見出し画像

電車


電車の日と共に、日差しが椅子に座る私の足元をゆっくりと、一日が始まって終わるように自然にゆっくりと回った。人は色々忙しそうしていて、ノートブックを持ったりスマホを持った人や、じっと何かを見つめている人もいた。各々が距離を持ち、保っていき、離れ降りる。陽の光が光のくうきを落とし、朝の自然に青みがかった影を与える頃、いつもみる廃れたスーパーも、駅も、穏やかな青を含んで、立っている人も、暖かな白いような少し黄色い光とくっきりした影でやっと生きていくような印象が出る。葉は白い光を反射しながら食べ、動いている。
老師がいた。昔の外套を来て、椅子のはしに座っていた
電車からでんしゃがすり抜ける時、緑色のカラーフィルムが通り抜ける。ように思う。その色の世界を残そうとわたしはグッと睨む

電車の轟音も起こる時の怒鳴り声も、はとの声も、わたしが愛せば美しくなるなら、私は愛する

窓の外が写真みたいな別の場所に思えて、ずっと見つめたり

何も考えず、ただじっと、電車の中で鼓膜が凹んでいくのを思ったり
まあ唾を飲み込んで

眠くなっていく目玉の裏や、電車の高速移動を考えて、今は空を飛んでいるのかも、と思ったり

肌の上で擦れる毛の、糸の痒さを我慢したりした

陽の光が肌の上にある時、何かがわたしから放たれている感覚がする。生きていて、存在するような感覚がする

わたしは何も意味のないことを言っている

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?