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FOMC声明要約:2024年9月



主なポイント:

  1. 経済活動と労働市場:

    • 経済活動は堅調なペースで拡大を続けています。

    • 雇用の増加ペースは鈍化し、失業率はわずかに上昇したものの、依然として低水準です。

    • インフレは2%の目標に向けて進展しているものの、やや高い水準にあります。

  2. 金融政策の決定:

    • 連邦公開市場委員会(FOMC)は、フェデラルファンド金利の目標レンジを0.50ポイント引き下げ、4.75%から5%にすることを決定しました。

    • この決定は、インフレの進展とリスクのバランスに関する委員会の評価に基づいています。

  3. 今後の政策調整:

    • 委員会は今後の金利調整を検討する際、経済データやリスクを注意深く評価します。

    • 国債、エージェンシー債、モーゲージ担保証券の保有削減を継続します。

    • 最大限の雇用と2%のインフレ目標への回帰を支援するという強いコミットメントを維持します。

  4. 経済見通し:

    • 委員会はインフレが2%の目標に向かって持続的に動いていることに自信を深めている一方で、経済見通しには不確実性があることを認識しています。

    • 委員会は、雇用とインフレ目標の達成に影響を及ぼす可能性のあるリスクに対して警戒を続けます。

  5. 投票の詳細:

    • ジェローム・H・パウエル議長、ジョン・C・ウィリアムズ副議長など多数が今回の利下げに賛成しました。

    • ミシェル・W・ボウマン氏は、今回の会合で目標レンジを1/4ポイントだけ引き下げることを望んだため、この措置に反対しました。

結論:

FOMCは、現在の経済状況に対応して利下げを行い、雇用の支援と2%のインフレ目標の達成に注力しています。今回の決定は、現在の経済リスクに対する委員会のバランスの取れた見解と、将来の動向を注視し続けるコミットメントを反映しています。



実施に関する通知:2024年9月18日


金融政策実施に関する決定

米連邦準備制度理事会(FRB)は、2024年9月18日に連邦公開市場委員会(FOMC)が発表した金融政策のスタンスを実施するため、以下の決定を行いました。

1. 金利の調整

  • 準備金残高に対する金利:FRB理事会は全会一致で、2024年9月19日より準備金残高に支払われる金利を4.9%に引き下げることを決定しました。

2. 国内政策指示に基づく取引の実行

  • オープンマーケット操作:FOMCはニューヨーク連邦準備銀行のオープンマーケットデスクに、以下の国内政策指令に従って取引を実行するよう指示しました(有効日:2024年9月19日)。

    1. フェデラルファンド金利を4.75%から5%の目標範囲内に維持するために必要なオープンマーケット操作を実施します。

    2. スタンディングオーバーナイトレポ(買戻し契約)操作を、最低入札金利5%で、総額5000億ドルの制限で実施します。

    3. スタンディングオーバーナイトリバースレポ(逆買戻し契約)操作を、提供金利4.8%で、1社当たり1日あたり1600億ドルの制限で実施します。

    4. 月ごとに満期を迎える米国債のうち、250億ドルを超える元本支払いの分をオークションでロールオーバーします。月次上限額までの範囲で、国庫債を償還し、クーポンの元本支払いが月次上限額に満たない場合は国庫券も償還します。

    5. 連邦準備制度が保有するエージェンシー債とエージェンシーMBSから得られる元本支払いのうち、月次上限額350億ドルを超える分を、既存の国庫証券の償還構成におおよそ合致するように再投資します。

    6. 必要に応じて、運用上の理由から再投資額に若干の逸脱を許可します。

    7. 連邦準備制度のエージェンシーMBS取引の決済を容易にするため、必要に応じてドルロールおよびクーポンスワップ取引を実行します。

3. 関連する行動

  • プライマリークレジットレート:FRB理事会は全会一致で、プライマリークレジットレートを0.50ポイント引き下げ、5%とすることを決定しました(有効日:2024年9月19日)。この決定に際して、アトランタ連邦準備銀行の取締役会が提出した要請を承認しました。

今後、この情報はFOMCまたはFRB理事会の決定に従って更新され、金融政策を実施するための連邦準備制度の運用ツールとアプローチの詳細が反映されます。

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