暗号資産まとめニュース 17：20 20240805
ビットコインやイーサリアムなど仮想通貨暴落、600億円相当の大規模ロスカット
マクロ経済と金融市場の影響
前週末2日の米NY株式市場は、以下のように大幅な下落が見られました：
ダウ平均株価：前日比610.7ドル（1.51%）安の39,737ドル
ナスダック指数：417.9ポイント（2.4%）安の16,776
背景：
7月の米雇用統計が市場予想を下回り、リセッション（景気後退）への警戒感が強まりました。
ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが第2四半期中にアップル株を売却したことも報じられました。
東京株式市場：
日経平均株価：前週末比1930円（4.63%）安の34,247円と大幅続落。一時33,300円台まで下落後、反発。
日銀の追加利上げ：7月31日に政策金利を0.25％程度に引き上げ、量的金融引き締めを実施。これにより円高が急速に進み、日本株式市場もパニック売りの様相。
仮想通貨市況
暗号資産市場では、ビットコイン（BTC）が前日比7%安の1BTC=54,180ドルと暴落しました。急落に伴い、先物市場では4.13億ドル（600億円）相当の大規模ロスカットが発生しました。
要因：
米雇用統計の結果により景気後退懸念が再燃。
金融市場全体の低迷によるリスク回避姿勢の強まり。
10x Researchのアナリストは、米国経済がFRB（米連邦準備制度）が当初考えていたよりも弱いことを指摘し、ハードランディングのリスクに警告しました。
ジェネシス弁済売り
FTX破綻の影響で2023年1月に破産申請した仮想通貨融資企業ジェネシス・グローバル・キャピタルが債権者への弁済を開始しました。ジェネシスは仮想通貨と法定通貨の両方で約40億ドルの即時分配を開始し、市場心理の悪化に拍車をかけました。
オンチェーンデータ：ジェネシスは計15億ドルを送金し、16,600 BTC（11億ドル相当）と166,300 ETH（5億2,110万ドル相当）が含まれています。
その他の影響要因
トランプ・トレードの思惑後退：バイデン氏の撤退およびハリス副大統領の支持率急伸により、米国大統領選でのトランプ氏の当選が不確実になり、仮想通貨支援政策への期待が後退。
中東情勢の緊張：イランがイスラエルを攻撃する可能性が高まっており、地政学リスクが市場に影響を与えています。
アルトコイン相場
主要アルトコインでは、イーサリアム（ETH）が前日比20%以上暴落しました。Jump Tradingの暗号資産部門であるJump Cryptoが、数億ドル相当のイーサリアムを取引所に送金し、保有分を売却していることが示唆されています。
調査：米国商品先物取引委員会（CFTC）の調査を受け、保有する仮想通貨を清算している可能性が広がっています。
仮想通貨市場は、経済指標や政治情勢、中東情勢など多くの要因により大きく揺れ動いています。市場の動向に引き続き注視が必要です。
おすすめ取引所
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ヴィタリク・ブテリン氏、ミームコイン1,700万円相当を売却
概要
イーサリアムの共同創設者であるヴィタリク・ブテリン氏が、171億Neiroトークンを売却したことが確認されました。売却額は44.4ETHに相当し、およそ12万ドル（1,700万円）に相当します。
詳細
売却されたトークン：Neiroトークン
売却量：171億Neiroトークン
売却額：44.4ETH（12万ドル、1,700万円相当）
売却確認：オンチェーンデータにより確認
トークン送付の背景：Neiroプロジェクト側が、ブテリン氏を最大の保有者として宣伝する手段として、171億Neiroをブテリン氏のアドレスに送金。
過去の事例
ブテリン氏は過去にもSHIB（Shiba Inu）トークンの初期分配で、総発行量の50％が彼のアドレスに送信された際、送られたSHIBの90％（約6億ドル相当）を破棄し、残りの50兆SHIBをインドの慈善団体などへ寄付しています。
Neiro（NEIRO）とは？
Neiro（NEIRO）は、柴犬かぼすちゃんの後輩犬である「ねいろちゃん」にインスパイアされて誕生したミームコインです。以下にNEIROの特徴をまとめます：
発行ブロックチェーン：イーサリアム
ローンチ時期：2024年7月末
時価総額：1.3億ドル（ローンチから1週間で達成）
総供給量：10億トークン
特長：
売買税ゼロ
チーム・トークンなし
VCからの支援なし
コントラクトの所有権放棄（Renounced Ownership）により透明性とセキュリティを確保
Neiroの市場状況
Bubblemapsの分析によると、NEIROはローンチ時に供給量の78％が特定のアドレスによって取得され、その後多数のウォレットに分散されています。これにより、NEIROが特定の集団によって大部分がコントロールされている可能性が示唆されています。
