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経済情報まとめ3.0  0:24 

米国インフレ期待

  • 1年先のインフレ期待:

    • 状況: 2024年3月、米国の消費者は1年後のインフレ率について3%での据え置きを続け、3年ぶりの低水準を維持。

    • 詳細: 消費者はガソリン(+0.2ポイントで4.5%)、食品(+0.2ポイントで5.1%)、医療(+1.3ポイントで8.1%)、家賃(+2.6ポイントで8.7%)、大学教育(+0.7ポイントで6.5%)などの価格上昇を予想。

    • 展望: 一方、中央値の住宅価格の成長期待は、6か月連続で3.0%で据え置き。同時に、中央値の3年先のインフレ期待は2.7%から2.9%に上昇し、5年先の期待は2.9%から2.6%に減少。

米国インフレ期待の影響

  • 景気への影響: 消費者のインフレ期待の持続的な安定は、消費者信頼感や支出に対する影響を持ち、経済の安定性に寄与する可能性がある。

  • 金融政策への影響: インフレ期待が抑制されることで、中央銀行は金融政策の調整においてより柔軟なアプローチをとることができる可能性がある。

  • 投資への影響: インフレ期待の低下は、投資家のリスク許容度や資産配分戦略に影響を与える可能性がある。

インフレ期待の変化への対応

  • 政策立案者の対応: 政府や中央銀行は、インフレ期待の変化に応じて適切な政策措置を検討する必要がある。

  • 経済政策の調整: インフレ期待の変動が景気や物価に与える影響を理解し、必要に応じて財政政策や金融政策を調整する必要がある。


通貨市場の最新動向

  • トップ通貨の動向:

    • 上昇: スウェーデンクローナ(0.73%)、メキシコペソ(0.54%)、ブラジルレアル(0.45%)

    • 下落: スイスフラン(-0.38%)

    • わずかな変動: ユーロ(0.16%)、英ポンド(0.09%)、日本円(-0.13%)、ドルインデックス(-0.17%)

ブラジル株式市場

  • 状況: 月曜日にIbovespaは0.4%上昇し、12万7,000を超える水準に達し、先週の損失からの回復を目指している。

  • 要因: 鉄鉱石価格が回復し、中国の経済支援策の影響を引き続き評価している市場によって推進され、Valeの株価が3.5%以上上昇。また、主要銀行も上昇に貢献し、Banco do Brasilは1.7%、Banco Santanderは1.1%、Banco Bradescoは0.8%上昇。

  • 展望: 一方で、Petrobrasの株価は不安定なままであり、同社の経営陣の運命は未定のまま。投資家はまた、今週後半に予定されているブラジルと米国の重要なデータリリースに注目している。

イスラエル金利政策

  • 状況: イスラエル中央銀行は、2024年4月8日に政策金利を4.5%で2回連続して据え置き。

  • 要因: 現在の戦争状況を踏まえ、景気活動を支援し、不確実性を減らし、物価を安定させることを目的としている。現在、インフレ率は2.5%の目標範囲内にありながら、様々な情報源からの来年のインフレ期待は目標範囲の上限付近に増加している。リスクとしては、戦争、シェケルの下落、原油価格の上昇によるインフレ加速が存在。

  • 展望: 2024年のGDP成長率は2%、2025年は5%と見込まれている。

カナダ株式市場

  • 状況: 月曜日にS&P/TSXコンポジット指数は22,270を超え、金属商品関連株の上昇により、緩やかに過去最高値を更新。

  • 要因: 金と銅の基準価格が上昇し、前者が記録的な高値を記録し、OceanaGold、Wesdome Gold Mines、NovaGoldが5%以上急上昇。一方、石油価格は中東の紛争緩和の兆候に伴い下落し、エネルギー部門が減少。

  • 注目点: 今週後半には、カナダおよび米国で銀行オブカナダの金融政策決定とインフレデータがリリースされる予定。

米国株式市場

  • 状況: 月曜日には、米国の3大平均はほぼ横ばいで、先週金曜日の強力な雇用統計報告を受けて、トレーダーは慎重な姿勢を維持。

  • 要因: 今週は、インフレ率、生産者価格、ミシガン消費者信頼指数、FOMC議事録が注目され、その後の価格圧力とFedの次の手順に関するさらなる洞察が期待される。一方、JP Morgan、ウェルズファーゴ、シティグループ、ブラックロックの四半期決算が金曜日に始まる。

