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19歳

今日、私は19歳になった。
思ってることをただ書いていこうと思う。

私は、保育園生の時から高校生に憧れがあった。平成中期生まれの私が小さい頃テレビで見てた高校生はギャルで、私はおばあちゃんのガラケーを勝手にストーンシールでデコった。
それから、14歳と17歳に浪漫を感じているところもある。どこがいいのかと聞かれると上手く言語化できないけど、とにかく人生の中のたった2年、14歳と17歳に未だに浪漫を感じている。
中学生、高校生の6年間が、人生においてどれだけ短く、綺麗で儚いものかを当時から分かっていた私は、その6年間をとにかく大切に過ごしたかった。特に、14歳と17歳。
本来、その歳は中2と高2だけど、私は早生まれなので中3と高3。どちらも受験生だ。
中3はさておき、高3が然程楽しくないことは普通だろう。だから、私は中2と高2を、14歳と17歳にした。

14歳、本当に楽しかった。何があったかを全部ここに書くと、思い出が出ていってしまうような気がするので書かないけど、とにかく毎日「早く帰りたい〜」と言いながらも、先生に怒られながらも、本当に綺麗で汚くてつまらないのに楽しい毎日を生きた。

17歳、コロナで3月から5月まで休校になった。4月に3月の分のバイト代9万でプロジェクターなどを買って、映画を観た。
5,6限をさぼって、制服のままぼろぼろの映画館に映画を観に行った。
どれだけ寒くても、スカートを履いた。
制服を着て、音楽を聴きながら電車に乗っている時間が好きだった。
情報の授業中、隣の席の子と好きなものの話を延々しながらプログラミングをするのが好きだった。
たまに会う友達と遊ぶのが好きだった。 
あの子からの視線が好きだった。
毎日カラコンをつけてメイクしてる、あの武装感が好きだった。
ちょっと息の詰まる環境が好きじゃなかった。

そして今日、私は19歳になった。
ずっと、流れるプールに浮き輪をつけて浮いているような人生だった。
頑張っていたこともある。自分の意思で始めたこともある。それでも、所詮ずっと浮いたままだ。
あの頃一緒に馬鹿なことをしていた友達は、将来のために勉強していたり、親になったり、自分で人生の舵をとっている。
もうみんな子どもじゃないんだなと思う。
私だけは、あと1年だけ、子どもでいたらだめだろうか。
みんな何をきっかけに、どのタイミングで浮き輪を外しているのか、何も分からない。
みんなそんなもんだろうと思って逃げている。
でもきっと、みんなそんなもんだろう。
みんなの中に入りたくないのに、入って安心している。そうせずにいられない。

19歳。
なんだか微妙な歳だ。
あと1年の猶予。モラトリアム。
頑張って生きよう。
自分の定規で測った時、かなり頑張っていると思えたら、結果は3割でも満足したい。
本当は理想像通りにいたいけど、もう十分現実との差に苦しんだから。
10割を期待すると苦しい。
現実と理想の狭間にいるのは苦しい。
だから期待はしたくないのに、どこかでは10割を期待してしまう。
19歳。
やっぱり今年もそうやって苦しみながら理想の背中を見ていようか。

(19歳になった日にあげたnoteの再掲)


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