市場への影響
仮想通貨市場の下落：米国の雇用統計データを受けて景気後退リスクが高まり、米国株市場が続落。仮想通貨市場も影響を受けています。
政治の影響：米大統領選で民主党のカマラ・ハリス氏が支持を伸ばしていることも仮想通貨相場に影響を与えています。
ヴィタリク・ブテリン氏の動きは、仮想通貨市場に対して大きな注目を集めており、特にミームコイン市場においてはその影響力が顕著です。Neiroトークンの売却が市場に与える影響についても、引き続き注視が必要です。
Jump Crypto、数億ドル相当のイーサリアムを売却か
概要
米大手マーケットメイカーであるJump Tradingの暗号資産部門Jump Cryptoが、仮想通貨取引所にイーサリアム（ETH）を送金し、売却を進めている可能性があります。8月3日以降、Arkham Intelligenceによると、Jump Cryptoのアドレスに約3億ドル（437億円）の資金が流入しました。その多くは取引所のウォレットからのものでした。
詳細
ウォレット送金：Jump Cryptoのウォレットからは8,000万ドル（120億円）相当の仮想通貨が、コインベース、Gate.io、バイナンスなどの取引所に送金されています。
wstETHとETHの交換：EmberCN氏によると、Jump Cryptoは7月25日以降の9日間で83,000wstETHを97,500ETHに交換し、そのうち66,000ETH（257億円相当）を取引所に移しています。
関連動向
ETF取引開始：7月23日に米国でイーサリアムの現物ETFが取引開始されました。これに続いて売却の動きが見られています。
保管状況：Jump Cryptoが保管しているアドレスにはまだ37,600 wstETHが存在し、取引所に転送するのに使われているアドレスには20,000ETHが残っています。
仮想通貨市場の影響
市場の下落：米国の雇用統計データを受け、景気後退リスクが高まり、米国株市場が続落。仮想通貨市場も同様に下落しています。
政治の影響：米大統領選で民主党のカマラ・ハリス氏が支持を伸ばしていることも、仮想通貨相場の重しになっているとの見方があります。共和党のトランプ氏が仮想通貨支持を表明しているのに対し、ハリス氏はまだ明確な立場を示していません。
DeFi市場の動向
パフォーマンス：The Blockのデータによると、ビットコインは年初来44％高、イーサリアムは29％高を維持していますが、DeFiインデックスは年初来でマイナス18％下落しています。DeFiインデックスにはUNI、AAVE、LDO、MKR、CRV、COMP、YEARNその他のトークンが含まれています。
ラップド・トークンとは？
ラップド・トークンは、仮想通貨を別のブロックチェーン上で使用するための代替トークンです。価格は元の仮想通貨に紐づいており、元の仮想通貨をロックアップして同等のラップドトークンを作成することで、様々なブロックチェーンでその仮想通貨の代替物を活用できるようになります。
仮想通貨市場は現在、米国の経済指標や政治情勢に大きく影響されています。Jump Cryptoの動向も市場に対して重要な影響を与える可能性があり、今後の展開に注目が集まります。
初心者でも分かるアービトラム：次世代スケーリングソリューション
アービトラム（Arbitrum）は、イーサリアムのスケーラビリティとコスト効率の問題を解決するために設計されたレイヤー2ソリューションです。ニューヨークに拠点を置くOffchain Labs社によって開発されました。以下に、アービトラムの主な特徴と利点について詳しく説明します。
アービトラムとは？
アービトラムは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するためのレイヤー2ソリューションで、高速なトランザクション処理と低コストでの取引を可能にします。オプティミスティック・ロールアップ技術を使用し、イーサリアムのセキュリティを保ちながら高いスループットを実現しています。
主な優位性
高速なトランザクション処理と低コスト：
アービトラム・ワンとアービトラム・ノヴァ、独自のレイヤー3を構築できるアービトラム・オービットを提供。これにより、高速なトランザクション処理と低ガス代を実現します。
イーサリアムとの高い互換性：
アービトラム・ナイトロ技術スタックを用い、イーサリアムとの高い互換性を保ちながら、トランザクション速度とコストを最適化しています。
多様な開発オプション：
2つのネットワーク（アービトラム・ワン、アービトラム・ノヴァ）とレイヤー3を構築するフレームワーク（アービトラム・オービット）を提供し、開発者はプロジェクトに最適な環境を選択できます。
アービトラム・ナイトロ（Arbitrum Nitro）
