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電車2

窓の外が写真みたいな別の場所に思えて、ずっと見つめたり

何も考えず、ただじっと、電車の中で鼓膜が凹んでいくのを思ったり
まあ唾を飲み込んで

眠くなっていく目玉の裏や、電車の高速移動を考えて、今は空を飛んでいるのかも、と思ったり

肌の上で擦れる毛の、糸の痒さを我慢したりした

陽の光が肌の上にある時、何かがわたしから放たれている感覚がする。生きていて、存在するような感覚がする

わたしは何も意味のないことを言っている

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