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1番のコロナ対策は市役所内の感染症対策だという話

 今回のnoteは自治体関係者向けに記してみました!気合い入れて書いたので、少しだけお付き合いください。

①職場内感染のリスクが高まっている。

 国内第4波と言われる感染拡大は、変異株の影響が大きく、若者世代での感染拡大傾向が指摘されています。例えば、宮崎日日新聞の記事によれば、期間内の変異株感染者のうち、10代~30代が6割を占めることが記されています。

 下のグラフは鹿児島市の資料です。変異株が増えてきた4月末から5月初旬の感染拡大期の感染経路を見ると、会食会合の感染もさることながら、職場感染の割合が高まっていることが分かります。若年層で感染拡大が進めば、職場内感染が増えるのは自然の流れとも言えます。

キャプチャ

出典 鹿児島市の大型連休中の新型コロナ感染状況

 以上をまとめると、『変異株の影響で従来以上に若年世代(勤労世代)の感染リスクが高まっている。それは職場内感染のリスクが高まっていることを意味している』と言えます。

② 係単位、課単位で2週間休まないといけない。

 濃厚接触者とは何か。厚生労働省や日本医師会がその定義を示してくれているのですが、ここでは以下の記事がわかりやすいので紹介します。

 要点をまとめると、濃厚接触者とは

・感染者と手指消毒など行うことなく触れ合った、もしくは対面で手を伸ばしあったら届くくらいの距離(1m程度)に15分以上いた

 となります。もちろんこれは目安で、実際はこれより距離的に遠かったり時間的に短かったりしても対象となる場合もあるそうです。

 ここで、このブログを読んで頂いている自治体関係者の方に想像して頂きたいことがあります。

 もし、自分が仕事を1日終えたのちに感染がわかった場合、自分の係のメンバー、何名中何名が濃厚接触者になりそうでしょうか?

 デスクの配置や働き方にもよるのでしょうが、もしかしたら全員が濃厚接触者になるという方もいると思います。

 これは、その係、場合によっては課が2週間のスパンで人がいなくなることを意味します。そして①で記した通り、そのリスクが従来より高まっているのです。

③事態が起きてからでは対応できない。

 仮に②で記した、係単位での2週間休みが起きたとして、一体どうなってしまうのでしょうか。準備が無ければ、恐らく、ほとんどの業務はストップしてしまうと思います。

 怖いですよね。ぞくっとします。

 業務的な怖さは大前提。加えて、個人レベルでも恐怖なはずです。自分が濃厚接触者or感染者となった翌日以降、職場から電話がかかりまくってくるのは容易に想像できます。

 そこで、係毎に2週間以上ストップしてはいけない業務をあらかじめ抽出して、対応を検討しておく必要性を感じています

 検討の結果、事実上対応できない業務が多いかもしれません。しかし事前に考えておけば、少しでもその量は減らせるはずです。

 そして、対応できないものが分かることは、それはそれで価値のあることです。なぜなら、みんな一斉にいなくなってからでは、何が対応できないかさえわからないからです。要は、残された人が代わりに頭を下げる場所があるはずで、それがあらかじめわかっていることも大切なことだと思います。

④ 職場の感染リスク軽減を。

 ③では、職場内の感染拡大について書きましたが、そうならないための対策は最重要です。

 市役所内の部署が止まれば、関係する方々の仕事や手続きが止まります。つまり、市役所がストップすれば、街がストップします。

 だとすれば、です。「コロナ禍で市民の生活安全をどのように守るか」。これに対する1番の答えは、市役所という職場での感染リスクを徹底的に軽減することだと思います。変異株の感染拡大が広がる今では、特に重要なことです。

〇テレワークを導入できないのか。導入するためには何を変えれば良いのか。
〇使えずにいる溜まって消えていく代休、有休。今こそ利用を奨励してはどうか。
〇事業者との打ち合わせは原則オンラインにできないのか。

 試しに3つ書いてみましたが、内部の方からすれば的外れなのかもしれません。その答えは、私ではなく役所内の方が持っています。

 大切だと思うのは、自分のボスを口説いて、ボスが動いてくれると信じて、自分たちの職場をポストコロナに変えるための提案を続けていくことだと思います。

 でも、提案がうやむやにされるようなら、提案することもバカらしくなっちゃいますよね。そうならないように、改革の旗を振るべきは、一番上のボスです。

 そんな話を一番上のボスである塗木市長と議論したく、6月議会で話してきます。

最後に

 日頃の業務に感染症対策も加わり、大変多忙な状況が1年以上続いている現状です。日頃のご尽力に心より感謝申し上げます。

 この投稿では「市役所機能が大切だ」と記しましたが、それは「働いている方々の心身の健康が大切だ」という意味と同義です。

 疲れた時に疲れたということができなくなった時は、有休を取るなど、どうか身体と心を休ませてあげてください。

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