  • セクターの動向: 消費

者ディスクレーショナリー、不動産、素材がトップのパフォーマーで、ヘルスケアが不振。

  • 企業の動向: アマゾン(0.9%)、アルファベット(0.8%)は上昇し、エロン・マスクが同社が8月に新しいロボタクシーを発表すると発表した後、テスラはほぼ3%上昇。一方で、マイクロソフト(-0.5%)、アップル(-0.6%)、イーライリリー(-0.3%)、ブロードコム(-1.7%)が損失を記録。


アルバニアインフレ率

  • 状況: 2024年3月のアルバニアのインフレ率は、前月の2.6%から2.3%に低下し、2021年7月以来の最低水準を記録。

  • 要因: 食品と非アルコール飲料の価格上昇が前月比で鈍化(2% vs 前月の2.7%)、家具、家庭用品およびメンテナンス(4.2% vs 4.7%)、その他の商品およびサービス(3.3% vs 3.5%)、アルコール飲料およびたばこ(3.3% vs 3.7%)。

  • 影響: 一方、交通費の減少が小さかった(前月比-0.3% vs -1.6%)。

  • 月次: 12月には消費者物価が0.4%上昇し、前月の0.3%の上昇に続いた。

バルティックドライ指数

  • 状況: バルティック交易所の主要海運指数であるバルティックドライ指数は、月曜日に13連続の下落を記録し、全ての船舶セグメントでレートが下落し、1,594ポイントとなる約2か月ぶりの低水準に2.1%下落。

  • 要因: ケープサイズ指数(鉄鉱石や石炭などの15万トンの貨物を輸送する)は5日連続で下落し、2,198ポイントに3.3%減少。パナマックス指数(60,000〜70,000トンの石炭や穀物を輸送する船を追跡)は、1か月ぶりの低水準である1,667ポイントに1.7%減少。

  • 小型船舶: 小型船舶のうち、スプラマックス指数は3ポイント減の1,258ポイント。

ドイツ10年債券利回り

  • 状況: 10年債の利回りは2.45%に急上昇し、3月18日以来の最高水準を記録。

  • 要因: 米国の労働市場が引き続きタイトであることを示す金曜日のデータがFedによる即時の利下げの可能性を減少させ、ECBの金融政策会合が待ち望まれている。ECBは現行の金利を維持すると予想されており、6月の利下げの可能性を示唆する手がかりに関してトレーダーが注意を払う。

  • 影響: 最新のCPIレポートでは、ユーロ圏のインフレ率が2.4%に大幅な下落し、コアインフレ率が2.9%の2年ぶりの低水準に下落。

チリ貿易収支

  • 状況: 2024年3月のチリの貿易収支は、前年同期の2,478百万ドルから1,770百万ドルに縮小。

  • 要因: 輸出が輸入よりも相対的に減少したため、輸出は前年同期比13.6%減の7,952百万ドルに減少し、主に鉱物(前年同期比10.5%減の4,704百万ドル)や工業製品(前年同期比18.9%減の2,599百万ドル)の売り上げが減少した。

  • 影響: 輸入は前年同期比10.1%減の6,182百万ドルに縮小し、中間財(前年同期比20.6%減の3,472百万ドル)や資本財(前年同期比3.7%減の1,295百万ドル)の購買が減少した。


ユーロエリア通貨

  • 状況: ユーロは1.08ドル前後で推移。

  • 要因: 欧州中央銀行(ECB)の木曜日の政策発表に向けて投資家が慎重姿勢を維持。ECBは金利を6回連続で過去最高水準に維持すると予想され、注目は声明の文言やラガルドECB総裁の会見に移る。

  • 影響: ECBのアカウントによれば、政策立案者はインフレ率が2%の目標に向かっていることに対する自信が高まっており、金利引き下げのケースが強化されていると強調。

