(-0.42%)、韓国ウォン(-0.36%)。
上昇通貨:
豪ドル(+0.74%)、ノルウェークローネ(+0.44%)、スウェーデンクローナ(+0.34%)。
4. 株式市場
ブラジル
Ibovespa:+1.0%(終値:127,210)。
背景:
中国の積極的な財政政策期待。
Vale(+5.4%)が中国需要の改善を背景に上昇。
Petrobras(+2.5%)も原油価格の上昇で値を上げる。
カナダ
S&P/TSX Composite:-0.3%(終値:25,625)。
背景:
技術セクターの売り(Shopify:-2.5%)。
金価格の上昇で金鉱株が上昇(Agnico Eagle、Barrick Goldなど:+1.3%~2%)。
米国
主要指数:
S&P500:-0.6%
Nasdaq100:-0.6%
ダウ平均:-240ポイント
背景:
Nvidia(-2.5%):中国の独禁法調査により下落。
Apple(+1.6%):年内21回目の最高値更新。
1. 暗号資産市場
概況
ビットコイン(-2.42%)、イーサリアム(-3.43%)が下落。
背景:利確売りと米国インフレデータ発表を控えた慎重な取引姿勢。
2. 商品市場
農産物
上昇銘柄:
ココア(+3.07%)、オーツ(+1.73%)、菜種(+1.36%)。
下落銘柄:
チーズ(-2.01%)、オレンジジュース(-1.52%)、砂糖(-1.09%)。
金属
上昇銘柄:
鉄鉱石CNY(+3.65%)、銀(+3.31%)、プラチナ(+1.94%)、金(+1.14%)。
下落銘柄:
リチウム炭酸塩(-0.52%)。
エネルギー
上昇銘柄:
メタノール(+6.06%)、天然ガス(+3.63%)、暖房油(+2.60%)、原油WTI(+2.07%)、ブレント原油(+1.68%)。
下落銘柄:
欧州天然ガスTTF(-3.51%)、英国天然ガスGBP(-3.20%)。
アルミニウム
価格:$2,600/トン(年初来+10%)。
背景:中国の輸出削減と需要増加期待。
3. 通貨市場
メキシコペソ
メキシコペソ:20.19/USD(11月26日の20.64から反発)。
背景:
11月のインフレ率(+4.55%)が予想を下回る。
10月失業率:2.5%(予想:2.9%)。
Banxicoの慎重な政策スタンスが期待感を支える。
1. イタリア株式市場
概況
FTSE MIB:-0.6%(34,560)で取引終了。
7日連続上昇の後、利益確定売りが優勢。
背景
ECB会合(木曜日)での25bps利下げ期待。
主な下落銘柄:
レオナルド(-4.8%)、プライスミアン(-4.2%)、イヴェコグループ(-3.3%)。
上昇銘柄:
ラグジュアリーセクター:モンクレール(+3.2%)、ブルネロクチネリ(+2%)。
バンコBPM(+2.2%):クレディアグリコルの株式買い増し(15.1%)を背景。
2. ドイツ株式市場
概況
DAX:-0.1%(過去最高値から小幅下落)。
背景
自動車株の好調:
中国の「緩やかな金融政策と積極的な財政政策」への期待。
メルセデス・ベンツ、ポルシェ(それぞれ**+3%以上**)、BMW(+2.5%)。
3. イギリス株式市場
概況
FTSE 100:+0.6%(8,360)。
ヨーロッパの主要指数の中で最良のパフォーマンス。
背景
中国の刺激策期待により、鉱業株が急上昇:
アントファガスタ、グレンコア、リオティント、アンゴロアメリカン(それぞれ**+2.7%~+5%**)。
4. フランス株式市場
概況
CAC 40:+0.7%(7,480)、6週間ぶりの高値。
背景
ラグジュアリー株の好調:
LVMH、ケリング(それぞれ**+3.5%**)。
エルメス(+0.8%)。
銀行株の上昇:
ソシエテ・ジェネラル(+3.2%)、BNPパリバ(+2.5%)。
5. ヨーロッパ全体
概況
Stoxx 50、Stoxx 600:わずかに上昇。
背景
ECBの25bps利下げへの期待が市場を支える。
中国の政策発表への注目も高まる。
6. 米国インフレ期待
概況
1年先のインフレ期待:+3.0%(前月:2.9%)。
詳細
上昇:医療費(+6%)、大学教育費(+6.7%)。
低下:ガソリン(-0.5ポイント)、食品(-0.5ポイント)、家賃(-0.2ポイント)。
7. 商品市場
木材
価格:$570/千板フィート以下。
背景:
米国南部での供給増加。
カナダの製材所閉鎖の影響は限定的。