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コモディティまとめ  23:59 20240810 


欧州天然ガス先物

欧州天然ガス先物は、ウクライナ軍がロシアのクルスク地域にあるスジャガス中継ステーションを掌握したことにより供給の安定性に懸念が生じたため、MWhあたり40ユーロの8か月ぶりの高値を記録しました。この状況下でも、ロシアからヨーロッパへのガス供給は継続されており、ガスプロムは前日よりも少し多い38.5百万立方メートル(mcm)のガスをヨーロッパに供給すると発表しました。この供給量は、ウクライナを経由してヨーロッパにガスを供給する契約が年末に期限切れを迎える中で、両国がガスの流れを維持する動機があるため、直ちに供給が途絶えるリスクは低いと見られています。ただし、供給途絶のリスクは残っており、特に中央ヨーロッパ諸国はこの供給に大きく依存しているため、慎重に見守る必要があります。


  1. パーム油価格の動向:

    • マレーシアのパーム油先物価格は1.5%以上上昇し、1トンあたりMYR 3,750を超えました。

    • これは、DalianやCBoT市場での他の油の価格が上昇したことや、8月の生産減少の可能性が背景にあります。

    • インドでは、7月のパーム油購入量が月間ベースで45%増加し、114万メートルトンに達する見込みです。

    • しかし、今週の取引全体では4%近く下落する見通しで、強いリンギットや次週の月次データ発表への警戒感が影響しています。


  1. 金価格が2,420ドル付近に緩和:

    • 金価格は前日のほぼ2%上昇した後、2,420ドル付近に緩和しました。

    • 依然として地政学的リスクとFRBの利下げ期待に支えられていますが、今週は前週の強い上昇から一転して下落する見込みです。

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