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執行官という仕事があることも織田裕二健在も今知っておいたほうがいい『シッコウ‼︎』第2話

初回を観た後に勢いのまま書き散らかしたレポは「だ・である」調でしたが、今回からは「です・ます」調にします。

織田裕二様を語るのに丁寧語でなかった自分が許せません。

今回のテレビ朝日系火曜夜9時夏クールドラマ『シッコウ‼︎』で久しぶりに織田裕二様を拝見し、心のレインボーブリッジが再度開通しました。

ええなぁ、渋い織田裕二。

ガキに、いやお子さまに見せても分かんないだろうな、と大人ぶりたい。

小学生に回らない寿司屋でこはだを食べさせるような織田裕二。もったいない。

でも子どもにも見せたいこのドラマ。

イクラ軍艦ケンティー中島健人氏がいるから大丈夫か。

ちなみに伊藤沙莉さんはだし巻き。だし巻き1番大事。

あ、勢いのあまり「だ・である」調に戻ってた。

では、ここからは多少ネタバレありますので、ご注意を。

大変で奇特な仕事をしている人たちの度量のすごさ

それにしても、「執行官」というこんなに大変な仕事が存在することを、今まで知りませんでした。

執行官を題材にしようとした目の付け所がすごいです。

そもそも、世の中の実際の執行官の皆さん方がどうやって執行官という職を知り、志して試験勉強をしてこの職に就いたのか、そこを「情熱大陸」で観たいなぁ。

あ、他局か。

今回の第2話では、事務官栗橋くん役のケンティーが「執行官とはなんぞや」についてばっちりレクチャーしてくれてるので、執行官はじめてさんも安心です。

難関の試験を通って就く職業でありながら、出来高制だし執行先では鬼のごとく嫌われる(まぁ依頼人には感謝されるでしょうが)。

そんな驚異の職業で日々働く人たちは、変人でもサイコパスでもなくひたすら普通の常識人で、ただメンタルがとんでもなく鍛えられる毎日でしょう、と。

それを2話分2時間ですでにちゃんと表現している織田裕二はやっぱりすごくないですか?

それぞれの戦い方を集結できるチーム仕事の良さ

『シッコウ!!』の見どころのひとつは、登場人物が今のところそれぞれ「1つの役割」しかしないところ。

徹底して1人1役。

織田裕二さん演じるところの執行官小原氏は、「執行します」と乗り込むところが役目。

不法占拠物件の鍵開けはテクニカル担当の鍵屋さんがするし、荷物の運び出しは運送担当が2人。

立会役のおじいちゃんがお1人。

事務はケンティー栗橋くん。

このメンツと小原氏の同僚の執行官ズが裁判所内の事務所に集っているわけです。

そして伊藤沙莉さん演じるところのひかりさんにいたっては、犬が大の苦手の小原氏についていって執行先のワンちゃんを手なづけるだけの役割。

ほんとにそれだけ。

1つの道具で使い方が複数あるアイデアグッズがもてはやされたあとに、やはり1つの使い方しかできなくても確かな品質のプロの道具のほうがいいのではないか?と改めて気づくような感じがします。

これぞ真のチーム仕事ではないでしょうか?

これなら男たちが取り合いしてもいい!納得のヒロイン

で、繰り返すようですが、ひかりさんが犬を手なづける以外は何もしない、というところが最高に良いのです。

「何もできない私が職を失って拾われて、せめてお役に立たなくちゃ」とか言ってお茶いれたり掃除したり、がないところが令和っぽいと思います。

犬が大好きで犬関連の仕事の経験があってどんなワンちゃんも即座になつく能力をすでに持ってる状態でチームに加わった、というのが大事です。

世間知らずの女性が男たちに社会を教えてもらう成功ストーリや「女性特有の気遣いで職場を働きやすくする」役割じゃないのがほんとに大事。

一人の職人としてひかりさんがメンバーと肩を並べているのがいいんですが、そこがスーパーウーマンでないのが肝心。

名誉男性の飛び抜けたレディだから男たちと肩を並べているのではなくて、他のメンバーにはない能力があるから対等なのだと。

しっかりたくましいし、媚びなくていいから媚びないし、身がぎっしり詰まってる感じがします。

質重視の職人仲間の事務所メンバーがひかりさんを取り合ってほしいなぁ。

もしかしたら女性にモテるタイプの女性ですかね。

男性陣はキュンとしない?

まとめ:良い意味で情なんか知るか

第1話で執行官の小原氏と出会った頃のひかりさんは「執行される人がかわいそう」スタートでしたが、第2話では「執行される人は執行される理由がある。でも執行される人に飼われているワンちゃんに罪はない」というスタンスに変わっています。

で、執行される側の役(第1話:家賃滞納で不法占拠の一家、第2話:かつての相方に嫌がらせをして判決が出された罰金を踏み倒すYoutuber)は不快な態度で執行官一行を苦しめます。

ですが執行される側の事情や心情がちゃんとドラマで描かれるので、物語としては百歩譲って情状酌量してしまうかもしれない空気になりかねないです。

しかし、すでに終わっている裁判で刑から逃げまわっている人に対して、確かに判決を実行するのが執行官ですから、ここは情に流されちゃいけません。

情に訴える、情に流される、そういう「相手の心情を読んで汲み取る」が美学のような日常があるなかで、その平和な日常を保つために情に流されないことを仕事にしている人たちがいることを知ると世の中への視点が変わるのでは。

そして今、その難しい役を説得力を持って演じる織田裕二が見られるのはすばらしいです。ラブ・サンバディトゥナイ。


余談として、今回の放送後にケンティーが自分のInstagramでインスタライブをやってたんですが、見逃しました。

ドラマをリアタイで観て、インスタライブに参戦するべきでした。(TVerで見逃し配信を観ました)

参戦して「ケンティーの今日の腕カバーも可愛かったです‼︎!」とコメントするべきでした。

それだけが悔やまれます。

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