オーストラリアインフレ率リポートまとめ
オーストラリアのインフレ率が、2023年第3四半期において、前期比で低下し、5.4%となりました。これは市場の予測である5.3%よりもやや高い数字となりましたが、2022年第3四半期以来の最低水準です。この低下は、主に商品とサービスの価格の低下によるものでした。
商品のインフレ率は、前期から4.9%に低下し、これは食品、家具、住宅などの価格の鈍化に起因しています。一方、サービスのインフレ率も、前期から5.8%に減少し、美容院のサービス、金融サービス、休暇旅行などの価格上昇がやや鈍化したことが影響しています。これは、2022年第4四半期以来の最低水準です。
また、オーストラリア中銀(RBA)が注目する指標である「RBAのトリムド・ミーンCPI」も、年間で5.2%の増加となり、1年以上ぶりの成長率の鈍化を示しました。ただし、依然として中銀の2-3%の目標範囲を大幅に上回っています。
このデータは、オーストラリアのインフレ圧力がやや鈍化していることを示しており、中銀の金融政策への影響や景気の動向に関する重要な情報となります。
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