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コネなし、金なし、知識なし。無い無い尽くしの私が、トップセールスになれたわけ。

どちらかというとネガティブな性格。
人見知りで、交流の場は苦手。

ずば抜けたスキルがあるわけでもなければ、
特別優秀というわけでもない。

別に謙遜でも何でなく(笑)、私は自分自身をこんな風に捉えています。

2009年、この業界に新たに足を踏み入れた頃は、「転職は間違いだったかもしれない...」と思うこともありました。

人脈やコネも無ければ、金融の知識もない。
フルコミッションで成果が出ない時期を耐え凌げる十分な貯金もない。

何の準備もせずにこの業界に入ってきてしまった。これはやってしまったな…と(笑)

そんな状況を経て現在は、トップコンサルタントに上りつめることができましたが、

今回は、私に、仕事の基礎を一から教えてくれた尊敬する上司(師匠でもあります)、Nさんとのエピソードを深掘りしていきたいと思います。


叩き込まれた、原理原則

私がトップになれたのは、間違いなくNさんのおかげ。

Nさんの教えを、とにかく真面目に、粘り強く、実行し続けました。

当時は家族のこともそっちのけで、文字通り100%仕事に全力を注いでいました。

我流に走るのではなく、最初は意図がよく分からなくても、教え通りに徹底的にやって、体に染み込むレベルまで落とし込む。

これが、僕が大きく成長できた理由かな、と今は思っています。

上司のNさんは、熱血、まさに鬼軍曹のような人。

毎日一生懸命ロールプレイを行い商談に挑みましたが、最初の頃はスムーズに商談を進めることができませんでした。

すると帰社後、その日の商談を振り返り、再びロールプレイを実施。

その型を身体に染み込ませるために、Nさんが付きっきりで、深夜2時、3時まで厳しい訓練を繰り返す日々が続きました。

Nさんから言われたとおりにやっても「全然違う!何度言ったらわかるんだ!」と叱り飛ばされて…。

私は、飲み込みが早いタイプではなかったので、Nさんから指摘されてもどこが違うのか、最初は全く分からず…。

まさに先の見えないトンネルを、ただひたすらに歩いている感覚でした。


プロ意識が強く、仕事に対して一切の妥協を許さなかったNさん。

プロは常に、自分の感情に振り回されてはいけない。

どんな事があっても、日々粛々と、原理原則に基づき、仕事を行う。
ただそれだけだ、と。

Nさんのあまりの厳しさに耐えきれず、会社を辞めていく同僚も当然いました。

でも私は何とか食らいつくことで、この最初の3年で、金融コンサルタントとして大切なことを全て教わったと感じています。

コンサルタントと営業マンの違い購買代理と販売代理、for youの精神…。

コンサルタントとは、お客様の課題解決のために存在している。

この原理原則のもと、少しでも違う行動をすると、即座に叱られて…徹底的にそのあたりを叩き込まれたことで、今の私があるのです。

片道切符だから、辞める選択肢はなかった

プロ意識の塊、厳しい上司だったNさん。

多くの同僚がリタイヤしていく中、なぜ私は逃げ出さなかったのか。辞めたいとは思わなかったのか。

正直言うと、毎日のように、辞めたいと思っていました(笑)

でも、辞めたところで自分には後がない。

なぜなら、転職した時点で、片道切符だったから。

もともと、周囲からの反対を押し切り、約1年間慎重に考え抜いて、納得した上でこの道を選びました。

ここで諦めてしまえば、きっと「やっぱり、結局日野さんには無理だったんだね」と周りから後ろ指さされて終わるだけだろうと…。

そんな結末だけは絶対に避けたかった。

だからこそ、逃げることなく、立ち向かうしかありませんでした。

そして転職から1年ほどたったある日、風向きが変わり始めました。

少しずつですが、契約が取れるようになっていったのです。

最初のうちは大きな金額ではありませんでしたが、Nさんは、正しいプロセスを踏んで契約に至ったことを、認めてくれて、よくやったな!と一緒に喜んでくれて…。

それで自信がついて、調子に乗って手を抜いたら、また叱られて(笑)

そして約3年が経過した頃には、Nさんから部下育成について等、さまざまな相談を受けるようになり、Nさんと二人三脚でチームを運営する曜日なっていました。

自分で言うのもなんですが、まさに執念で掴み取った成長と成果。

諦めず、粘り強く、真面目に取り組み続けることで、トップセールスに上り詰めることができました。

逆に言うと、「特別な強みがなくても、粘り強ささえあれば、ここまで来ることができる」ということだとも思います。

ウサギとカメの、カメでもいい。

フルコミッションの業界に転職し、当時の私のように、思うように成果が出せず悩んでいる方々に向けて、伝えたいメッセージがあります。

皆さんがよくご存知の、ウサギとカメの話。

それでいうと私はまさに、カメでした。うさぎがどんどん先に進んでいく中、焦りつつも、のろのろと、カメのようにゆっくり進むことしか

でも、それで構わないんです。必ずしもうさぎになる必要はない。

大切なのは、最終的にゴールに到達することですから。着実に、真面目に、地に足をつけて、正しい努力を続ければ、後に必ず大きな成果を掴み取ることができる。

自分を信じて、頑張りましょう!


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