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嫌い・苦手な教科を克服するには?

こんにちは、大山です。

今日は「嫌いな教科がある」という人に向けて「嫌いな教科をどう克服するのか」について僕が普段授業で話している内容を簡単にまとめてお伝えしたいなと思います。

動画で聞く場合はこちら↓


〇人間の「好き嫌い」は何で決まるか。

 まず、人間の「好き嫌い」の判定って本当はものすごく曖昧なものなんです。今、大嫌いな教科があっても、一月二月後には好きな教科になっていることも全然不思議なことじゃないんですよね。「今、嫌いな教科」があっても「未来永劫自分にとっては嫌いな教科である」と決まっているものではない。まずはそこを心に留めておいてください。

 で、僕が生徒によく伝える内容は人間の「好き嫌い」は「情報量の多さ」で決まる。

 ということです。勉強に限らず、どんな人間にも「もっと知りたい」っていう「知的好奇心」は最初の時点で備わっているんです。で、すでに持っている知識が多いものほど「じゃあここはどうなんだろう」とか「この次は何だろう」という「知的好奇心」が発動しやすくなるんです。

 さらに、これは人間関係でも同じですけど、よく知っているものとか相手ほど「安心感」が得られるから、そういったことを含めて人間の脳みそって「知っている知識の量が多い」ものを「好きだ」と判定するように出来てるんですよね。


 で、そうやって「好きだ」と判定した教科ほど、勉強をするようになってさらに「知識量」が増える、「さらに好きになっていく」、さらに「知識量」が増えて「好きになっていく」、これが繰り返されているうちに「好きな教科」と「嫌いな教科」の差がどんどん開いていって、「この教科は嫌いだ」という状況が生まれるんです。


 で、ここが重要なんですけど、「嫌いな教科」は「嫌い」なんじゃなくて単に「現段階での知識量が少ない」だけなんですね。「知識量」が増えれば段階的に「好き」になります。「知れば知るほど、どんどん嫌いになっていく」なんてことは、少なくとも小中高で習う教科範囲内ではまぁ起こらないです。それは何十年も同じことをやってきた職人さんとか、何年もずっと一緒にいた人間関係の中で起こる話なので。

〇「できるものから取り組む」それが一番大切。


 僕も中3の夏まで「社会の中の地理」が嫌いというか苦手だったんですけど、よくよく考えるとその時点で「都道府県の位置」すら覚えてなかったんですよね。このままじゃまずいからとりあえず気合い入れて「都道府県」を覚えて、次に「山、川」覚えて「平野」覚えて、「工業地帯」覚えて、「伝統工芸品」「世界遺産」覚えて、この時点で「あれ?いけんじゃね?」って気持ちになっていくんですよね。今度、もっと詳しくしてみたり同じように世界に広げてみたりしていくうちに、気づいたら「地・歴・公」で「地理」が一番できるようになってるんですよ。
 「嫌いな教科」って「最初の一歩」はつらいんですよ。それはよくわかります。「好きな教科」と比べて始めるべきラインが後ろに行っちゃってて「ここからやるの?」って気持ちになっちゃうから。

 けど、そこを踏み越えて、ひと月とかふた月頑張ったら、意外と「嫌い」を覆すのって難しくないんですよね。だから「好きになる」ことを待っていたらだめですよ。

 どんなに低レベルなものでもいいから、「今からこれやんの?」ってところでいいので「まずやってみる」っていうのが「苦手な教科を克服する」上では一番大事なんじゃないかなと思います。

 はい、ではみなさん、記事を読み終わったら、すぐに自分の苦手な教科の教材を開いて「今の時点の自分でやれる」どんなに些細なことでもいいのでやり始めてみてください。

では、大山でした。

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