見出し画像

「御題小謡(ぎょだいこうたい)」について:80年以上続く新年を祝う小謡

檜書店では80年以上「御題小謡」を発行しています。
檜書店の「御題小謡」とは、宮内庁から発表される歌会始のお題を小謡の詞章に入れて作詞したものに、観世宗家が節付(作曲)をした新年用の小謡です。

(※歌会始とは 歌会始 - 宮内庁 (kunaicho.go.jp) )

例えば、1936年(昭和11年)に作られた御題小謡はこちらです。(なんと86年前!)

当時は「勅題」と記載されており、この年のお題は「海上雲遠」でした。

(1936年の御題小謡の画像)

歴史学者・能楽研究者の野々村 戒三(ののむら かいぞう)氏が謹作されました。
そして、二十四世 観世左近元滋宗家が節付けをされました。

当時の雑誌を見ると、元旦に宗家の謡う御題小謡が全国のラジオで放送されていたそうです!

お題を盛り込んだこの小謡は、新年を寿(ことほ)ぐために謡われていました。
お客様の中には、現在でも新年にこの御題小謡をお友達と謡われている方もいらっしゃいます。

2022年の最新の御題小謡はこちらです。
この年のお題は「窓」でした。

(2022年の御題小謡の画像)


こちらの御題は雑誌「観世」1月−2月号にも掲載されています。

次回、令和5年歌会始のお題は「友」です。
詳しくはこちら(宮内庁ホームページ)
https://www.kunaicho.go.jp/event/eishin.html

また今年も11月頃に配布いたしますので、気になる方はぜひご連絡ください。返信用封筒を檜書店まで送っていただきましたら、御題小謡を印刷した紙をお送りします!(必要枚数などは事前にご連絡ください)

「御題小謡」をこれからもお楽しみくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?