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【BARS】歴史に学ぶ黒人の誇り(Nas - "I Can")

【今回のポイント】

Be, be-fore we came to this country
We were kings and queens, never porch monkeys
There was empires in Africa called Kush
Timbuktu, where every race came to get books
To learn from black teachers who taught Greeks and Romans
Asian Arabs and gave them gold

俺たちがこの国にやってくる前
俺たちはキングでありクイーンだった 玄関ザルじゃなくてな
アフリカにはクッシュやティンブクトゥっていう帝国があった
どんな人種も本(知識)を求めてやってきた
黒人の先生がギリシャ人やローマ人
そしてアジア系アラブ人に教え 金(知恵)をあげてた

 ◆Nasの2003年作『God's Son』より
 ◆黒人の少年少女たちに誇りを持たせる、教育的な内容
 ◆"porch monkey""house slave"を揶揄した言い方
 ◆"Kush""Timbuktu"も帝国の名前
 ◆"where"以下は関係副詞節
 ◆"who"以下は関係代名詞節

今回の動画でお伝えした内容はここまでです。この先、動画の内容に関連する内容をお読みいただけます。英語の話かもしれませんし、音楽の話かもしれません。何が出るかはお楽しみ!

【今日の一言】

というわけで、黒人歴史月間(Black History Month)も終わってしまいますね。BHMの存在自体は2010年代初め頃から知っていたのですが、なかなか黒人の歴史を学ぶまでには至らなくて、今年は本を読むようになったこともあり、初めてちゃんと黒人の歴史を勉強できた2月だったなと思います。ヒップホップを中心とする音楽ライターとして恥ずかしいことなんですけどね…。『HIPHOPで学ぶ英語』でもBHM特集と称して二人からオススメの映像作品や書籍を紹介していますので、ぜひ観てみてくださいね!

黒人の歴史といえば、ルーツを探ることで真実に目覚めた(woke up to the truth)と話していた、LAの友人=Joshを思い出します。彼が信奉しているのはHebrew Israelites (ヘブライ・イスラエライツ)の考え方。これは宗教ではなく、黒人のルーツは古代のイスラエル民族にあると考える人々のことです。ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)やコダック・ブラック(Kodak Black)が曲中で言及していることでも知られいます。意外なところでは、実はチンギー(Chingy)も!

興味があればご自身でも調べてみてください。ちなみにケンドリックのほうは、『DAMN.』に登場する従兄弟のカール(Cousin Carl)がHebrew Israelitesの考えを教示しているだけかと思われていましたが、ニプシー・ハッスル(Nipsey Hussle)の逝去にあたって発したメッセージの最後に"Shalom"という単語を用いており、彼ももう明確にHebrew Israeliteでは?という説の信憑性が自分の中で高まっています。

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—言葉に向き合い、ヒップホップをもっと楽しく!— YouTubeチャンネル『HIP HOPで学ぶ英語』では、ご覧の皆様がヒップホップ楽曲…

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