アービトラム・ナイトロは、アービトラムの中核技術スタックです。以下の3つのメリットを提供します：
メモリと処理速度の向上
開発言語の選択肢拡大
EVMの直接使用可能
拡大し続けるアービトラムのゲーミングエコシステム
アービトラムはゲームエコシステムの強化にも注力しています。例えば、スクウェア・エニックスの「SYMBIOGENESIS」や元素騎士オンラインなどのプロジェクトがアービトラムを採用し、低コストでのトランザクションを実現しています。
ARBトークンについて
アービトラムは分散型自律組織（DAO）ガバナンスモデルを採用しており、ARBトークンがガバナンスに使用されます。ARBトークンの保有者は、プロトコルのアップグレードやネットワークパラメーターの調整に関する投票に参加できます。
今後の展望
アービトラムは、以下の点で今後も優れたスケーリングソリューションとして発展していくでしょう：
スケーラビリティ：高速なトランザクション処理と低コストを実現
相互運用性：他のブロックチェーンとのシームレスなやり取り
ユーザーエクスペリエンスの向上：開発者ツールとインフラストラクチャの改善
セキュリティと分散：高度なセキュリティ対策と分散化の進展
総括
アービトラムは、次世代のスケーリングソリューションとして、豊富なレイヤー2ソリューションと開発オプションを提供しています。今後も開発者の利便性やトランザクション速度の向上、セキュリティの強化などに取り組み、注目が集まるでしょう。
公式情報や最新のアップデートについては、アービトラムの公式X（旧Twitter）アカウントをフォローしてください：Arbitrum_jpn
ビットコイン・オンチェーンデータ
BTC取引数：
月次データを元に、取引数の推移を分析しています。
アクティブアドレス数：
アクティブアドレス数の増減を月次で確認し、取引の活発度を評価。
BTCマイニングプールの送金先：
取引所やその他のサービスへの送金先を分析し、マイナーの動向を把握。
bitbankアナリスト分析（寄稿：長谷川友哉）
週次レポート概要：
今週、ビットコイン（BTC）対円相場は上値が重く、8月2日正午時点で960万円周辺で推移。
主な出来事：
トランプ前米大統領の講演（7/28）：
トランプ氏がビットコインを国家戦略的備蓄に充てる方針を示したことで、週明けの相場は強含みましたが、米時間に利益確定売りが入り反落。
米政府のBTC送金（7/30）：
米政府が2.98万BTCを送金したことで、相場は1050万円を割り込みました。
ナスダックの下落（7/30）：
米ハイテク企業の決算を控え、ナスダックの下落に連れ安となり、BTC円は1000万円割れを試しました。
FOMC政策金利発表（8/1）：
FOMCが政策金利の据え置きを発表し、9月の利下げ開始の可能性が示唆されたが、中東情勢の緊迫化によりBTC円は1000万円を下抜けました。
中東情勢悪化：
イランの最高指導者ハメネイ師がイスラエルに対する報復攻撃を命じ、中東情勢の悪化によるリスクオフでBTC円は950万円周辺まで下落。
コインベースの決算発表：
米市場引け後に発表されたコインベースの決算が上振れ、相場は米時間序盤の下げ幅を解消しました。
今後の展望
経済指標の発表：
8月2日には米雇用統計、週明け6日には米ISM非製造業動向レポートの発表を控え、米景気動向に相場が振り回されやすい状況が続きます。
リスクシナリオ：
米経済の著しい減速が示されれば、ビットコイン相場は6万ドル周辺まで下落する可能性があります。CMEのBTC先物では7月12日から15日にかけて大きく窓を開けており、その窓を埋める動きが予想されます。
地政学リスク：
イランとヒズボラの報復宣言により、中東地域での戦火が広がる懸念が高まっており、地政学リスクが相場に影響を与える可能性があります。
これらの要因を踏まえ、ビットコイン相場は引き続き注意深く監視する必要があります。
今週の注目ニュース
トランプ前米大統領の講演（7/28）
ビットコイン半減期後の価格予測（7/30）
概要：ビットコインは7月29日に7万ドルに迫り、過去最高値に接近。本記事では、半減期後の価格推移と今後の見通しをETC GroupとPlanBの予測をもとに解説しています。
影響：過去のパターンを参考にした今後の価格予測が投資家にとって重要な情報となっています。
カマラ・ハリス氏の人気上昇（8/2）
概要：米民主党のカマラ・ハリス氏が、分散型予測市場「ポリマーケット」で勝利の可能性が高まっていることが報じられました。共和党候補のトランプ氏と拮抗している状況です。
影響：大統領選の動向が仮想通貨市場に与える影響が注目されています。
金融相場
ビットコインの価格動向
7月29日：ビットコイン価格は前日比1.6%高の69,293ドルに上昇。トランプ氏の演説が大きな支援材料となりました。
