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認知症の人に怒っても仕方ないのです。

こんにちは。うっかり日が過ぎてここに来るのが空いてしまいました。
忘れてたわけじゃないけど、どれを書こうかな〜なんて思ってたら。

今日も病棟には脱水とか、部屋に行ったら倒れてたとか、自転車乗ってて転んで動けなくなったとか、そういった患者さんが運ばれてきてます。

そして入院してくる人が全員ではないけど、認知症の人もよくいます。
入院してからしばらくは、体も具合悪いし何が何だか分からなくなってしまってるので、点滴を抜いたり、ベッドから降りようとしたり、というのがあります。

認知症患者さんじゃなくても、高齢者の患者さんでもあるあるですが。

必要な治療だから点滴をする。
安全第一だからベッドから落ちないようにする。

でも認知症の人は頭の中でそれらの辻褄が合わないので、ナースの言うことは大抵守ってもらえません。

それで一部のスタッフが患者さんに怒ることがあります。
「○○さん、これは点滴してるの!必要なの!抜いたら危ないのっ!!」

それで分かって危険行為が無くなったら、そりゃ楽だわなとか思います(笑)
怒って話そうが、優しくゆっくり話そうが、結果はほぼ同じなのです。

点滴を抜かれないように、手が届かなそうなところに針を刺す。
刺した場所を包帯で巻いておく。
こまめに病室を見に行く。
どうにもダメな時には、抑制をさせてもらう(同意書もらっておいて)

対策をやるだけやるしかないのです。

怒っても無駄。
怒るのは、相手をコントロールしようとするとか、自分の言うことを聞かないことへの不満とか、自分側の課題ですね。

私も、イラッとするときはありますよ。
でもすぐに、自分の問題!とニュートラルに戻ることを思い出して深呼吸です。

まあ…身内にはなかなかそういかないのが困ったもんですけどね(笑)

それではまた。


#認知症 #認知症患者の入院生活 #老人看護 #医療の仕事

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