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コモディティ情報まとめ  20240708  23:59 

原油価格

  • WTI原油先物:月曜日に83.5ドル/バレル近くまで下落。7月4日に84ドルを超える2ヶ月以上ぶりの高値からの調整を継続。

    • 要因

      • ハリケーン・ベリルがテキサスに到達し、主要な石油生産者がオペレーションを調整。

      • しかし、嵐が生産に大きな影響を与えないという予測から、供給懸念が後退し、ポジションが解消された。

      • カナダの山火事がSuncorのインフラに大きな影響を与えないとの懸念も和らぐ。

      • 中国のエネルギー需要に対する新たな悲観論が原油先物を圧迫。最新のデータでは、中国に向かうスーパータンカーの数が2年ぶりの最低水準に減少。


米国の天然ガス価格

  • 天然ガス先物:月曜日にMMBtuあたり$2.37に上昇。金曜日の7週間ぶりの安値からの反発。

    • 要因:ハリケーン・ベリルの影響。

      • ハリケーンの詳細:テキサス州マタゴルダ付近に上陸、最大風速は80mph。

      • 影響:テキサスの主要な石油・ガス港(コーパスクリスティ、ヒューストンなど)の閉鎖。精油所やオフショアプラットフォームなどのエネルギー生産施設に影響。

      • 停電:約49万軒の家庭および事業所が停電。

      • Freeport LNG:テキサスのFreeport LNG輸出工場への天然ガス供給量が日曜日にほぼゼロに減少し、月曜日もゼロ近くで推移する見込み。


鉄鋼市場

  • 鉄筋価格:7年間で最低のCNY 3,275/トンに下落。

    • 要因:投資家は中国政府からの刺激策が鉄鋼需要の大幅な回復につながるとは期待していない。

      • 中国の建設PMIが今年最低の水準に。

      • 住宅販売が前年同月比17%減少、5月の平均住宅価格が年間で4%減少。

    • 影響:高い住宅在庫を減らすための新たな措置が建設活動の見通しを悪化させ、中国の不動産開発業者に影響。


銅の価格動向

  • 銅価格:月曜日に1オンスあたり約4.60ドルに下落。中国の銅ケーブルとワイヤー生産の減少が需要の弱さを示唆。

    • 先週の動向:7%近く上昇し、5月中旬以来の最高の週間パフォーマンス。

    • 要因:米国の軟調な経済データにより、FRBが9月に利下げを開始する確率が高まった。

    • 注目点:今週の米国のインフレデータ、およびFRB高官のコメント。中国の第3回全体会議で新たな刺激策の兆しも期待。

    • サポート要因:季節需要の増加と再生可能エネルギーセクターからの強い消費。


銀の価格動向

  • 銀価格:月曜日に1オンスあたり31ドル以下に下落。最近のラリーの後、テクニカルな調整の一環として利益確定が行われた可能性。

    • 先週の動向:7%以上上昇。米国の軟調な経済データにより、FRBが9月に利下げを開始する確率が高まった。

    • 注目点:今週の米国のインフレデータ、およびFRB高官のコメント。

    • サポート要因:中国が第3回全体会議で追加の刺激策を発表する期待。太陽光発電セクターからの銀需要の増加。

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