  • ドルとの関係: 米国労働市場の継続的な強さを示すデータが支援され、米連邦準備制度理事会(Fed)が近い将来に金利を引き下げることに急ぎがないと示唆された。

パキスタン株式市場

  • 状況: パキスタンのKSE 100指数が1.8%上昇し、69,620の記録的な高値を記録。

  • 要因: 国内の政治的安定性と経済改革への投資家の信頼が高まっており、パキスタン国際航空(PIA)などの困難な企業の民営化を優先する政府の決定が好評だった。

  • 影響: 来週の最終IMF分割の到来が予想され、重要な外部支援が期待されている。さらに、シェバズ・シャリフ首相の最近のサウジアラビア訪問で、両国は500億ドルの投資取引を迅速に進めることを再確認した。

英国通貨

  • 状況: 英ポンドは1.26ドルを下回り、弱い経済データに圧力を受け続ける。

  • 要因: 英国の雇用市場で賃金成長の減速が示唆され、マネーマーケットでは今年の利下げが約70ベーシスポイントと価格設定されている。

  • 影響: 米国の強力な雇用統計により、Fedが以前に予想されていたよりも少ない利下げを行う可能性が高まった。

チリインフレ率

  • 状況: 2024年3月のチリの年間インフレ率は3.7%に低下し、2021年以来の最低水準。

  • 要因: 3月の消費者物価が0.4%上昇し、2月の0.6%の上昇を下回った。教育、健康、家庭用品およびメンテナンス、レストランおよびホテル、住宅および公共料金の費用が増加した。

  • 影響: 食品および非アルコール飲料、衣類および履物、アルコール飲料およびたばこ、その他の商品およびサービスの費用が減少した。


キプロスの経常収支が大幅に拡大

  • キプロスの経常収支: 2023年第4四半期には、前年同期のEURO 78.5百万からEURO 856百万に拡大した。主要な収支の赤字はEURO 494百万からEURO 987百万に倍増し、財貨の差額はEURO 1.1十億からEURO 1.41十億に拡大し、二次収入はEURO 11百万の黒字からEURO 66百万の赤字に転換した。一方、サービス黒字はEURO 1.5十億からEURO 1.6十億に拡大した。2023年全体を考慮すると、キプロスの経常収支は2022年のEURO 2.2十億からEURO 3.6十億に拡大した。

セイシェルのデフレは緩和が続く

  • セイシェルの消費者物価指数: 2024年3月には、前月の0.25%の減少に続いて0.17%の年率で下落した。消費者デフレは11回目であり、これまでで最も緩やかなもので、他の食品、魚類を除く(前月比-1.84%から-1.79%)や非食品製品(前月比-0.09%から-0.06%)の価格が下落した一方、生鮮魚はさらに加速した(前月比4.88%から9.03%)。月次では、3月には前月比0.78%上昇した後、0.04%下落した。

銅価格が14か月ぶりの高値を更新

  • 商品: 4月に銅先物はポンド当たり4.27ドルを超え、14か月ぶりの高値を記録した。需要トップの中国での需要のいくつかの好転の兆候と供給リスクの増加によって押し上げられた。アフリカの主要な鉱山での混乱が、コンゴの物流問題やザンビアの干ばつによって活動を妨げた最新のものであり、世界的な供給問題の増加を重く見ている。これには、パナマのコブレ鉱山の閉鎖やアングロアメリカの生産ガイドラインでの銅生産の16万トンの削減などが含まれている。鉱鉱石生産の悲観的な見通しにより、中国の精錬業者は利益率を向上させるために生産量を10%削減する共同行動に近づいている。需要面では、中国からの新しいデータは、3月の製造業活動の改善を示し、同国の需要の低下への懸念に挑戦している。


インド株式市場の動向

  • BSE指数: 0.7%上昇し、新たな最高値の74,742.5で終了(月曜日のマーケットクローズ時)

  • 主な上昇株:

    • Maruti

    • Mahindra and Mahindra

    • NTPC

    • JS Steel(JSW Steel)

  • 主な下落株:

    • テクノロジー企業

  • 要因:

    • 自動車、エネルギー、不動産株の上昇によるもの

    • TCSの四半期決算報告が4月12日に予定されており、投資家の間で楽観が高まっている

    • インドのインフレデータへの焦点が向けられており、また週後半には米国のインフレ報告とFOMC議事録が予定されている

ウガンダ、政策金利を10.25%に引き上げ

  • 政策金利: 2024年4月8日の定例会合で25ベーシスポイント引き上げて10.25%に

  • 要因:

    • インフレリスクの持続的な上方リスクに対する懸念によるもの

    • 3月2024年の年間インフレ率は3.3%と前月とほぼ変わらず、6か月ぶりの高水準にとどまった

ルクセンブルク、インフレ率がわずかに3.1%に緩和

  • 年間インフレ率: 2024年3月は3.1%(前月は3.2%)

  • 要因:

    • 食料品と非アルコール飲料(3%、2021年初以来の最低水準)、たばことアルコール飲料(4.6% vs 5.3%)、住宅と公共料金(1.6% vs 2.1%)の価格が鈍化

    • 衣類と履物(2.6% vs 2.4%)、健康(3.7% vs 2.4%)、交通(2.2% vs 1.5%)、娯楽と文化(5.2% vs 4.1%)の価格が加速

  • 月次変動: 3月には0.2%上昇(前月は1.4%)

米国株先物、慎重なオープンを示唆

  • 米国の株式先物は月曜日にはほぼ横ばいから下落し、トレーダーは週が忙しくなるにつれて警戒している

  • 先週の雇用統計が予想を上回った後、今週はインフレ率、生産者物価指数、ミシガン消費者信頼感指数、FOMC議事録が注目される

  • 同時に、JPモルガン、ウェルズファーゴ、シティグループ、ブラックロックなどの企業の四半期決算が金曜日に始まる

  • 企業の動向では、Microsoft、Apple、Meta、Alphabetはプレマーケット取引でほぼ0.5%下落していたが、Amazonは約1%上昇し、テスラの株は開場前に3.5%以上上昇した。Elon Muskが同社が8月に新しいロボタクシーを発表すると発表した後の動き。


インド株式市場の動向

  • SENSEX指数: 0.64%上昇し、476ポイントの上昇を記録(マーケットクローズ時)

  • 主な上昇株:

    • Maruti Suzuki(3.50%)

    • Mahindra & Mahindra(3.11%)

    • NTPC(2.52%)

  • 主な下落株:

    • Nestle India(-1.48%)

    • Ltimindtree Ltd(-0.52%)

    • Wipro(-0.42%)

インド10年債利回りが上昇を継続

  • India Government Bond 10Y: 7.15%を超える、2か月ぶりの高水準に

  • 要因:

    • RBIの強気姿勢と米国国債の売り圧力によるもの

    • 米連邦準備制度理事会(Fed)による長期的な規制的金融政策の期待

    • RBIは政策金利を現在の水準で維持し、不確実な農業状況によるインフレリスクの上昇がピーク金利の長期間続く可能性があることを示唆し、市場は今年の利下げの以前の見通しを緩和

    • 債券価格に対する追加の売り圧力

  • 年初来の利回りの変化: 5bps低下しているが、米国の信用市場への露出がある他の経済圏の政府債券よりも強い需要があるため、外国投資家からの強い需要がある

  • 要因:

    • インドの強力な経済成長による信用リスクの低下

    • グローバルな固定金利ファンドにルピー建ての債券が含まれるようになったこと

マケドニア、6か月ぶりのインフレ率が上昇

  • 年間インフレ率: 2024年3月に4%(前月は3%)

  • 要因:

    • 食料品と非アルコール飲料(3.5% vs 1.5%)、衣類と履物(4.6% vs 4.3%)、通信(1.8% vs 1.7%)、娯楽と文化(4.8% vs 4.4%)の価格上昇

    • 一方で、アルコール飲料とタバコ(11.5% vs 11.6%)、住宅と公共料金(1.8% vs 2.5%)、家具と家庭用品(4.7% vs 5.4%)、健康(5.5% vs 5.9%)、レストランとホテル(6.5% vs 6.8%)の価格上昇が鈍化

  • 月次変動: 3月には0.9%上昇(前月は0.4%上昇)

モンゴル、3月のインフレ率は7%で横ばい

  • 年間インフレ率: 2024年3月は7%で、2月と同じ水準

  • 要因:

    • 食料品と非アルコール飲料(9.8% vs 10.3%)、レストランとホテル(9.8% vs 14.6%)が鈍化

    • 衣類と履物(6.7% vs 6.1%)、住宅と公共料金(4.5% vs 4.1%)、娯楽と文化(5.3% vs 4.2%)が加速

  • 月次変動: 3月には0.9%上昇(前月は0.7%上昇)

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