心が一度死んでしまった

少し前、「心ってめんどくさい、心が無くなってくれればいいのに」と思っていた。

なにかあると、すぐに反応してしまう私の心は、とても邪魔だった。

例えば、突然音がなると「ビクッ」として心臓がバクバクする。自分ではない誰かが怒られていると、自分が怒られているように感じてしまう。誰かが自分ではない誰かに「これ、この人傷つくんじゃないかな」というような言葉を発していると、ハラハラする。といった具合である。

客観的に見ても、不健康極まりない心である。その当時は、本当に心が無くなるまでは出来なくても「心が死んでほしい」と思っていた。

今年の1月から2月に私は忙しさのピークを迎えた。しかし、その忙しさによって出来上がった成果物が、上司の一言で全て消えてしまったのである。その時の絶望感で私は、どんどん体調を壊し、ご飯を食べられなくなったり眠れなくなったりした。すると、今まで「楽しい」とか「嫌だ」と感じていたことのうち「楽しい」がまず消え、その後「嫌だ」という気持ちさえ消えてしまったのである。挙句の果てには、目の前に物があるかどうかさえ曖昧になってしまった。

文字通り「心が死んでしまった」のである。

医者から「一ヶ月休め」と言われ、休むと、だいぶ回復したが、未だに治っていないところが少しある。

このままでもいいかもしれないけど、不気味になるので早く心が生き返ってほしい。

大切なものは失ってから気づくというのは、こういうことなんだろうなと思う。

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