小さな変化に気がつくタイミングが一緒だといろいろ嬉しい
四児の父。三つ子とお姉ちゃんの育児奮闘中です。三つ子の一人は中度知的障害児です。日々大変ですが、いろいろ嬉しいこともあります。
三つ子も5歳を越えました。でも、3番ちゃんは染色体異常に起因する中度知的障害のため言葉を話すことができません。「あー」とか「パー」とか喃語は発しますが、あとは首振りでの意思疎通です。
先日、近くに住む祖父母の家でお昼ご飯を食べる機会がありました。そのときに、「ご飯たべる?」と妻が3番ちゃんに聞きました。すると、右手でチョキをして口元に持っていったのです。今までなら、首を立てに振る「うん」か、いらないときは横に降って「いらない」の意思表示をするかだけだったのが、明らかに「食べたい」のゼスチャーでした。じゃあ食べようかとみんなで、お昼ご飯を食べ始めました。
三つ子とお姉ちゃんの育児。それはそれは大変です。みんなが寝静まったあと、妻とのおしゃべりタイムには、「よく頑張っているよね、我々。」と励まし合います。三つ子の3番目が食べたいのゼスチャーで意思表示をした夜、いつものように皆が寝静まったあと妻とおしゃべりをしていました。すると妻から「今日のお昼ご飯のときに3番ちゃんが、、、」と話始めました。そうです。妻もお昼ご飯の同じタイミングで3番ちゃんが首振りだけでなく、意思表示をしたと感じて嬉しかったというのです。
育児は同じことの繰り返し。しかも、障害児の育児ともなると何度も何度も教えても前に進んでいる気がしないことばかりです。三つ子の他の二人はどんどん言葉を覚えるのに、3番ちゃんは言葉が出ない。差が気になってしまうこともあります。でも、3番ちゃんなりのペースで成長しているのです。
3番ちゃんが右手のチョキでお箸を表現して口元に運び「食べたい」と意思表示できたこと。
3番ちゃんなりのペースで前に進んでいることに気がつくことができたこと。
その成長に妻と同じタイミングで気がつくことができたこと。
気がついたことを夫婦で共有できたこと。
そのすべてが嬉しいです。
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