7月30日：ビットコインは一時7万ドルを回復するも反落。米政府の大規模送金が市場に動揺を誘いました。
7月31日：FOMCを控え、相場は様子見基調。一方、XRPは逆行高で5ヶ月ぶりに100円台を回復しました。
アジア特集
香港立法会議員の発言（7/29）
概要：香港特別行政区立法会のJohnny Ng議員がビットコインを国家準備金として検討する価値があると主張しました。
影響：ビットコインの受け入れが継続的に高まる中、一般市民からは「デジタルゴールド」として認識されています。
メタプラネットと米マイクロストラテジーの提携（7/31）
概要：メタプラネットが企業のビットコイン導入を促進するため、「Bitcoin for Corporations」イニシアチブの創設メンバーとして参加することを発表しました。
影響：企業によるビットコインの採用が進むことが期待されています。
JCBAとJVCEAの税制改正要望書提出（7/31）
概要：日本暗号資産ビジネス協会（JCBA）と日本暗号資産取引業協会（JVCEA）が共同で2025年度の暗号資産税制改正要望書を政府に提出しました。
影響：仮想通貨の申告分離課税の導入などが要望されており、税制面での改善が期待されています。
ミクシィのビットバンク株式上場準備発表（7/31）
概要：ミクシィが持分法適用関連会社であるビットバンク株式会社の株式上場準備を発表しました。ただし、準備過程によっては上場が中止される可能性もあるとしています。
影響：仮想通貨取引所の上場は業界の信頼性向上に寄与する可能性があります。
メルカリの新機能『ビットコインつみたて』（8/1）
概要：メルカリの子会社であるメルコインが、銀行口座からの自動引落しでビットコインを積立てられる「ビットコインつみたて機能」の提供を開始しました。
影響：資産形成をより身近にする新機能として注目されています。
ネクソンの「メイプルストーリーN」開発（8/1）
概要：大手ゲーム会社ネクソンが、「メイプルストーリー」のIPを用いた仮想通貨ブロックチェーンゲーム「メイプルストーリー・ユニバース」の開発に取り組んでいることを発表しました。
影響：ブロックチェーンゲーム市場への参入が業界に与える影響が注目されています。
今週のニュースを通じて、仮想通貨市場や関連する金融・政策動向、企業の取り組みなど、多岐にわたる重要な情報が提供されました。今後の市場動向に注目が集まります。
ビットコイン（BTC）
価格：60,514ドル（前週比 -10.3%）
注目材料：
米政府のビットコイン移動：7月30日、米政府が押収したシルクロード事件に関連する2.9万BTC（約3,079億円相当）を新しいウォレットに移動。一部は機関投資家向けのカストディアンに入金された可能性がある。
トランプ前大統領の発言：トランプ前大統領は、政権交代後は米司法省が保有するビットコインを売却せず、国家戦略的備蓄として保持する方針を表明。
イーサリアム（ETH）
価格：2,904ドル（前週比 -9.9%）
注目材料：
9周年記念：7月30日、ジェネシスブロック生成から9周年を迎えました。
現物ETF承認：米国証券取引委員会（SEC）が初めて9つのイーサリアム現物ETFを承認。しかし、グレースケールが提供するETFからの資金流出が続いています。
ソラナ（SOL）
価格：141.5ドル（前週比 -23%）
注目材料：
Breakpoint 2024の開催発表：ソラナ財団は、新形式の仮想通貨カンファレンス「Breakpoint 2024」を9月20日と21日にシンガポールで開催すると発表。基調講演やゲーマー村、ハッカソンなど多彩なセッションが予定されています。
アバランチ（AVAX）
価格：12.9ドル（前週比 -15%）
注目材料：
カリフォルニア陸運局の採用：米カリフォルニア陸運局がアバランチ上で4,200万台の自動車所有権登録をデジタル化し、名義変更手続きを大幅に短縮。
8月のトークンアンロック予定
全体的な影響：
8月にはおよそ1,520億円分の仮想通貨が複数のプロジェクトから解除され、市場に流通する見込みです。供給量の増加により、市場価格に影響を与える可能性があります。
具体的なアンロック日程：
スイ（SUI）：8月1日、5,000万ドル（流通数の2.56%）
ワームホール（W）：8月3日、1.8億ドル（流通数の33%）
アプトス（APT）：8月12日、8,000万ドル（流通数の2.4%）
サンドボックス（SAND）：8月14日、6,900万ドル（流通数の9%）
アービトラム（ARB）：8月16日、6,700万ドル（流通数の2.8%）
アバランチ（AVAX）：8月20日、2.68億ドル（流通数の2.42%）
これらのトークンアンロックイベントは、市場にどのような影響を与えるか注視する必要があります。
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