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#8 錦江湾横断ネットワーク|現役最年少議員が鹿児島県知事選を3分で解説してみた

みなさんこんにちは!南九州市議会議員の日置友幸です。

 さて、鹿児島県知事選が始まりました!

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 これから7月11日まで何かしら投稿するので、もし良ければご覧ください! ポリシーは、わかりやすく、短く。

ちなみに、、、

ドルフィンポート ②総合体育館 ③川内原発 ④投票率 ⑤農業 ⑥観光 ⑦LGBTと更新してきました。よろしければ合わせてご覧ください。

 第8回は錦江湾横断ネットワークです!

1.錦江湾横断ネットワークって何?

 薩摩半島と大隅半島の間にある錦江湾。小学生が遠泳で泳ぐことでも有名です。両半島を結ぶ交通網として、現在はフェリーがその役割を果たしています。

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 一方で、フェリーだと輸送や運航の利便性に限界があります。

 また、桜島が爆発した時の避難ルート(フェリーが接岸できない可能性)や、大隅半島の高度医療へのアクセス(ドクターヘリは気象に左右される)などの課題もあります。

 そこで、薩摩半島と大隅半島を横断する交通網を作ろうというアイデアが以前より存在していました。通称「錦江湾横断ネットワーク」です。

  当時の伊藤知事がマニフェストに

 錦江湾を横断する交通ネットワークの整備について,どういう条件の下にプロジェクトが成立するのか可能性を明らかにする。

 と掲げて当選したことから、プロジェクトの機運が高まりました。


2.トンネル or 橋?

 船以外で横断する方法は橋とトンネルです。では橋とトンネル、どちらが良いのか?そもそもどちらも良くないのか(フェリーで十分なのか)

 鹿児島県は2009年~12年にかけて具体的な調査を行いました。

調査の詳細は上のリンクに譲るとして、ものすごく要約すると

◎ルートは鹿児島~桜島間 ◎トンネルが望ましい ◎国の直轄や合併施行方式の場合、PFIの導入が県に相対的有利

 等の結論を出します。

 そして、トンネルを作るのに最低でも900億円かかることがわかりました。ちなみに、鹿児島県の年間公共土木予算が約1000億円です。

 この話については、自然消滅とまでは言いませんが、2012年以降、具体的な進展が見られませんでした。が、2019年。ここにきて流れが変わります。

3.復活する⁉トンネル構想


 2019年、三反園知事は錦江湾横断ネットワークの可能性について言及し、調査研究を進めることがわかりました。

 そして実際に予算は可決され、2020年度(つまり今年度)、鹿児島県は交通状況などの調査を実施する予定となっています。

 一方で、伊藤知事の時代から出ていた意見として、フェリーとの競合や、そもそも活火山のすぐ近くに海底トンネルを掘れるのかといった意見もあり、その実現性を疑問視する声もあります。

 まとめると、これまで錦江湾横断ネットワークについては、

 フェリーのみ(現状)>トンネル>橋

 の順番で話されてきたのですが、これからは新しい知事の意見によって変わることでしょう。


4.候補者のマニフェスト

三反園訓さんマニフェストHPリンク マニフェスト70番に記載あり

 薩摩・大隅両半島の一体化による県全体の発展が期待されるため、様々な課題を乗り越えるべく、最大限努力する。

伊藤祐一郎さんマニフェストHPリンク P4 ④-③に記載あり

 錦江湾横断ネットワーク(桜島架橋)については ~(中略)~事業の緊要性等を考慮し、なるべく早期に現実可能性調査に取り組む。

有川博幸さんマニフェストリンク ③-5に記載あり

 桜島~鹿児島市間のレインボーブリッジの実現

 掲載は届け出順です。なお、武田信弘・横山富美子・青木隆子・塩田康一の5候補については、マニフェストに具体的な記述がありませんでした。

 現状のフェリーを軸に考えている候補は、マニフェストで触れない(現状維持なので触れようがない)のかもしれません

 この投稿は特定の候補者を応援するものでなく、投票する方の手助けを目的としています。ご了承ください。

 あなたの1票が鹿児島を変えます!7月12日は投票に行こう!

【追記】フェリーで解決し難い課題について、医療と避難の観点からご指摘を頂きましたので追記します。ご指摘頂きありがとうございました。(7月3日午前9時38分)


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