修験者になるまで

出身は陸奥の国の果てでして、親の都合で小2までは陸奥の国と関東を行ったり来たりしています。高校は鹿児島の離島の定時制に入学しました。その時に沖縄や南西諸島でいわれる「カミダーリー」になり、全国でも有名だったユタのところに行って占ったところ「カミダカ生まれ」と判断されて、19歳か20歳に気狂いになるが修行して占ったり祈祷する立場になると言われました。最初は何のことやら判らず(??)でした。
高校を卒業後は陸奥の国に帰国。仕事を探すも、とにかく見えざるモノや聞こえたりが頻発して半狂乱になり、精神科を受診。精神分裂症と診断されて自宅療養していましたが、母が地元の「カミサマ」に行こうと何か所も行きましたが治らず、親せきの紹介でこれで最後だと思って祈祷師のもとへ。
憑き物もあるが母親の実家は昔、修験者の家系と母親が思い出したので、祈祷師に言ったところ、すぐに引き取り信仰することと言われて、実家に相談し鎮座していた不動明王を引き取りました。不動明王を信仰し始めると、初めは吐き気、めまいなどがありましたが幻聴や見えたりは少なくなりました。そうしながらも祈禱師のもとへ何度も祈祷を受けていると「滝行しないか?」と誘われて、今もホームグランドにしている行場で火渡り、滝行を繰り返し修行しました。祈禱師のもとに通ってから4か月程経ったころにはカミダーリーは完治していました。
すると祈禱師が「弟子にならないか?」といったので弟子入りしました。師匠は観音菩薩を主に信仰していて、気狂い、不幸続き、色狂い、大病など何でも祈祷して治す行者でした。私も祈祷に参加して、いわゆるレイキや供養などを習いましたが、弟子入りして1年半ほどして師匠が大病に倒れて亡くなりました。
この後は途方にくれていましたが、師匠の知り合いだった現在の師僧が「本物になりなさい」と費用を捻出してくださって本山に行き、得度。
観音巡礼や滝行、火渡り、修験護摩などを修しています。好きでやってるレベルかもですが、宿曜占いなどもやっています。
現在は仕事をしながら祈祷、供養などをやっていますが、依頼に来る人の身勝手さにウンザリしたので、昔からの熱心な方のみ拝んでいます。といっても元々、依頼者も少ないのですが(笑)
今は隠れキャラ顔的にお寺や神社にいきなり現れて拝んでいくので、顔を覚えられてきました(笑)
人間関係やお金等で面倒くさいのでお寺さんとはあまり交流ないのです。
初代師匠の「行者の無理が祟る」をみてきたので、無理はしません。
というわけで、自分の思いついたこと、行者としての考え等を書けたらなと考えています。

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